女子中学生ら発見の小惑星を登録 日本初、命名権も
地球に衝突する恐れのある天体を監視している日本スペースガード協会(東京)は7日、2009年に神奈川県の女子中学生ら3人が発見した小惑星を、国際天文学連合が新天体として登録したと発表した。3人には小惑星の命名権が与えられる。同協会によると、これまで男子学生の発見例はあるが、女子中学生が発見した小惑星が登録されたのは日本で初めて。
小惑星を発見したのは、聖和学院高(神奈川)2年の高橋明子さん、神奈川県立厚木高3年の森下さくらさん、岡山大2年の田中亜紀子さんの3人のチーム。09年11月、岡山県で開かれた同協会のイベントで望遠鏡を使って小惑星を発見した。
国際天文学連合は7月、この天体に「367643」と確定番号を付け、正式に登録。小惑星は直径約2.9キロで、火星と木星の間の軌道を約5年8カ月かけて公転している。肉眼では見えない。軌道から、この小惑星が地球に衝突することはないという。
田中さんは「うれしい。どんな名前を付けるか、3人で連絡を取り合うのが楽しみです」と話している。〔共同〕