マリナーズのイチロー外野手(37)が18日、東日本大震災の義援金として、所属するマネジメント会社「バウ企画」を通じて日本赤十字社に1億円を寄付した。共同通信に同社の岡田良樹代表が明らかにした。

 岡田代表によると、阪神大震災で被災しているイチロー外野手は同社などから大震災に関する情報を集め、熟慮の末に決断した。寄付行為については自ら公表しない姿勢のため、本人はコメントしていない。岡田代表は「今回は例外的なケース。日本の国そのものが大きな苦境に立たされているから」と経緯を説明した。

 イチロー外野手は2月に新燃岳火山噴火の宮崎県に対し、ふるさと納税制度を使って1000万円を寄付したばかり。過去には2000年の東海豪雨で被害を受けた愛知県に衣類1500点(約1300万円相当)、1998年には神戸市へ震災復興のためとして1000万円を送るなど積極的な社会奉仕を行っている。