日本橋再生計画 ~残しながら、蘇らせながら、創っていく~
(1)日本橋室町東地区開発 第2弾「COREDO室町2」「COREDO室町3」
全68店舗決定、2014年3月20日(木)オープン
(2)「COREDO室町」「日本橋三井タワー」も15店舗が同日リニューアルオープン
平成25年11月5日
事業者代表:三井不動産株式会社
三井不動産株式会社は、官民地元と一体となって日本橋地域の活性化と街に新たな魅力を創造する「日本橋再生計画」を推進しています。その一環として、当社は複数の地権者と共同でオフィス、商業施設、賃貸住宅、多目的ホール等の機能を融合させた5つの街区にわたる大規模複合開発「日本橋室町東地区開発計画」を推進しています。
2010年10月に第1弾として、オフィス、商業の複合ビル「室町東三井ビルディング(商業施設:COREDO室町)」を開業し、今般、第2弾となる「室町古河三井ビルディング」、「室町ちばぎん三井ビルディング」の商業施設「COREDO室町2(コレドムロマチツー)」、「COREDO室町3(コレドムロマチスリー)」の全68店舗ならびに開業日(2014年3月20日)を決定いたしました。また、「COREDO室町」と「日本橋三井タワー」の一部店舗を同日にリニューアルオープンいたします。
江戸時代、日本橋地域は三井越後屋などの商家や幕府御用達の菓子店が立ち並び、魚河岸をはじめ、鰹節問屋、海苔問屋のほか、芝居小屋などが軒を連ね世界有数の賑わいをみせていました。本開発では、かつての日本橋の賑わいを再現するため、街区を取り囲む「通り」に着目し、和のテイストをモチーフにした外装デザインや日本全国の老舗名店の誘致などにより賑わいを醸成し、街歩きの楽しさを演出いたします。
店舗構成は、日本全国の「食」やこだわりの「モノ」を提供する店舗、日本橋初となるシネマコンプレックス「TOHOシネマズ日本橋」に加えて、「深夜営業の飲食店」や「ライフスタイル提案型の雑貨店」などを揃えました。従来の来街者に加え、周辺のオフィスワーカーの需要吸収と30~40代をコアターゲットとした幅広い客層が楽しめる施設を目指します。さらに老舗店舗や百貨店などと連携を深め、街全体で集客していく施策を強化することにより、日本橋地域のさらなる賑わい創出にも貢献してまいります。
【新施設、リニューアル店舗の特徴】
- 商業コンセプトは「日本を賑わす日本橋」。全国の「食」やこだわりの「モノ」を提供する店舗、深夜まで賑わう飲食店、ライフスタイル提案型の雑貨店など全83店舗が出店
- 街区に面した通りは、暖簾や行燈をモチーフにした外装デザインに老舗名店が軒を連ね、街歩きの楽しさを演出
- 老舗名店による新業態店舗が多数出店(COREDO室町、COREDO室町2、COREDO室町3)
- 「by Today ~できたてを本日中に~」をコンセプトにしたライブ感のある食物販ゾーン。(COREDO 室町2)
- 日本橋初となる9スクリーン、約1,800席のシネマコンプレックス「TOHOシネマズ日本橋」(COREDO室町2)
- 日本橋初出店の「無印良品」や新たなライフスタイルを提案する雑貨店の集積(COREDO室町3)
- 他店の人気メニューをオーダーできる新しいスタイルの飲食ゾーン(日本橋三井タワー)
- COREDO室町のレストランとブリッジでつながる一体感と開放感のある飲食ゾーン(COREDO室町2)
- 内装デザインは、杉本貴志氏(スーパーポテト)、小坂竜氏(A.N.D)を起用し、煉瓦や木などの素材感を演出

「COREDO室町3」外観イメージパース

「仲通り」イメージパース
日本橋室町東地区開発計画(イメージパース)
【日本橋再生計画、日本橋室町東地区開発計画について】
日本橋再生計画、日本橋室町東地区開発計画について(PDF:266KB)
【新施設、リニューアル店舗の特徴】

