AI活用が進む社会で価値をどう創造しますか?
読者の提案と社長の講評 日本特殊陶業・川合尊社長編(7月22日)
川合社長の提示した「AI活用が進む社会で価値をどう創造しますか?」という課題に対し、多数の投稿をいただきました。紙面掲載分を含めて、当コーナーでその一部を紹介します。
■知識伝達から興味の喚起へ
沈 姸箐(早稲田大学大学院政治学研究科1年、27歳)
今や知識を教えることは人工知能(AI)に任せればよい時代に突入した。だからこそ知識に興味を持つことが価値となる。それは人間にしかできない。いかに生徒の学びへの欲求を刺激し、知識に対する関心を育むかが重要だ。
私は中国の受験戦争を生き抜き、大学に入るまで「詰め込み教育」を受けていた。本に載る知識は暗記していたものの、全く興味がなかった。この経験から学部卒業後に日本語教師として働いた際は、授業の面白さに様々な工夫を凝らした。生徒の反応に注目して、「今、興味を持ってくれそうかな」と意識しながら説明した。生徒の一人が私に言った。「もともと日本語の勉強には興味がなかったが、先生のおかげで学校に来るのが楽しみになりました」。教育は知識だけでなく、人に影響を与えることが大事だと痛感した。
知識に対する興味を育むことはAI活用時代に一層大事になる。単に無感情なデータ分析から生まれるものではない。人間独自の能力だと確信している。
■楽しむことが何より
田邊 菜々子(駒沢大学グローバル・メディア・スタディーズ学部3年、20歳)
AIにはない人間の良さとは何かと考えたときに一番に思いついたのが「楽しむことができる」ということである。AIを活用することはあくまでも業務の効率化であり、AIは業務を楽しむことはない。それに対し人間は、楽しむということができるため、楽しんで仕事をすることにより、失敗を恐れずに新しいアイデアを試すことができ、イノベーションが生まれやすくなると考える。
私はカフェでアルバイトをしているが、私自身が楽しんで働くことで、私の笑顔が他の従業員、お客様へと広まり、結果的に誰もが幸せな気持ちでお店を後にすることができる。こうしたことはAIではなかなか難しいことではないかと思う。
人間であるからこそできる業務を楽しんで行うことは、結果的に自身だけではなく、お客様さえも笑顔にすることができるのだ。私たち人間が楽しむからこそ生まれる新しいアイデアや幸せの伝播こそ、AIには思いつかない大きな価値であると考えている。
■自分ならではの魅力
藤田 悠斗(京都産業大学経営学部3年、20歳)
AIにはなく、私たちにあるもの。それは自分自身の魅力だ。人をひきつける独自の力と言い換えてもいい。AIにも人をひきつける力がないわけではないが、人間によってプログラムされたものであり、オリジナルではない。
どんなものが自身の魅力になるだろうか。何かを創造したり、上手にコミュニケーションしたりすることは、そのひとつだろう。どちらもまだまだAIには不得意な分野だ。
私もこれまで実際に、アルバイトや部活動を通じて魅力あふれる人に触れてきた。部活では、リーダーシップを発揮してチームをまとめるキャプテンに心ひかれた。人それぞれに魅力の姿は違ったが、どれもAIではつくることのできない魅力だと感じた。
もうひとつ、付け加えたい。魅力は他人の目に映って初めて、魅力として輝く。それには、人とのつながりが大切だ。人との触れあいの中で自身の魅力が形づくられていくこともあるだろう。触れあいやつながりも大切にしたい。
【以上が紙面掲載のアイデア】
■当たり前のことを疑う
今枝 実紀(中央大学経済学部3年、21歳)
当たり前のことを疑い、そこから価値を生み出せるのが人間にしか成し得ないことではないだろうか。
私は「教員の労働問題」について研究しており、視野を広げようと使ってみた生成AIには、部活動指導の外部委託を提案された。確かに論文でも同様の意見があり、学生時代の私の実体験からも、部活動が長時間労働の一因になっている点に納得がいった。
しかし、ゼミで"暗黙の前提"や"確証バイアス"を学び、教員のやりがいにも考慮すべきだと感じている。教員を目指す友人の話や、教員として働く人のアンケート結果からも、実に多くの教員らが部活動にやりがいを感じていることがわかる。
AIが進化する社会において、人間の直感や批判的思考、感情の理解をいかすことで新たな価値を創造できるのではないかと考える。AIの提案をそのまま受け入れるのではなく、そこに人間ならではの視点を加えることで、より良い方向性につながると思う。
■心に突き動かされるもの
許田 遼(会社員、23歳)
AIの活用が広がり、今後ますます発展していく中で、AIと人間の役割分担はより重要になってくる。
AIと人間の違いは、心の有無ではないだろうか。人には心がある。そこには2つの意味がある。1つは他者の心を動かせること。例えばスポーツやドラマ、ドキュメンタリー。人の心を動かすものには、必ずそこに生身の人間がいる。だから心打たれるのだろう。
