<ヤンキース10-9アスレチックス>◇22日(日本時間23日)◇ヤンキースタジアム

 ヤンキース・イチロー外野手(38)は、アスレチックス戦に「2番中堅」で移籍後初めて2番で先発し、今季9号ソロなどで5試合連続マルチ安打を記録した。1回1死無走者で甘い速球を右翼スタンドへたたき込み今季9号ソロ。2回1死無走者で左前打、4回は四球、6回は無死一塁で三塁線際への犠打に成功し、8回は二ゴロ、延長11回は空振り三振だった。

 延長13回表にはアスレチックスが一挙4点を入れ9-5とリードされたが、その裏にイチローが先頭で二塁への内野安打を放ち、途中出場で5番に入ったヌネスの打席で暴投で生還。イバネスの2ランなどで同点となった。延長14回には先頭チャベスの右前打、ジーターの犠打で1死二塁となったところでイチローが敬遠で出塁。3番ロドリゲスが中前打を放ってサヨナラかと思われたが、二塁にいた代走の新人メサが三塁ベースを踏み忘れ生還できず。結局2死満塁で相手一塁手の捕球エラーで、イチローがサヨナラのホームを踏んだ。

 試合は延長14回に、ヤンキースが10-9で勝利した。

 イチローは「三塁までいかなくてよかったね。普通行ってますからね。何となく止まったら(前の走者が)行ってないんだもん。あれが一番のビッグプレーかな。いやー、恐ろしいよね、野球って」と話した。