G7保健大臣ハンドオーバー会合

G7保健大臣ハンドオーバー会合
日付:
2024年12月16日(月)
場所:
厚生労働省内執務室(東京都)
担当局:
大臣官房国際課

今年のG7議長国であるイタリア共和国の呼びかけにより、議長国引き継ぎのためのG7保健大臣ハンドオーバー会合がオンラインで開催され、迫井医務技監が出席しました。

今回の会合では、イタリア共和国から、今年の優先分野である「グローバルヘルス・アーキテクチャー(GHA)(※1)と将来のパンデミックへの予防・備え・対応(PPR)」「生涯にわたる疾病予防を通じた健康的でアクティブな高齢化とイノベーション」「ワンヘルス・アプローチ(※2)(特に、薬剤耐性(※3)、気候変動)」に加え、AIの医療分野での活用意義に関する成果について確認がありました。

また、イタリア共和国は、これらの成果を来年の議長国であるカナダに引き継ぎ、引き続きG7として連帯して対応していくことの重要性を強調しました。

迫井医務技監は、昨年の議長国であった日本の取り組みとの継続性と今年の議論の成果を評価し、G7首脳会合と保健大臣会合の成果文書で確認した日本でのUHC(※4)ナレッジハブに関する取り組みを確認しました。

その上で、来年の議長国であるカナダに対し、G7が保健分野のアジェンダを継続して前に進めるためのリーダーシップを発揮することへの期待や、日本が議論に積極的に貢献していくことについて、発言しました。

  • ※1グローバルヘルス・アーキテクチャー
    国際保健協力の枠組み
  • ※2ワンヘルス・アプローチ
    ヒト、動物、環境の健康(健全性)に関する分野横断的な課題に対して、関係者が協力し、その解決に向けて取り組むこと。
  • ※3薬剤耐性(Antimicrobial Resistance(AMR))
    抗微生物薬の不適切な使用を続けることなどにより、微生物に対して薬が効かなくなること
    薬剤耐性(AMR)対策について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
  • ※4ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(Universal Health Coverage(UHC))
    全ての人が適切な予防、治療、リハビリ等の保健医療サービスを、支払い可能な費用で受けられる状態。
発言する迫井医務技監