もう1つは、自分の心が自分を動かすという意味である。アポロ計画が始まったころにAIがあったなら、おそらく月には行かない方がいい、と結論づけるはずだ。成果が得られるかどうかも分からないのに、膨大な費用を投じ、リスクを冒すことは、極めて非効率的だからである。
だが、人類は月を目指した。月に行きたいという強い心があったからだ。そうした心に突き動かされ一見、非効率的な行動が、時に思わぬ成果を生むことがある。AIが活用される中で、まさにそこに人間だけが創造できる価値があるのではないだろうか。
■手作業の心地よさ
白石田 絵里子(自営業、42歳)
私は美容師だ。この業界でもAIの活用が進んでおり、お客様に合った髪形やカラーを診断するといったようなことにAIを使うようになってきた。
サービス業にとってAIは強い味方だ。お客様への提案の幅を広げたり、売り上げの管理、広告など幅広い手助けをしてくれたりする。人員不足でなかなか手の回らない作業をAIにサポートしてもらうことで、業界のさらなる成長にもつなげられるだろう
だが、AIにはできないことがある。「手作業」だ。私は毎日、様々なお客様に施術をするが、クセ毛、剛毛、薄毛など、お客様は文字通り十人十色。髪質によってカラー剤の塗布量を調整しないと同じ髪の色にはならないし、髪の状態に合わせてカットしないと同じ髪形にもならない。ご常連であっても、来店された際の声のトーンや雰囲気で、会話の内容や距離感などを変える必要がある。
すべては、お客様に心地よくお帰りいただくためだ。これぞ私の創造する価値、そう断言したい。
■「発想」が持つ価値
榎本 湧斗(中央大学経済学部2年、20歳)
私は「発想」に価値を見いだしたいと考えている。なぜなら、AIは情報の分析や記憶などでは優れていても、ゼロからイチを新たに生み出すことはできないからだ。確かにChatGPTなどは、イチを100にすることは得意かもしれない。だが、そのためにはAIに生成してもらう題材を人が事前に入力する必要がある。つまり、もとになるアイデアがなければ、AIは効果を十分に発揮できない側面がある。
対して、人は情報収集や膨大なデータ処理は難しくても、独創的なアイデアを生み出したり、今まで存在しえなかったようなものを考え出したりすることができる。まさにゼロからイチを生むアイデアやイメージを生み出し、実現しようとする「発想」こそが、この先、価値を持つようになるはずだ。
よって、私はAI活用が進むこれからの社会において、AIにはできない、人間だからこそできる「発想」により一層、価値を見いだしていきたいと考えている。
■美術品修復にAI活用を
椿本 奈子(津田塾大学学芸学部4年、22歳)
AIにより再びよみがえる芸術作品に価値を創造したい。今後人間によって作り出されたものが再評価されるようになるのではないか。現在、議論を巻き起こしている生成AIによるイラストレーションは、初めは大いに称賛されたが、AIによるものだと明らかになると非難の的となることもあった。したがって、人間の手により生み出されたものこそが真の芸術作品と認識されるようになるのではないか。
しかし、オリジナルと見間違われるほどに精巧な技術に発展したAIをオリジナルでない、というだけで葬り去るのはあまりにも惜しい。そこで、オリジナルを作り出す方面ではなく、オリジナルを蘇生させる方面でAIを活用すべきだ。芸術作品の修復作業には、修復専門家と学芸員の細心な打ち合わせが必要で時間がかかるため、修復作業を待つ美術作品が詰まってしまう。分析などをAIに補ってもらえれば、より多くの作品に手をつけられるようになる。AIの活用で価値を生み出せる。
■人とAIの強みをマッチ
田村 結(駒沢大学グローバル・メディア・スタディーズ学部3年、20歳)
AI活用が進む社会だからこそ、人と人のつながりがもたらす価値を大切にしたい。最近はホールスタッフや電話対応など幅広い分野でAIが活用されている。人間が行っていた仕事にAIを活用することで、より早く確実にサービスを届けられるようになったかもしれない。
しかし、人と人とのつながりは希薄になっている。ホールスタッフの役割をAIロボットが担うようになったことで、今まであったお客さんとの会話の中で、ホールスタッフがおすすめを提案するような光景がすっかり姿を消した。
料理だけではなく、こうした人と人とのつながりを楽しむために来店する人も実際、少なくない。
AI活用が進み、生活が便利になるほど、人と人のつながりがもたらす価値が、より重要性を増してくるのではないだろうか。ミスを少なく確実にこなせるAIの強みと、人間が持つ相手を思い合ってつながれるという強み。未来はその二つをうまく組み合わせた社会であってほしい。
■ヒトならではの「共感力」
田村 りな(駒沢大学グローバル・メディア・スタディーズ学部3年、20歳)
