アートとは一体なんなんだろう… 美術館に置かれたメガネに人々は
アートとは一体なんなんだろう… 美術館に置かれたメガネに人々は
美術館で行われたとある実験が話題になっている。実験場となったのはサンフランシスコにある「Museum of Modern Art」(サンフランシスコ近代美術館)。Kevin NguyenとTJ Khayatanの10代の若者二人組は、展示室の空いたスペースの床に特別なデザインを施したわけではない、なんの変哲も無いメガネを無造作に置いた。
すると、見学者はこの“展示”を芸術品だと思い込み、メガネの前で足を止めてその表現について熟考したり、写真を撮ったりし始めたのだ。その様子をTwitterにアップすると瞬く間に拡散され、「アートって何だろう…」「いたずらとして面白い」「芸術について考えさせられる」など、大反響を見せたのだ。
彼らはBBCのインタビューに対して「モダンアートってクールなものだと思っていたけど、多くの作品がジョークのようだった」と語っており、若者にとって下らないものが多すぎる近代美術の宝庫で、彼らは自分たちなりの楽しみを実行することにした。
彼らはBBCのインタビューに対して「モダンアートってクールなものだと思っていたけど、多くの作品がジョークのようだった」と語っており、若者にとって下らないものが多すぎる近代美術の宝庫で、彼らは自分たちなりの楽しみを実行することにした。
最初は、ゴミ箱と帽子を置いたが大きな反応は得られなかった、しかし、メガネは多くの人の気を引くことに成功したという。
表現が難解な現代美術(前衛美術)への皮肉ともとれる今回の出来事だが、人々が帽子とメガネに違いを見いだしたように、アートを見る感性は人それぞれ異なり、受け取るイメージに価値を置いているということが証明された実験でもあると言える。
表現が難解な現代美術(前衛美術)への皮肉ともとれる今回の出来事だが、人々が帽子とメガネに違いを見いだしたように、アートを見る感性は人それぞれ異なり、受け取るイメージに価値を置いているということが証明された実験でもあると言える。
LMAO WE PUT GLASSES ON THE FLOOR AT AN ART GALLERY AND... pic.twitter.com/7TYoHPtjP8
— teejay (@TJCruda) 2016年5月24日