菊花全国大会で文科大臣賞、喜多方77歳…退職後の趣味、花咲く

2025/01/13 08:15

文部科学大臣賞と総務大臣賞のトロフィーを手に受賞を喜ぶ北見さん
文部科学大臣賞に輝いた北見さんの作品

 第40回日本菊花全国大会の三本立単鉢の部で、喜多方市の北見誠さん(77)が全国2位に当たる文部科学大臣賞、3位の総務大臣賞、4位の参院議員賞に輝いた。北見さんは「菊作りをしている間に一度は大臣賞を取りたいと思っていた。こんなに早く受賞できるとは思っておらず、うれしい」と喜ぶ。

 北見さんは喜多方市出身。55歳の時に東京の会社を退職し、同市に戻ってきた。退職後の趣味を探していたところ、菊愛好家のホームページが目に留まり、菊の栽培を始めた。

 2022年、23年にも同大会に出品したが、入選や15位以内にとどまった。大臣賞を目標に掲げて試行錯誤を重ね、土作りからこだわるようになった。今年は出品数が最も多い三本立単鉢の部に12鉢を出品。猛暑の影響で開花の遅れがみられたため、菊の日照時間を調整し、審査会に開花時期を合わせたという。「春から秋にかけて気を使う日々の連続だった」と振り返る。

 「菊作りは思うようにいかないところが魅力。大変な分、やりがいを感じている」と北見さん。「毎年、希望は大きくなっている。来年は全国1位を目指して頑張りたい」と意気込んだ。 大会は日本菊花会の主催。昨年11月5日に大阪府貝塚市の国華園で審査会が開かれた。全国の愛好家約4700人が9部門に約2万5千点を出品し、約250人が各大臣賞、大使館賞、特別賞などを受賞した。

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