江戸時代、日本橋は商業、物流、金融、娯楽の拠点としてパリやロンドンをはるかに上回る人々が集まる百万都市として栄えていました。新施設のオープン、店舗のリニューアルにより、かつての日本橋の賑わいを再現するため、従来の来街者に加え、周辺のオフィスワーカーの需要吸収と30~40代をコアターゲットとした幅広い客層が楽しめる施設を目指します。具体的には、「日本橋の歴史・文化を活かし、新展開を図る店舗」と「日本橋地域をさらに賑わす機能の充実」を行いました。
「日本橋の歴史・文化を活かし、新展開を図る店舗」
- 老舗名店が、伝統の良さを活かしながら新展開を図る
- 日本全国のおいしいものを集めた、飲食・食物販店舗
- 素材の良さやモノづくりへのこだわりを伝える「Made in Japan」の物販・雑貨店舗
「日本橋地域をさらに賑わす機能の充実」
- 土日、深夜まで営業する飲食店舗
- ライフスタイル提案型の雑貨店
- 日本橋エリア初となるシネマコンプレックス「TOHOシネマズ日本橋」
日本橋室町エリア初の面開発となる本計画では、街区を取り囲む「通り」に着目し思わず歩きたくなるような景観デザインと賑わいを創出する店舗配置により、歩いて楽しい街並みを演出しました。
- 「中央通り」は、重要文化財である「三井本館」の「高さ約100尺(約31m)」に合わせて各施設の低層部のスカイラインを統一しています。商業店舗については、メインストリートの顔となる老舗店舗や、「千疋屋総本店」と「マンダリン オリエンタル 東京」による開放感あるオープンカフェを配置し、通りの賑わいを創出します。
- 「仲通り」は、「福徳神社」の参道として電線類の地中化や石畳の整備を行います。建物の外観についても暖簾や行燈などをモチーフに、和のテイストを基調としたデザインとしました。商業店舗は、揚げたての芋けんぴを提供する「日本橋 芋屋金次郎」、スイーツやコスメのオリジナル商品とともに日本酒の楽しみ方を提案する「八海山千年こうじや」などの手土産店が、昼間の情緒あふれる路地空間を演出します。夜は、ワインバル「VINOSITY maxime」やクラフトビールが人気の「(仮称)クラフトビアマーケット」など深夜まで営業するダイニング・バルが賑わいを創出します。
- 「江戸桜通り」は日本銀行本店から続く桜並木を延伸し歩道を拡幅します。商業店舗は、「N2L(エヌドゥエル)」、「エメ・ヴィベール」などのカフェテラスや、「にんべん」がかつおだしの新たな可能性を提案する和のダイニングを配置し、桜並木と合わせて華やかさを演出します。

中央通り

仲通り(イメージパース)

