カメのぬいぐるみが勝手に笑い出した話

by adwriter



奇妙な体験だったが、なんとなく忘れたくない出来事だったのでブログに残す。

ちょうど1年前に祖母が亡くなりました。今日は祖母の命日です。
ちなみに、そのお通夜・お葬式の帰り道に、台風で足止めをくらって、新幹線ホテルに泊まるはめになったことは、僕の中でまだ記憶に新しい。



本題に入ろう。
今から書く話は全て事実にもとづいた話です。


うちには出産のお祝いで頂いたカメさんのぬいぐるみがある。
このぬいぐるみは、お腹のあたりにボタンがあって、ボタンを押すと笑い声を発する仕様になっている。


6/15の1時と2時の間くらいだっただろうか。
僕は書斎で作業をしていたんだけど、急にどこかから笑い声が聞こえた気がした。
外は雨だったけど、蒸し暑くて、ちょっと窓を開けていたので、最初は外で誰かが笑っているのかなぁと思ってた。


が、それから1時間くらいたった後で、もう一度笑い声が聞こえたところで、ハッとする。
これ、カメさんのぬいぐるみの声じゃね?と。


尚、カメさんのぬいぐるみはリビングにあって、妻と息子は書斎の隣の寝室で寝ていた。
誤作動かな?と思ったのと、深夜にあまり考えると怖くなりそうという本能的な防御機構で、その時はあまり気にはしていなかった。



6/15の23時過ぎだっただろうか。僕と妻はLDKにいた。

2人がいる前で再びカメさんのぬいぐるみの笑い声がして、僕は妻と目を合わせた。
「そういえば昨日の夜もこんな事があったんだよねー。誤作動かなぁ。」
と言いながら、妻が怖がりであることを知っている僕は、これ以上この話題はやめよう、と思って流す事にした。


そして6/16の1時25分頃だったと思う。書斎で作業していると、再びリビングからカメさんのぬいぐるみの笑い声が聞こえた。
妻と息子は既に隣の寝室で寝ており、やはりリビングは無人である。
いよいよ気持ち悪くホラー感を感じると同時に、何が起こっているのかを知りたくなって、ぬいぐるみを分解してみようかと思い立つ。


しかし、ぬいぐるみ内の機械を取り出すには、生地を破らないとアクセスできないようになっていて、普段、割と息子が気に入って遊んでくれているのと、もらいものってこともあって、傷はつけたくないなぁ、というジレンマがあり、躊躇していた。(縫ってしまえば、いいっちゃいいんですけどね)


そういえば、6/17、つまりその日の翌日は祖母の命日だったなぁ、と。
僕は遠方なので参加できなかったんだけど、僕の父母は一周忌に行っていた。
窓の外は大雨だったんだけど、そういえば1年前も台風が来ていて、大雨だったことを思い出した。
1年前のことを思い出していると、ひょっとしてばあちゃんが遊びに来てくれたのかなぁとか考え始める。
ちなみに、この1日前の6/15は確か祖父の命日でもあったりする。1日に2回笑い声がしたのは、じいちゃんも遊びに来ていたのかもしれない。


深夜に大雨って、なんかそういう雰囲気あるよなぁ、とか思う。
雨が上がる頃には、きっとじいちゃんとばあちゃんは帰ってしまうんじゃないかな。そんな気がした。
そんなことを考えていたら、カメさんのぬいぐるみを分解してみようという気持ちもすっかり失せてしまった。



Facebookでこの出来事を書いたら、電池を抜いてみたらいいとか、カメラを仕掛けてみようとコメントをもらったけど、僕の中では↑のままの解釈ってことでいいかなぁと思ってる。妻も「そうなのかもね。」と言っていた。


とすると、遊びに来てくれたばあちゃんとじいちゃんは、何かを知らせたかったのだろうか。
それとも遊びに来てくれたことを伝えたかったのだろうか。


妻は、カメさんの笑い声だったんだから、
「最後まで笑えるような人生にしなさい。」
って伝えたかったんじゃない?って言ってて、それが腑に落ちた僕はそう解釈することにした。


ちなみに、今は6/17の21時なんですが、↑以降、カメさんが勝手に笑い出す現象は起こっていない。