AIの能力を人々の「共感力」で磨いて、ともに価値を創造したい。私は現在7人のチームで大学の研究に取り組んでおり、毎日ミーティングを行っている。ミーティングには毎回、各自が意見を持って臨んでいるため、対立が生じがちだ。しかし、議論を通じて対立した意見のなかで互いに共感し合う点が少しずつ見つかり、そこからまた新しいアイデアが生まれていると感じる。共感が果たす役割は大きい。
そして「共感する力」はAIがまだ十分に習得しておらず、個性と感情を持つ人間ならではの強みである。今日に至るまで異なる経験をして成長した人間が互いに言葉を交わし、共感した思いを形にすればするほど人々は「物事に取り組む価値とやりがい」を見いだせるようになるだろう。AIの提案力や知識は素晴らしい。しかしAIは個性と共感を持つヒトの代替品にはなれない。だからこそAIの提案に人々が共感する点を重ねて磨き合うことで、大きな価値を創造できるのではないか。
■相手の立場で考える
秋山 和加奈(津田塾大学学芸学部3年、20歳)
AIによる自動翻訳が普及するにつれて、世界中の人とのコミュニケーションのハードルが低くなってきたように見える。今後ますます、この傾向は進むだろう。その際に忘れてならないのは、相手の立場で考えることだ。
他言語が簡単に翻訳できてしまうと、外国語を学ぶ必要性を感じない人が増えるだろう。これは危惧すべきことだと思う。言葉とは、その国の文化を反映したものだからだ。言葉を学ぶことで自分とは異なる文化で生きる人の考え方を知ることができ、相手の立場に立つこともできるようになる。日本語しか話せない人は、日本の常識の範囲でしかコミュニケーションができず、異国の人の立場で考えることは難しいのではないか。
おそらく、AIの進化は止まらない。自動翻訳技術も進むだろう。ならばいっそ、AIを使って異なる文化に生きる人の生活を体験できる仮想現実(VR)機能をつくるのはどうか。AI社会で失われるだろう相互理解を補完することが期待できるのではないか。
■「気づき」で効用最大化
平間 琢磨(中央大学経済学部2年、19歳)
AI活用の進む現代において、「気づき」を基にする価値創造を提案したい。昨今、100円ショップなどのアイデア商品が度々話題になっているのを目にする。これらの商品に共通することは身の回りのいわば「かゆい所」に手が届く商品だ。つまり実際に生活する中での発見・気づきがアイデアになっている。ここから分かる人間のAIに対する最大の強みは、生活の中で実際に自らアイデアを実践し五感で確かめて、満足のいくよう改善できることである。
もとより「価値」という言葉も、どれだけ役立つかの「値打ち」であるわけだが、経済学的に言えば、消費者が効用を最大化する判断材料である。人間特有の、生活する中での身の回りの気づきを価値に変換することで、いかようにも人間の価値創造は発展可能なのではないだろうか。確かにAIは前衛的なあっと驚くアイデアを創生するかもしれない。だが、驚きの提供だけが価値ではない。なぜなら人間の見いだす価値とは効用最大化、つまり「満足」なのだから。
■まずは考えること
ライル 理沙(関東学院六浦高等学校2年、16歳)
考えることから価値は生まれると思う。現在では、分からないことがあればすぐインターネットに頼る人が多い。それだけ有用性が高い。一方で、考える力を奪われていると感じる面もある。例えば、ある漢字の語義が分からなかったときに、部首などから意味を感じ取ってみたり、連なる単語でなんとなく想像してみたりするという価値のある工程を省いている。
このような思考プロセスでは創造性が欠如し、自分独自の価値を見いだしづらくしてしまっている。まずは、自分が疑問に思うことについて、自分の頭で思考し、自分で答えを導くことで、自分に価値が生まれてくると考えられる。また思考することは、多方面の視点から見るとより良い。
ネットという一元的な情報だけに頼らず、自分で経験したことから考えるというのも重要だ。自らの行動によって、ものの見え方は変わる。よって、様々な経験を通して独自の考えを下すことが、自己の成長や新たな価値を見いだすことの一歩となるはずだ。
■五感を大切に
佐藤 尚紀(中央大学経済学部2年、20歳)
五感を大切にした活動を進めるべきだ。なぜならAIはこの分野を不得意としているからだ。五感とは、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の5つを指し、これらの感覚の認識は人によって異なる。例えば、日本人が臭く感じない納豆を海外の人が臭く感じるのは、嗅覚の認識のギャップによるものだ。
五感を認識する機構を持たずして、一律な定義が不可能な存在をAIが理解できるはずがなく、まさに五感は人間の専売特許だ。では、五感を大切にした活動とは一体何か。例えばレストランであれば、顧客が満足する味を生み出す際にシェフ自らの味覚を頼りにし、また食欲をそそるようなメニュー表を作成する際に視覚を頼りにするのだ。
