令和6年4月11日
与圧ローバによる月面探査の実施取決め署名式
文部科学省では、令和元年10月に宇宙開発戦略本部にて決定された米国提案の国際宇宙探査(アルテミス計画)への我が国の参画方針に従い、我が国の協力項目の具体化のため、国際調整や具体的な技術検討を進めてきました。また、令和5年6月には、日米両国が平和的目的のための宇宙協力を行う際の基本事項を定める「平和的目的のための月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における協力のための日本政府とアメリカ合衆国政府との間の枠組協定(日・米宇宙協力に関する枠組協定)」が発効されました。
この度、令和6年4月9日(現地時間・日本時間10日)、米航空宇宙局(NASA)本部にて、盛山文部科学大臣及びビル・ネルソンNASA長官が、同協定に基づき、アルテミス計画における与圧ローバによる月面探査に関する日米の協力事項の詳細を規定する、「与圧ローバによる月面探査の実施取決め」に署名いたしました。これにより、我が国が与圧ローバを提供して運用を維持する一方で、NASAは将来のアルテミス・ミッションにおいて日本人宇宙飛行士による月面着陸の機会を2回提供することが規定されました。
文部科学省は、本実施取決めの下、日米の宇宙飛行士が共に月面に降り立つという共通の目標に向けて、月面活動に唯一無二の貢献となる与圧ローバの開発を着実に進めるとともに、アルテミス計画における強力なパートナーとして取組を推進してまいります。
○与圧ローバによる月面探査に関する文部科学省と米航空宇宙局の実施取決め(英文)(PDF:400KB)
研究開発局宇宙開発利用課宇宙利用推進室