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  • 2024年7月7日

東京都知事選挙 2024 開票結果は 投票率 都政への評価と今後は

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7月7日に投票が行われた東京都知事選挙の結果です。現職の小池百合子氏が3回目の当選を果たしました。開票結果や投票率、NHKの出口調査など、過去最多の56人が立候補した都知事選についてまとめました。

現職の小池百合子氏が3回目の当選

東京都知事選挙の開票結果です。▼自民党、公明党、国民民主党都連、地域政党の都民ファーストの会が自主的に支援した現職の小池氏が、▼広島県安芸高田市の元市長、石丸伸二氏、▼立憲民主党、共産党、社民党が支援した元参議院議員の蓮舫氏らを抑えて、3回目の当選を果たしました。
 

▽小池百合子 無所属・現 当選 291万8015票
▽石丸伸二 無所属・新 165万8363票
▽蓮舫 無所属・新 128万3262票
▽田母神俊雄 無所属・新 26万7699票
▽安野貴博 無所属・新 15万4638票
▽内海聡 諸派・新 12万1715票
▽ひまそらあかね 無所属・新 11万196票
▽石丸幸人 諸派・新 9万6222票
▽桜井誠 諸派・新 8万3600票
▽清水国明 諸派・新 3万8054票
▽ドクター・中松 無所属・新 2万3825票
▽大和行男 無所属・新 9685票
▽小林弘 無所属・新 7408票
▽後藤輝樹 諸派・新 5419票
▽木宮光喜 諸派・新 4874票
▽福本繁幸 無所属・新 3245票
▽AIメイヤー 諸派・新 2761票
▽内藤久遠 無所属・新 2339票
▽横山緑 諸派・新 2174票
▽内野愛里 諸派・新 2152票
▽河合悠祐 諸派・新 2035票
▽向後真徳 無所属・新 1951票
▽黒川敦彦 諸派・新 1833票
▽桑原真理子 無所属・新 1747票
▽福永活也 諸派・新 1281票
▽野間口翔 無所属・新 1240票
▽澤繁実 無所属・新 1232票
▽牛窪信雄 無所属・新 1153票
▽小松賢 諸派・新 894票
▽遠藤信一 諸派・新 882票
▽二宮大造 諸派・新 833票
▽竹本秀之 無所属・新 812票
▽アキノリ将軍未満 諸派・新 792票
▽小野寺紘毅 諸派・新 759票
▽山田信一 諸派・新 691票
▽木村嘉孝 諸派・新 676票
▽新藤伸夫 諸派・新 669票
▽中江友哉 諸派・新 612票
▽加藤英明 諸派・新 588票
▽加賀田卓志 諸派・新 578票
▽加藤健一郎 無所属・新 572票
▽穂刈仁 無所属・新 560票
▽前田太一 諸派・新 521票
▽草尾敦 諸派・新 481票
▽福原志瑠美 諸派・新 466票
▽武内隆 諸派・新 446票
▽尾関亜弓 諸派・新 417票
▽犬伏宏明 諸派・新 371票
▽桑島康文 諸派・新 361票
▽松尾芳治 諸派・新 351票
▽古田真 諸派・新 343票
▽舟橋夢人 諸派・新 329票
▽三輪陽一 諸派・新 306票
▽津村大作 諸派・新 302票
▽南俊輔 諸派・新 297票
▽上楽宗之 諸派・新 211票

小池百合子氏

小池氏は兵庫県出身で71歳。民放のニュースキャスターなどを経て、1992年の参議院選挙に当時の日本新党から立候補して初当選しました。その後、衆議院議員に転じて8回連続当選し、防衛大臣などを歴任したあと、8年前・2016年の都知事選挙で初当選し、2期務めてきました。

小池百合子氏
「このたび都民の皆さんの力強いご支持を頂き、3期目の都政のかじ取りをお任せ頂いた。熱い思いを届けて頂いたことで、ますます重責を痛感するところだ。2期8年にわたり、さまざまな政策を達成してきた。改めて都民の皆さんからもっと改革を進め、もっと生活を支えてくれという思いを頂いた」

「何度も選挙を経験したが、これまでなかったような選挙戦だった。知事という席をめぐり私を含め56人が立候補という状況で、ポスターの掲示、さらには脅迫を受けたり、街頭ではやじの大合唱があったり、これまで経験したことがないような選挙戦だった。想定をしなかった事態に対しどう法的な課題の整理ができるか、そういった点も今回の選挙を通じて感じた」

「いま日本やこの東京にはさまざまな課題がある。物価高、円安も伴って厳しい状況だ。全体としての少子化対策、産業も大きく変わる中、DXをどう進めていくのか。世界と比べても女性活躍の環境は十分ではない。ますます東京大改革、バージョンアップをしていかなければならない」

「都民の命と暮らしを守る、さまざまな災害から都民を守る首都防衛。1分1秒も許される時間はなく、どうやって1400万人の都民の命と暮らしを守っていくか、皆さんからの力を得てスピードアップ、バージョンアップしていく。3度目をお預かりするにあたり全身全霊で対応していきたい」

「2期8年、都政を預かった。この間、コロナもあった。コロナ禍の中でも都民や医療関係者の皆さんに協力を頂き、5類への移行といったことも含めて、8年間の実績を評価していただいた」

