東京五輪「大会輸送影響度マップ」公開。何も対策しないと電車は朝5時から混雑が発生
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と東京都は、第3回交通輸送技術検討会を開催し、大会期間中交通対策を何も行わなかった場合に、道路や鉄道等に生じる影響をまとめた「大会輸送影響度マップVer1.0」を公開した。
「鉄道」に関しては、2020年の大会時の一般利用者及び観客・大会スタッフの鉄道利用状況に関する需要推計・分析を行い、その影響を混雑の度合いとして表示。公開されたのは、大会スケジュールではちょうど中日にあたる7月31日の5時~24時のマップ(大会日程は7月22日~8月9日)。
朝5時からゴルフ観戦のためにJR川越線川越駅-笠幡駅で観客の影響として「かなりの混雑」が表示されている。その後、7時からは京葉線の西船橋からの上り、8時からは山手線の池袋からの内回りなど、都内の各所で必ずどこかが「かなりの混雑」している状況が見て取れる。
一方、道路に関しては7月25日から8月3日までと10日分のマップを公開。高速道路は大会関係者の輸送による影響があり、一般道路では大会期間中に移動する際の遅れが発生する模様だ。
朝5時からゴルフ観戦のためにJR川越線川越駅-笠幡駅で観客の影響として「かなりの混雑」が表示されている。その後、7時からは京葉線の西船橋からの上り、8時からは山手線の池袋からの内回りなど、都内の各所で必ずどこかが「かなりの混雑」している状況が見て取れる。
一方、道路に関しては7月25日から8月3日までと10日分のマップを公開。高速道路は大会関係者の輸送による影響があり、一般道路では大会期間中に移動する際の遅れが発生する模様だ。
「大会輸送影響度マップVer1.0」はあくまでも企業が何も対策を取らなかった場合のシミュレーションになっている。時差出勤やテレワークなど、混雑緩和の動きも徐々に広まっているので、実際に生じる大会期間中の交通状況を正確に予測したものではない。ただ、どれだけ混雑する可能性があるのか、少しでも参考にはなる資料なので、2020年に迫るオリンピックに備えてもらいたい。