江戸桜通り側ファサード(イメージパース)
2010年10月開業の「COREDO室町」では、「にんべん」がかつおだしのドリンクを提供する「だし場」や、金箔と和菓子や化粧品などを組み合わせた商品を提供する「箔座 日本橋」などの老舗が伝統の良さを生かして新たな取り組みを行いました。
「COREDO室町2、3」でも、引き続き魅力的な老舗名店による新業態店舗を積極的に誘致しています。具体的には、菓子職人が目の前で技を披露する1803年に京都で創業した老舗和菓子店「鶴屋信」、福岡の醤油蔵を起源とする1893年創業の出汁・調味料専門店「茅乃舎」、漬物寿司やワインと漬物を組み合わせた新しい食べ方を提案する京都の老舗漬物店「西利」、高級すきやきの老舗「人形町今半」によるすき焼き重専門店などです。
「COREDO 室町2」の地下1 階は「by Today ~できたてを本日中に~」をコンセプトに、有名レストランや名店が、目の前のキッチンで調理を行い、テイクアウト・イートインで味わえるライブ感のある食物販ゾーン。銀座の名店フレンチ「ペリニィヨン」によるスープ専門店、京料理を取り入れた洋食フレンチで有名な「よねむら」によるクッキー専門店、熟成肉を世に浸透させた田園調布の高級精肉店「中勢以(なかせい)」によるオーダーメイドのハンバーグ、横浜中華街の老舗「重慶飯店」の点心など名物・逸品の数々を提供いたします。また、長崎・壱岐の島のウニ料理専門店「リッチョマニア」や新潟県魚沼の米農家によるお米料理「津張屋」、鹿児島の人気さつま揚げ専門店「玖子貴(きゅうじき)」、巣鴨で行列のできる「干物まる」、箱根宮ノ下の「富士屋ホテル」直営のパイ専門店など22 店舗が集結。全国の有名レストラン、名店が嗜好を凝らした「食」をこの食物販ゾーンでお楽しみいただけます。
江戸時代、文化・エンターテインメントの情報発信拠点であった日本橋は、歌舞伎や人形浄瑠璃小屋が立ちならび、近くには芝居小屋ができ芝居街を形成していました。かつての賑わいを再現するため、2010年10月に「COREDO室町」に「日本橋三井ホール」をオープンしました。第2弾となる「COREDO室町2」では、現代の見世物小屋とも言えるシネマコンプレックス「TOHOシネマズ日本橋」を誘致しました。全9スクリーン、約1,800席の規模に加え、都内初の独自規格「TCX(TOHO CINEMAS EXTRA LARGE SCREEN)」と3次元的な表現が可能な革新のシネマ音響「ドルビーアトモス」を導入するなど、今後の都市型シネコンのスタンダードとなる、新しい映画鑑賞の環境を提供いたします。
イメージ画像
周辺のオフィスワーカーや近年増加している中央区や江東区などの「東京の東エリア」の居住者をメインターゲットに、「日本の良いもの」「日本の美しいもの」を今の暮らしにあわせて提案いたします。シンプルなデザインで海外からの人気も高いライフスタイルブランド「無印良品」(日本橋初出店)をはじめ、初のカフェ併設業態「CLASKA gallery&shop 〝DO〟」、APEC2010の各国首脳への贈答品に選ばれた「SUS gallary」など、丁寧なモノづくりにこだわった逸品を提供しつつ、新たな「衣食住」を提案する18店舗が出店いたします。
近隣のオフィスワーカーや来街者をメインターゲットに、日本橋三井タワー地下1階の飲食ゾーンを「COREDO室町タワーダイニング」としてリニューアルします。新しい取り組みとしてディナータイムには、他店の人気メニューを一緒にオーダーできるサービスを導入します。また、日本橋の小路に見立てた通路を配し、店舗間や通路との境界壁を少なくすることで、一体感のある広々とした開放的な空間としました(席数:約220席)。テナント構成についても、日中はランチにスピーディーに対応する本格的なアメリカングリルやハンバーガーが味わえる「ザ・ビートダイナー」や親子丼や鶏ラーメンなどを提供する「鶏料理・ちょこっと 料理 ほっこりや」、夜には串揚げやおでんを提供する大阪で人気の「釜たけ流うどん 一寸一杯」など、カジュアルで味に定評のある店舗を誘致しました。


「COREDO室町」からブリッジでつながる2階は、シネマコンプレックスへと続くレストランゾーン。会社帰りに気軽に立ち寄れるカジュアルな飲食店が並び、映画の前の待ち合わせや軽食、鑑賞後の余韻を楽しみながらの食事などに、ご利用いただけます。「エアーズロック」と呼ばれる塊肉のステーキで有名な鉄板焼の「大木屋」が商業施設初出店するほか、世界のビール博物館を開業したワールドリカーインポーターズによる「Beer Cafe Brugse Zot」、明太子食べ放題のランチが好評の「やまや」など話題の店が集まります。
「COREDO室町2」の内装デザインは、「COREDO室町」に続き、ラグジュアリーホテルの「パークハイアットソウル」や「ハイアットリージェンシー京都」などを手掛けた、杉本貴志氏を代表とするスーパーポテトを起用し、茶室や日本の古い家屋に通じる風合感を表現しました。素材には煉瓦などを採用し日本の風土や伝統を表現しながらも現代的な「力強さ」を感じられるようなデザインとしました。
「COREDO室町3」は、「マンダリン オリエンタル 東京 メインダイニング」や「W-HOTEL 広州 Fei Ultra Lounge」などを手掛けた小坂竜氏のA.N.D(AOYAMA NOMURA DESIGN)を起用し、「通りのリズム」をコンセプトに空間をデザインしました。江戸時代の日本橋通り(現中央通り)を描いた「熈代勝覧(きだいしょうらん)」は大店が建ち並び、格子や暖簾・店棚が連なる街並みが表現されています。これらの心地よいリズム感と活気を日本の風土に馴染む素材を用いて、現代における新しいデザインへと再構築しました。

COREDO室町2内観(イメージパース)

