陸山会事件めぐる虚偽捜査報告書、元特捜検事を改めて不起訴
民主党元代表で生活の党の小沢一郎代表(71)が強制起訴された陸山会事件を巡る虚偽捜査報告書問題で、最高検は31日、東京第1検察審査会が「不起訴不当」と議決した田代政弘・元東京地検特捜部検事(46)について、再び不起訴処分とした。再捜査の結果、故意の虚偽記載を否定する田代元検事の説明を覆すことはできず、虚偽有印公文書作成罪に問うのは困難と判断した。
検察審が不起訴不当と議決した後の検察による再捜査で不起訴になった場合は、それ以上の訴追はできない。今回の不起訴処分で、田代元検事の刑事責任追及に向けた手続きは終結した。