お酒好きの方にとってみれば、ビールは夏だけの飲み物ではなく、一年を通して楽しめる「命の水」です。とはいえ、やっぱり気温が高く喉がカラカラになりやすい夏場は、普段以上にビールの喉ごしを欲してしまうものです。
「もうだめだ…キンキンに冷えたビールを飲まないと大変なことになる!」といって缶ビールを手に取った時、非常にその缶がぬるかったらどうでしょうか。恐らく、殆どの方がショックを強く受け、その場で項垂れてしまうことでしょう。
しかし、落ち込むのはまだ早いようです。なんと、ビールを短時間で冷やす方法なるものが存在するようです。今回、ビールを短時間で冷やす方法をいくつかお教えしましょう。
回転させて速攻冷却!
ビールを手っ取り早く冷やしたいと思った時、多くの方は冷凍庫に入れることを思いつくと思います。確かに、冷蔵庫に比べれば早く冷えるようですが、30分はかかるといわれています。
さらに、あまり冷やしすぎると味わいを損ねるなど、案外リスクが高い方法なようです。30分もあれば、最悪新しいビールを買いにいってしまうという選択肢もあるため、本当に最後の手段としてとっておきましょう。
実は、ビールを速攻で冷やす方法としては、「回転させて冷やす」というテクニックが推奨されています。その方法は、氷を敷き詰めたパッドなどにビールを入れ、缶ビールをグルグルと回すだけ。これだけで、驚くほど冷えるのです。
氷に触れている時間が長いから!
缶ビールとはいえ、1ミリの隙間も無いほどに液体が充填されているわけではないので、多少の空気が含まれています。冷蔵庫で冷やす場合、熱を通しにくい空気が冷えてから、液体に冷気が入っていくために時間がかかってしまいます。
その点、くるくると缶を回すことで空気が分散されて、氷の冷たさが液体に直に伝わるので、一気に熱が奪われてしまうという理屈なのです。
上級者ともなると、ラジコンなどのタイヤの回転を利用してビールを超高速で回すようです。良するに、回転数が多ければ多いほどに、ビールは早く冷えていくと考えられます。
周囲を冷やしてしまう
ビールを速攻で冷やす方法をお伝えしましたが、さすがにそこまではできないとか、氷が無い、という方もいるでしょう。
そういった方は、気化熱を利用する手もあります。それは、タオルなどを水で濡らして缶ビールを包み込み、冷蔵庫や冷凍庫へと入れる方法です。
当然ながら、あっという間にタオルが冷却されていき、缶ビールの表面を包み込んでいるため中の液体が冷却されていきます。とはいえ、速攻というわけにはいかず、大体、10分程度で冷えるようですので、時間と心に余裕がある方におすすめの方法となります。
一気に氷の温度を冷やしてしまう
グルグル回すのは面倒だが、タオルを巻いてから10分も待つのは嫌だ。こういった方であれば、思い切って氷の温度を下げるしかあります。
ボウルにたっぷりの氷を入れてから、そこに塩をたっぷりとかけてみてください。昔、理科の実験などで経験があるかもしれませんが、塩を入れることで急激に氷の温度が減少していきます。
これに、タオルでも巻いてビールを入れておけば、あまり時間をかけずともある程度は冷えるようになるのでおすすめです。さらに、この氷がマイナス10度レベルまで下がっている状態で回転させると、あっという間に触っていられないほど冷えていきますのでおすすめです。
最後に~低温火傷に注意~
そこまでして、キンキンに冷えたビールを飲みたいか…と思われる方もいるでしょうが、ビール好きにとってみれば、生温い下面発酵製法のビールは許せないわけです。
今回、紹介した方法で最も注意したいのが、冷やしすぎることと、低温火傷です。特に、大量の氷に塩をかけて瞬間冷却した中に素手で手を突っ込むと、本当に大変なことになります。
せめて軍手を用意するなど、低温火傷対策は行ってから、この作業に取りかかってください。