COREDO室町3内観(イメージパース)
【施設概要およびテナント一覧】
「室町古河三井ビルディング」概要
COREDO室町2 店舗一覧 38店舗(PDF:329KB)
建物名 | 室町古河三井ビルディング (商業施設名:COREDO室町2) |
![]() 室町古河三井ビルディング (イメージパース) |
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事業主 | 古河機械金属株式会社、株式会社にんべん、日物株式会社 細井化学工業株式会社、三井不動産株式会社他 |
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所在地 | 東京都中央区日本橋室町二丁目3番 | |
敷地面積 | 約3,723m2 | |
延床面積 | 約63,000m2 | |
主要用途 (賃貸面積) |
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構造 | 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、 鉄筋コンクリート造 |
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階数 | 地上22階、地下4階 | |
建物高さ | 116.05m(最高高さ) | |
駐車台数 | 295台 | |
統括設計者 | 株式会社日本設計 | |
デザインアーキテクト | 株式会社團紀彦建築設計事務所 | |
施工 | 清水建設株式会社 | |
竣工 | 2014年 1月31日(予定) | |
商業オープン | 2014年 3月20日(予定) |
「室町ちばぎん三井ビルディング」概要
COREDO室町3 店舗一覧 30店舗(PDF:249KB)
建物名 | 室町ちばぎん三井ビルディング (商業施設名:COREDO室町3) |
![]() 室町ちばぎん三井ビルディング (イメージパース) |
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事業主 | 株式会社千葉銀行、わかもと製薬株式会社、株式会社総武、株式会社三越伊勢丹、株式会社木屋ビルディング、三井不動産株式会社 | |
所在地 | 東京都中央区日本橋室町一丁目5番 | |
敷地面積 | 約1,945m2 | |
延床面積 | 約29,120m2 | |
主要用途 (賃貸面積) |
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構造 | 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 | |
階数 | 地上17階、地下4階 | |
建物高さ | 約80m(最高高さ) | |
駐車台数 | 118台 | |
統括設計者 | 株式会社日本設計 | |
デザインアーキテクト | 株式会社團紀彦建築設計事務所 | |
施工 | (仮称)室町東地区開発計画1-5街区建設共同企業体 [清水建設株式会社、株式会社錢高組] |
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竣工 | 2014年 1月31日(予定) | |
商業オープン | 2014年 3月20日(予定) |
「室町東三井ビルディング」概要
COREDO室町 リニューアル店舗一覧 7店舗(PDF:308KB)
建物名 | 室町東三井ビルディング (商業施設名:COREDO室町) |
![]() 室町東三井ビルディング |
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事業主 | 三井不動産株式会社 | |
所在地 | 東京都中央区日本橋室町二丁目1番 | |
敷地面積 | 約2,454m2 | |
延床面積 | 約41,000m2 | |
主要用途 (賃貸面積) |
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構造 | 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 | |
階数 | 地上22階、地下4階 塔屋2階 | |
建物高さ | 104.99m(最高高さ) | |
駐車台数 | 13台※ | |
統括設計者 | 株式会社日本設計 | |
デザインアーキテクト | 株式会社團紀彦建築設計事務所 | |
施工 | 日本橋室町東地区開発計画2-2街区建設共同企業体 | |
竣工 | 2010年 10月1日 | |
商業オープン | 2010年 10月28日 |
- 平面駐車場。「室町古河三井ビルディング」、「室町ちばぎん三井ビルディング」の竣工後は、別途、一体の地下駐車場が利用可能。竣工に伴い、別棟タワーパーキング(114台)は解体予定。
「日本橋三井タワー」概要
日本橋三井タワー リニューアル店舗一覧 8店舗(PDF:308KB)
建物名 | 日本橋三井タワー | ![]() 日本橋三井タワー |
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事業主 | 三井不動産株式会社 | |
所在地 | 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 他 | |
敷地面積 | 14,375m2(三井本館街区全体) | |
延床面積 | 133,727m2 | |
主要用途 (賃貸面積) |
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構造 | 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート) | |
階数 | 地上39階建、地下4階 | |
建物高さ | 約195m | |
駐車台数 | 356台(三井本館、三井二号館を含む) | |
設計・管理 | 株式会社日本設計 | |
デザインアーキテクト | シーザー ペリ アンド アソシエーツ ジャパン 株式会社 | |
施工 | 鹿島・清水・三井住友・錢高・東レ・佐藤 共同企業体 | |
竣工 | 2005年 7月29日 | |
商業オープン | 2005年11月24日 |