もし店がこうした過程を省いたら、顧客の需要に対応できなくなる。レストランだけでなく他の業種でも、五感を用いて顧客のニーズに対応し続ける必要がある。何を今更と思うだろうが、当たり前を疑うことこそがAIに対応する第一歩だ。
■責任を負い、重ねる信頼
大城 楓(津田塾大学学芸学部3年、21歳)
責任を負うこと。これこそがAI活用の進む社会で最も価値を生む。AIは責任を持たないからだ。責任を負う人間は信頼を獲得し、社会に影響力を持つ存在となる。この影響力による長期的な社会的価値の創造は、AIには不可能だ。
AIがどこまで進歩し、我々の日常生活に広く浸透しても、人間がAIを「使う」という構図は変わらない。感情を持たないAIが正論に基づいた選択をしても、人間にとってそれが正解とは限らず、トラブルになることもあろう。「誰のせいだ」という声が上がったとき、責任を負えるのは人間だけだ。問題から逃げずに立ち向かった者だけが得る信頼は蓄積され、長期的な価値を生み出す。
それには教育と経験が求められる。AIが社会に与える影響を学び、個人として社会に貢献することの重要性を認識すること。経験の中から成功と失敗を通じて責任感を養うことが必要だ。責任を負い信頼を蓄積することで価値を創造できる者は、その人自身も価値ある人となり得るだろう。
■好奇心とその先にあるもの
下平 大騎(中央大学経済学部2年、19歳)
私はこのAI社会において能動的な行動、そして好奇心に価値を見いだす。なぜならこの2つは人間だけが持てるものだと考えるからだ。
AIが普及している社会ではマニュアル的かつ反復的なタスクにおいて人間はAIに劣るだろう。しかしAIはプログラミングされたものをこなす機械といえ、能動的なタスクを行うことにおいては人間に優位性があると思う。
また能動的な行動の根本にある好奇心とは、その分野や事象について知らない未完成の者だけが抱くことのできる権利だと考える。さらに言えば、膨大なデータへのアクセスおよび、正確な計算により与えられた指示に対応するだけのAIには持つことができないものである。そしてそこから得られる経験もまた完璧ではない人間にこそ得る事を許された特権といえるだろう。
このようにこれからの社会で自分の知らない世界への挑戦、そしてそこから得られる経験値に私は価値を見いだす。
日本特殊陶業・川合尊社長の講評
皆さんのアイデアを拝読し、私自身もAIとどう向き合うかを考える良いきっかけになりました。そこで気がついたのは、AIには「欲」がないということです。
豊かな社会を目指すのか、個人の生活を豊かにしたいのか。人や時代によって答えは変わってくるでしょうが、「こうしたい」と思う人の心が様々なものを生み出すモチベーションになっている。それこそが人間の存在意義だと思います。
「知識伝達から興味の喚起へ」というアイデアは、「知識」と「興味」を分けている点にひかれました。知識というのは文字の羅列で、AIそのものです。それに対し、興味というのはその知識を使って探究をしていくということです。人間のモチベーションから出てくる探究心は無限大です。創造は探究心から生まれるものです。
会社でも興味をもって仕事をすると楽しくなる。これまで気付かなかったことに気付くようになり、次にやることが明確にみえてくる。興味を持つことがとっかかりですし、日本特殊陶業が変革に向けたキーワードにしている「Will」という言葉にも通じるものだと思います。
「楽しむことが何より」というアイデアですが、AIは「楽しむ」という感情を持っていないでしょう。この方はカフェのアルバイトで、顧客に楽しんでもらうために自分も楽しむといいます。共感によって価値が変わっていくという経験もAIにはできないでしょう。
「自分ならではの魅力」というのは個性とも言い換えられると思います。存在意義を主張することは、AIにはない、とても人間らしい行為だと感じました。会社においても、今やっている業務の中で自分の存在意義を見据えて目標を達成するということは本人の満足感になり、会社の業績にもつながります。
意志を持っているのが人間です。AIに使われるのではなく、AIを使えるような意志を持つことが重要なのではないでしょうか。
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第3次AIブームが本格化した2010年代前半には、「将来、AIが人間の仕事を奪う」といったディストピア(反理想郷)的な議論も目立ちました。しかし、20年ごろからはそうした漫然とした恐れはむしろ後退し、海外を中心にAIをいかに活用するかの具体的な議論が始まっています。
今回、投稿をいただいた方は10代、20代が多数を占めました。AIに「できること、できないこと」を冷静に見極め、これからの社会を担う若い世代で議論を深めていく必要があります。(編集委員 松田拓也)
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