世界の新興の上位10社調達額、11月7.6倍 インド企業も
米調査会社のCBインサイツによると、11月の世界のスタートアップの資金調達額は上位10社の合計が前年同月比7.6倍の149億ドル(約2兆2600億円)だった。米起業家のイーロン・マスク氏が率いる人工知能(AI)開発の米xAI(エックスエーアイ)が首位となったほか、米国以外のインドやトルコ、アルゼンチンといった新興国の企業も上位に入った。
xAIは2023年設立で対話型AI「Grok(グロック)」などを開発している。米ベンチャーキャピタル(VC)のセコイア・キャピタルやアンドリーセン・ホロウィッツなどから資金を調達し、開発を強化している。
2位となったデータ分析基盤を手掛ける米Databricks(データブリックス)は、AI開発のスタートアップを買収するなどして独自の大規模言語モデル(LLM)を公開している。
上位10社のうち半数が米国以外のスタートアップとなった。トルコのInsiderはマーケティング向けのソフトを手掛けており、米ナイキなどへの導入実績がある。調達資金はAIを活用した機能開発やM&A(合併・買収)などに投じる。食品の即時配送を手掛けるインドのZepto(ゼプト)も8位に入った。
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