ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

公開日: 更新日:

 佐々木朗希(23=ロッテ)のメジャー挑戦が本決まりになって、本命視されるドジャース以外の球団が続々とラブコールを送り始めた。

 日本時間12日、ヤンキースのブーン監督が今季を総括するオンライン会見で佐々木に言及。「我々は彼が特別な才能の持ち主だと知っている。メジャーの先発としてエースになれるレベルだ。我々も彼の移籍候補のひとつに入ることを望んでいる」と話した。

 米大リーグ公式サイトは同日、カブスが佐々木争奪戦に参戦すると報じた。ホイヤー編成本部長は8月30日、ソフトバンク打線を7回3安打無失点に抑えた佐々木の投球をネット裏からチェックしている。

 さらにパドレスも水面下で動いている。フロント幹部が時折、来日しては佐々木の投球を視察しているし、チームには佐々木が慕っているダルビッシュ有(38)もいる。

 佐々木はドジャース入りが最有力、デキているとか、密約があるとの情報まで飛び交うほどだ。そんなウワサを否定したのが佐々木の代理人であるジョエル・ウルフ氏。「移籍先は決まっていない。決まっているとしたら、他球団はフロント幹部を日本に送り込んで彼のことを調査したりはしない」と、11日付「USA TODAY」(電子版)でコメントしている。

 代理人が密約を認めようものなら、ドジャースはタンパリング(事前交渉)でフロント幹部が処分される。仮に密約があるとしても「ある」と言えないわけで、密約の真偽は定かではない。しかし、密約があろうとなかろうと、ドジャース以外の球団が佐々木獲得を諦めていないことは事実だ。ア・リーグのスカウトがこう言った。

「佐々木は希代の負けず嫌い。勝ち気で、時には自信過剰とも受け取れる性格だと聞きました。今オフのメジャー挑戦が決まると『世界一の選手になりたい』ともコメントした。ハングリー精神が旺盛なわけで、他球団はそこに付け入る余地があると踏んでいるのではないか」

 佐々木が、まだ筋力トレーニングに力を注いでいなかったころの話だ。

 いかにも体の線が細いことを危惧した首脳陣のひとりは佐々木に、だれもが知っているようなメジャーの剛速球投手の固有名詞を出して、「見ろよ、あの筋骨隆々の体を……」と水を向けると、本人は「球は速いかもしれませんけど、ストライクが入らないじゃないですか」と答えたという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  4. 4

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  5. 5

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 10

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  1. 6

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 7

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 10

    阿部巨人が《もっともビビる》阪神投手の復帰でCS戦々恐々…Gナインに根付く苦手意識