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  • 2024年7月23日

鬼怒川で取水制限 梅雨の雨量は?ダム貯水量 荒川・相模川・多摩川・利根川水系では

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栃木県と茨城県を流れる鬼怒川では6年ぶりとなる取水制限が行われています。梅雨が平年より短かったため関東北部では雨の量が少なかったということです。関東甲信各地の梅雨の雨量や、鬼怒川のほか、荒川、相模川、多摩川、利根川といった主な水系のダムの貯水量などをまとめました。

関東甲信 梅雨の雨量は

関東甲信は6月21日に梅雨入り、7月17日に梅雨明けしましたが梅雨の期間は平年より3分の2ほどと短くなっています。関東北部の一部では雨量が少なく、関東南部や甲信では逆に雨量が多いところがあります。

気象庁の速報値では、▽宇都宮市は平年が188.8ミリに対して132ミリ、▽前橋市は168.2ミリに対して137ミリ、▽埼玉県熊谷市は148ミリに対して100ミリと平年より少なくなっています。

これに対して以下の地点は平年値より多くなっています。▽東京の都心は156.4ミリに対して245.5ミリ▽横浜市は177.1ミリに対して234.5ミリ、▽千葉市は140.7ミリに対して219ミリ、▽長野市は141ミリに対して188.5ミリ。▽水戸市は137ミリに対して198ミリ。▽甲府市は130.8ミリに対して208ミリとなっています。

鬼怒川4ダム貯水率60%(7月22日現在)

鬼怒川では7月19日から6年ぶりとなる10%の取水制限を行っています。関東地方整備局下館河川事務所によりますと、7月22日現在、▼五十里ダムは24%、▼川俣ダムは56%、▼湯西川ダムは58%、▼川治ダムは84%で、4ダムあわせた貯水率は60%となっています。

栃木県が渇水対策本部(7月22日)

鬼怒川の水は主に宇都宮市で利用されていて、栃木県は22日県庁内に渇水対策本部を設置しました。

現状では県民の生活用水や農業用水にただちに影響は出ないものの、今後の雨の状況によっては取水制限の割合が引き上げられる可能性もあり家庭の水道の水圧が減り、水の量が減るおそれもあるということです。

県はホームページやSNSなどを通じ無理のない範囲で県民に節水の呼びかけを行うことになりました。

ダム貯水率 荒川・相模川・多摩川・利根川水系(7月22日現在)

国土交通省関東地方整備局のホームページによりますと7月22日現在で、荒川水系の4つのダムでは貯水率は99%、相模川水系の3つのダムの貯水率は96%、多摩川水系の小河内ダムの貯水率は88%といずれも平均値を上回っています。

また、首都圏に水を供給している利根川水系の関東北部にある9つのダムの合計の貯水率は、7月22日時点で93パーセントとなっていて、国土交通省関東地方整備局によりますと、これらのダムの上流域では一定の降水量があったためだとしていて、「現時点では当面、問題がない状況だ」としています。
その上で、「去年は7月以降、記録的な暑さの中でダムの貯水量が急激に減少したことから、水資源を大切に使うように心がけてほしい」と話しています。

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