科学技術が社会に深く浸透している現代においては、科学技術との関わりなしで経済活動を行っていくことは不可能であるといえます。また、エネルギー問題や環境問題等様々な社会問題が顕在化している今日においては、国民一人ひとりが社会に生じている問題を我が身に関する問題と捉え、その対応について考えて行くことが求められています。一方、科学技術イノベーション政策を推進する行政当局においても、国民の科学技術に対する要望や期待を的確に把握し、国民の理解と支持と信頼の下に政策を推進することが必要不可欠となっています。
このため、当研究所では、科学技術に関する国民の意識等を定期的に測定するなど、科学技術と社会との関係強化に向けた調査研究を行うとともに、科学技術の成果の社会への還元のための方策等について調査研究を行っています。

調査研究成果

科学技術に関する国民意識の調査研究

 

社会と科学技術イノベーションの関係の深化を目指す我が国にとって、一人でも多くの国民が科学技術に対して高い関心や意識を抱き、理解を深めてもらうことが重要です。国民の科学技術に対する意識調査は、内閣府(旧総理府を含む)が1960年以降「科学技術に関する世論調査」を数年間隔で実施しています。当研究所においても、国民の科学技術に関する意識調査(面接調査)や、2007年からはインターネットを利用した科学技術に関する意識調査を実施しています。

 

 

科学技術に対する関心度の推移(ネット調査)

科学技術コミュニケーションの活性化に関する調査研究

科学技術コミュニケーションを活性化させることで科学技術に対する社会全体の関心や意識レベルの向上に与える影響等について、個別事情の情報収集等を通して調査・分析を行っています。

科学技術と社会に関する諸課題についてのその他の調査研究

より豊かで安全・安心な社会の実現に科学技術が寄与するためには、優れた研究活動により卓越した研究成果が生み出されるとともに、その成果が社会へと還元されていくような一連のプロセスを確立していくことが必要です。このため、当研究所では、責任ある研究活動の推進のための方策や、科学技術の成果の社会への還元のための方策等について調査・分析を行っています。

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