日本代表が、W杯の初陣で世界に衝撃を与えた。優勝候補筆頭で、過去W杯2度優勝を誇る南アフリカを、終了間際まで追い詰めた。組織的な防御と、FB五郎丸歩のキックで前半から五角の戦いを演じた。
ほぼミスがなく、たった2つのタックルミスをいずれもトライに結びつけられながらも、大接戦に持ち込んだ。
後半28分には鮮やかなオープン攻撃から、五郎丸がトライ。キックも決まって、29-29の同点になった。
その後、PGを決められて3点を追う後半38分には逆転を狙い、相手ゴール前1メートルまで迫った。世界の強豪から、金星を奪いにいった。残り1分で、ほぼ全員で組んだモールは相手インゴールへ。惜しくもトライは認められず、ゴール前5メートルのスクラムになった。
80分が終了した時点で、ゴール前でペナルティーを獲得。PG選択して決まれば、32-32の同点で終了だったが、あくまでも逆転を狙って攻めた。
後半ロスタイムも4分を経過。日本は最後の1プレーで、左ライン際に歴史を変えるトライを決めた。日本が34-32で大金星を挙げた。
24年ぶりのW杯勝利。世界のラグビー史に、日本が確かな足跡を残した。