違法ダウンロードに罰則 民自公、著作権保護を強化
民主、自民、公明の3党は13日、違法にインターネットに配信されていると知っているのに音楽や映像などをダウンロードした場合に罰則を科す方針で大筋合意した。著作権保護の強化が狙い。政府が3月に国会に提出した著作権法改正案には盛り込んでいなかったが、3党で罰則を明記した同法案の修正案を近く議員立法で提出する。今国会で成立する見通し。
現行の著作権法は音楽や映像を著作権者の許諾なしにインターネットに投稿(アップロード)して配信する行為を処罰の対象としている。ただ、違法と知りながら利用者がダウンロードしても刑事罰がなかったため、音楽業界などが罰則を設けるよう求めていた。
修正案によると、違法なダウンロードに対し、「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」を科す。被害者の告訴がないと起訴できない親告罪とし、軽微な違反の摘発が乱発しないよう配慮した。10月1日に施行する予定。
政府が提出した著作権法改正案は他人の著作物が偶然写り込んだ写真をブログに載せても著作権侵害とせず、許諾外利用として認めた。この規定は修正案でも残す。