ソニーとパナソニック、次世代光ディスクを15年夏以降販売
ソニーとパナソニックは10日、2013年7月に共同開発を始めた業務用の次世代光ディスクの規格を策定したと発表した。15年夏以降にそれぞれが発売する。放送局などの長期保存用データ向けで、ブルーレイ・ディスク(BD)をベースとした。動画のインターネット配信の普及でBDの先行きに不透明感が高まるなか、両社は業務用の拡大によって光ディスク事業の収益構造の改善を目指す。
新規格にはデータを読み取るレーザー光の波長やディスク構造でBDと同じ方式を採用した。すでにBDを使ったデータ保存システムを利用する顧客が、スムーズに新システムに移行できるように配慮した。
15年夏以降に1枚の記憶容量が現行製品の約3倍に当たる300ギガ(ギガは10億)バイトの製品を2社がそれぞれ発売する計画。今後は量産に向けた共同開発を続ける。1枚の記憶容量が500ギガバイトや1テラ(テラは1兆)バイトの製品も共同開発する。
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