レスリングニュークラシック(WNC)とREINA女子プロレスが18日、東京の六本木WNC事務所で業務提携を発表した。

 この両団体をつなげるきっかけとなったのは朱里の存在。REINAが促進するフィリピンでの興行プロジェクト開始するに当たり、「絶対的な主役」(REINA・玉城代表)として、白羽の矢を立てたのが朱里であった。

 会見にはWNCからTAJIRIと朱里、REINA女子プロレスからは玉城杏経代表が出席。

 玉城社長は「弊社は30年前の創業当時より、フィリピンから芸能人を日本に派遣する事業を行ってきました。フィリピンではプロレスは行われておらず、同地のスポーツ省に、プロレスを登録する作業からはじめています。すべてゼロからのスタートですが、プロレスをフィリピンに根付けようと目標を掲げがんばっています」と趣旨を説明。玉城代表はすでに2度フィリピンに渡り、現地を視察。約25名ほどのプロレスラー志望者を集め、すでに練習生として、現地でのトレーニングを開始させている。さらにプロジェクトをスムーズに進めるために11月1日付けで朱里がWNCとREINAのダブル契約(所属)となったことを発表した。

 朱里は「このプロジェクトは自分にとって絶対にやらなくてはいけない使命だと思います」と固い決意を語る。母親がフィリピン人である朱里にとってフィリピンでの試合は常に夢見ていたこと。TAJIRIも「いま、プロレスが全く存在しない地で朱里が中心となって、作っていくという、すごく大きなプロジェクトなので、こちらとしても全面的にバックアップしていきます。彼女はもしかしたらフィリピンの力道山になれるかも」と期待を寄せる。まず、朱里はTAJIRIとともに今月下旬より現地を視察。来年1月25日に予定されている第1回興行に向けて始動していく。朱里は「台風の被害にあった方々に少しでも元気になってもらえれば」と話す朱里は、WNCの各会場で“朱里募金”を設置し、募金活動を行っていく。朱里が日本とフィリピンの架け橋となる。