中国指導部が46年ぶりアフガン訪問 米軍撤退後の影響力拡大狙う
中国国営新華社は23日までに、中国共産党序列9位で治安部門トップに当たる周永康政法委員会書記が予告なしにアフガニスタンを訪問し、カルザイ大統領と会談したと伝えた。中国指導部のアフガン訪問は1966年の劉少奇国家主席(当時)以来46年ぶり。アフガン警察に450万元(約5500万円)分の装備提供などで合意。中国企業のアフガンでの資源開発促進でも一致した。
中国は今後のアフガンからの駐留米軍の完全撤退を念頭に、影響力拡大を図る。また、新疆ウイグル自治区の独立を目指す反政府組織がアフガンのイスラム系組織の支援を受けているとみており、アフガン警察の強化を支援することで、中国国内の独立派との連携を阻止する狙いもある。(北京=島田学)