【中日・垣越建伸】現役時代の理想像と真逆を目指す/さよならプロ野球〈2〉
「引退」。プロ野球選手のだれもが迎える大きな決断の時は、新たな人生のスタートでもあります。オフ恒例の大河企画「さよならプロ野球」で、今季限りで現役のユニホームに別れを告げた男たちのリスタートにスポットを当てます。24年の第2弾は、中日垣越建伸投手(24)。
プロ野球
垣越建伸(かきごし・けんしん)2000年(平12)4月3日生まれ、岐阜県高山市出身。中学時は飛騨高山ボーイズに所属し、根尾とチームメート。山梨学院では2年秋からエースを務め、3年夏の地方大会初戦では9者連続三振。18年ドラフト5位で中日入団。20年オフに育成契約。22年に支配下復帰も、1年で再び育成に。185センチ、100キロ。左投げ左打ち。
打撃投手「完全に違う仕事」
自ら課したテストに垣越は打ち勝ち、仕事を手にした。今オフに戦力外通告を受け、6年間のプロ生活に終止符を打った。11月1日の秋季キャンプ初日、ナゴヤ球場に左腕の姿はあった。中日のユニホームは着ているが、選手ではなく打撃投手。1カ月前まで、1軍を目指し、しのぎを削った仲間たちに球を投げ込んでいた。
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