「これまでもチルドレンファーストの政策を進めてきた。『018サポート』や高校の授業料の無償化、子育てと教育にお金や負担がかからない東京を目指している。第2子までの保育料無償化をさらに広げ、第1子からという設計を進めていきたい。人材こそ東京の命なので、1人1人の子育て、出産から、その前の出会いもあるが、シームレスな対応をさらに強化していきたい」

石丸伸二氏

(午後8時すぎ支持者にあいさつ)
「今回、この選挙に際して私のチームは本当に全力を尽くせたと思う。後援会長をはじめ、選挙対策チーム、ボランティアスタッフ、数え切れないほどの皆さんの力を頂戴することができた。その点において胸を張って出来ることは全部やったと言い切れる。本当にありがとうございました」

「結果においては都民の総意が表れた。それだけです。私から何も申し上げることはありません」

今後の政治活動について「まだ決めていない」と述べました。その上で記者から国政選挙への考えについて聞かれると、「選択肢としては当然考えます。たとえば広島1区。岸田首相の選挙区です」と述べました。また記者から当選に及ばなかった要因について聞かれたのに対し、「NHKをはじめマスメディアが当初まったく扱わなかった」と述べました。

蓮舫氏

蓮舫氏
「多くの方に本当に温かいことばと応援を頂き私も思いを心から訴えることができた戦いだった」

(敗因について)
「私の力不足に尽きると思う。子どもの支援だったり、若者の支援だったり、それが結果としてシニアの支援につながる循環型の東京を作りたいという思いは私のなかでは全力で訴えたつもりでしたので、結果として届かなかったのは私の力不足で申し訳ない」

(今後の政治活動について)
「自分の中でピリオドを打てている気持ちではない。もう少し考えたい」

(次の衆議院選挙に立候補する考えがあるか)
「きょうは私の思いが届かなかった結果が出た日なので、それに対して私に何が足りないのかは少し考える時間を下さい」

田母神俊雄氏

田母神俊雄氏
「演説をしたり、若者と接したりする感じでは少し手応えがあると感じていたが、最終的にこういう結果になり、十分届いてなかったのかと思う。応援弁士の方には一生懸命に応援してもらい、もう少し頑張れるかなと思っていたが、私自身がもう少し工夫すれば良かった。今後どうするかはこれからゆっくり考える」

NHK出口調査の結果(7日)

NHKは、7日、有権者の投票行動や政治意識を探るため、出口調査を行いました。調査は都内64の投票所で投票を終えた有権者5646人を対象に行い、62.4%にあたる3522人から回答を得ました。一方、6日までに有権者のおよそ19%が期日前投票を済ませていますが、これらの方々は調査結果に含まれていません。

NHKが7日に行った出口調査では、▼無所属の現職の小池さんがきわめて優勢です。

NHK出口調査 政党別

ふだん支持している政党について尋ねたところ、▼自民党が25%、▼立憲民主党が10%、▼日本維新の会が3%、▼公明党が2%、▼共産党が4%、▼国民民主党が2%、▼れいわ新選組が1%、▼都民ファーストの会が2%、▼特に支持している政党はない、いわゆる無党派層が48%でした。

現職の小池さんは、▼自民党の支持層の60%台半ば、▼日本維新の会の支持層の、40%台半ば、▼公明党の支持層の80%あまり、▼都民ファーストの会の支持層の90%あまり、▼無党派層の30%あまりから支持を得ました。

広島県安芸高田市の元市長、石丸さんは▼自民党の支持層の10%台後半、▼日本維新の会の支持層の20%台半ば、▼国民民主党の支持層のおよそ40%、▼無党派層の30%あまりから支持を得ました。

元参議院議員の蓮舫さんは、▼立憲民主党の支持層の60%台後半、▼共産党の支持層の60%台後半、▼れいわ新選組の支持層のおよそ30%、▼無党派層のおよそ20%から支持を得ました。

期日前投票では

今回の東京都知事選挙では、6日までに有権者のおよそ19%にあたる215万1251人が期日前投票を行いました。
NHKが選挙期間中の9日間、東京都内の29か所から30か所の投票所で期日前投票を済ませた有権者2万1112人を対象に行った調査では、小池氏が石丸伸二氏や蓮舫氏らほかの候補を上回りました。

また、日ごとの結果を見ても調査した9日間すべてで小池氏が、ほかの候補者を上回りました。

東京都知事選挙 選挙戦では

今回の東京都知事選挙の立候補者数は、前回・4年前の22人を大きく上回る過去最多の56人となりました。
選挙戦では、◇小池知事の2期8年の都政運営の評価のほか、◇東京都の去年の出生率が0.99と1を下回る中での今後の少子化対策や子育て支援のあり方、◇都が事業を認可し、反対の声も上がっている明治神宮外苑の再開発などが争点になりました。

平成以降では2番目に高い投票率に 

投票率は60.62%で、前回・4年前の選挙を5.62ポイント上回り、平成以降では2番目に高くなりました。

東京都知事選挙は昭和22年以降、これまでに21回行われています。平成以降は、40%台半ばから60%あまりで推移していて、最も高かったのは石原慎太郎氏に後継指名された猪瀬直樹氏が当選した平成24年の62.6%でした。
近年、候補者数が多くなってきていて、21人が立候補した前々回・8年前は59.73%、過去最多の22人が立候補した前回・4年前は55.00%でした。

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