トヨタ、14年3月期純利益を上方修正 円安効果が押し上げ
トヨタ自動車は2日、2014年3月期通期の連結純利益(米国会計基準)が前期比54%増の1兆4800億円になりそうだと発表した。従来予想を1100億円上方修正した。為替の円安で好調だった4~6月期の決算を反映し、通期の想定為替レートも円安方向に見直した。
売上高は9%増の24兆円、営業利益は47%増の1兆9400億円の見通し。従来予想を売上高で5000億円、営業利益で1400億円上回る。円安進行に伴い、通期業績の前提となる為替レートを1ドル=92円(期初想定は90円)、1ユーロ=122円(同120円)に変更したことが寄与する。連結ベースの世界販売台数は910万台と、期初計画を変更しなかった。
併せて発表した2013年4~6月期の連結決算は純利益が前年同期比94%増の5621億円と四半期ベースで過去最高となった。為替の円安が利益を大幅に押し上げたほか、原価改善努力も寄与した。
売上高は14%増の6兆2553億円、営業利益は88%増の6633億円だった。世界の連結販売台数は日本やアジアが苦戦し、前年同期比2%減の223万2000台と前年実績を下回った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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