暮らしをアップデートする偉業の道標。
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世界シェアNo.1の
リーディングカンパニー
ソニーセミコンダクタソリューションズグループのイメージセンサーは、スマートフォンやデジタルカメラ、自動車、セキュリティカメラなど、世界中のさまざまなアプリケーションで使われており、世界シェア(金額)は、53%で世界No.1です*。1980年にソニーのCCDが旅客機のカラーカメラとして世界で初めて実用化されて以降、ソニーは、イメージセンサーの技術開発を着実に進めてきました。その後、CMOSイメージセンサーの時代となり、性能は人間の眼を超え、未来に向けて今も進化を続けています。
ソニーセミコンダクタソリューションズグループは、開発・設計から生産まで一貫した圧倒的な技術力を背景に、イメージセンサーのリーディングカンパニーとして、これからも成長し続けます。
*ソニー調べ、2023年度実績
最先端の技術力
ソニーのイメージセンサーをはじめとする半導体デバイスは、世界中の人々のあらゆる生活シーンで活用され、暮らしを豊かにしています。私たちが挑戦した数々の偉業たちが、まだ誰も見たことがない未来を開拓し、未来への道標となって、世界を変えていきます。
裏面照射型CMOSイメージセンサー(2009年商品化)
独自の裏面照射型構造を採用し、従来の表面照射型CMOSイメージセンサーに比べて、約2倍の感度と低ノイズを実現。シリコン基板の裏側から光を照射することで、配線やトランジスタの影響を受けることなく単位画素に入る光の量を増大させるとともに、光の入射角変化に対する感度低下を抑えることが可能です。夜景などの暗い場所でもなめらかで高画質な映像の撮影を実現しました。
積層型CMOSイメージセンサー(2012年商品化)
従来の裏面照射型CMOSイメージセンサーの支持基板の代わりに信号処理回路が形成されたチップを用い、その上に裏面照射型画素が形成された画素部分を重ね合わせた積層構造。小さなチップサイズで大規模な回路の搭載が可能です。また、画素部分と回路部分をそれぞれ独立したチップとして形成するので、画素部分は高画質化に特化し、回路部分は高機能化に特化した製造プロセスを採用でき、高画質化・高機能化・小型化を同時に実現しました。
Cu-Cu接続採用の積層型CMOSイメージセンサー(2015年商品化)
Cu-Cu接続は、画素チップと論理回路チップをそれぞれの積層面に形成したCu端子で直接接続します。これにより画素チップを貫通する必要がなく、接続の専用領域が不要となるため、イメージセンサーのさらなる小型化と生産性向上が可能になります。この技術がもたらす端子配置の自由度向上と高密度化は、今後の積層型CMOSイメージセンサーの高機能化に貢献していきます。
グループの方向性
ソニーセミコンダクタソリューションズグループは、引き続きイメージセンサーに力を入れ、優位性のあるイメージング&センシング技術の一層の進化を図り、各領域での成長を実現していきます。さらに、さまざまな産業における協業、 M&Aなどを通じ、新たなユースケースを創り出し、ハードウェアとソフトウェア両輪での成長をめざしていきます。
ハードウェアについては、中期的にはCMOSイメージセンサーの需要動向を見極めながら投資を行い、CMOSイメージセンサーにおけるイメージング用途の世界No.1を維持しながら、センシング用途でも世界No.1をめざします。
ソフトウェアについては、将来的な姿として、エッジAI処理を組み入れ、センサーハードウェアとの融合を図りながら、リカーリング収益モデルを追求していきます。そのために、まずはソフトウェア戦略・パートナー戦略の検討と具体化を進めていきます。
1スマートフォン
暮らしの必需品となったスマートフォン。そのカメラ機能として、大切な思い出となる写真や動画撮影を支える「Viewing」、顔認証などの付加情報をアプリケーションに提供する「Sensing」、AI機能の可能性をモバイルの世界にも提供する「Intelligence」の各分野において、当社は高性能・高品質な技術により、お客さまに感動体験を提供し続けます。
2自動運転
近い将来実現する自動運転社会に向けて、高感度、広ダイナミックレンジ、LFM(LED Flicker Mitigation)を実現するイメージセンサーの性能を進化させ、予防安全の進展に貢献できるよう開発を推進しています。
3スマートファクトリー
IoT社会の生産現場において、製造物の品質や状態あるいは製造装置自体の状態をデータ化し、リアルタイムに「見える化」することで、機器同士や人間と機器とを協調させ、高い生産性を可能とするスマートファクトリーの実現に貢献しています。
4デジタルカメラ
世界的スポーツイベントで使用されるデジタル一眼カメラなどに向けて、当社は高性能なイメージセンサーの開発を進め、イメージセンサーによって世界の映像文化の発展に貢献しています。
5防犯(セキュリティ)
安全な社会を実現するために、施設や市街の防犯や異常検知、交通状況のモニタリングなどに求められる低ノイズ、高感度、広ダイナミックレンジなど、さまざまな技術をイメージセンサーに投入し、幅広い製品ラインナップでセキュリティ分野に貢献しています。
6環境問題
近年「海洋プラスチックごみ問題」が注目され、プラスチックのリサイクル率向上が世界的な課題になっています。近赤外光まで識別できるSWIRイメージセンサーは、見た目だけでは判別しにくい廃プラ材の効率的な選別を可能にしました。引き続きイメージセンサー技術を進化させることで、環境負荷低減や環境保全に貢献していきます。
7スマート農業
2050年に人類は食糧問題に直面するとされ、農業分野のさらなる生産性向上が課題となっています。ソニーのセンシングおよび画像処理技術を用いて、可視光領域と近赤外領域を同時に撮影可能なマルチスペクトル・センシングユニットを発展させ、農業の自動化、管理の省力化を目指した開発を行っています。
8小型ディスプレイ
OLEDマイクロディスプレイや液晶マイクロディスプレイなど、当社は独自の高画質化技術を有しています。高コントラスト、広色域での映像を追求し、圧倒的なリアリティーで、没入感のある体験を可能にするディスプレイデバイスの開発を行っています。