スマートフォンや完全ワイヤレスイヤホンなどのスマートデバイスが全盛ですが、そんな中で密かに人気を呼んでいるのが「3-in-1ワイヤレス充電器」と呼ばれる充電器です。3台のデバイスを1つの充電器で充電できてしまうから「3-in-1」、中でも、Apple製品「iPhone」「Apple Watch」「AirPods」を充電するための3-in-1ワイヤレス充電器が、ガジェット好きを中心に広がっています。
3-in-1ワイヤレス充電器の先駆けとも言えるのは、↓Belkinのこの製品でしょう。
設置面積がコンパクトな製品も出てきています。
ただ、この3-in-1ワイヤレス充電器がもっと普及するために必要な要素があります。それは「軽さ」と「安さ」です。多くの3-in-1充電器は家庭内でデスクやテーブルに置いて使うことを想定しているので、持ち運びを考慮している製品は少ないです。そして、まだまだ一般的な製品ではないので、価格も高止まりしがちです。
しかし、今ではさまざまな製品が発売されているので「軽くて」「安い」3-in-1ワイヤレス充電器もあるはず。旅行にも持っていける軽くてコンパクトで安い製品を探してみました。
今回購入してみたのは「スゴい充電器SE」。もともとは応援購入サービス(クラウドファンディングサービス)のMakuakeで商品化された製品のようです。(Makuakeのプロジェクトページ)プロジェクト当時は8,800円で販売予定だったようですが、現在はセールやクーポンの適用で3,000円台まで落ち着いているようです。
スゴい充電器SEはコンパクトなパッケージで、中にはほぼパッケージサイズの充電器が入っていました。
スゴい充電器SEはコンパクトなサイズで、持って驚くのがその軽さ。なんと200gを切っています。というのも、3-in-1ワイヤレス充電機は金属製のものが多く、見た目よりもズッシリしたものがほとんどなのです。そんな中、スゴい充電器は中身は入ってなさそうな軽さです。言い方を変えるとチープな感じにもなりますが、持ち運びやすいとポジティブに評価したいです。
スゴい充電器SEは、横から見ると3つのパーツで構成されていることが分かります。
スマホ用のプレートを立てると、最大65度のスタンドになります。台座には最大5Wのワイヤレス充電器があり、AirPodsなどの完全ワイヤレスイヤホンのほか、iPhoneを充電することもできます。台座には給電用のUSB-Cポートがあります。
Apple Watch用の充電器は180度回転して引き出します。使わないときは目立たずしまっておけるので、2-in-1ワイヤレス充電器としても使えます。
スゴい充電器にはACアダプターが付いていないので、自分で用意する必要があります。私はスマホ用の急速充電器(20W対応)を使用しました。なお、付属のUSBケーブルはUSB-C to USB-Aです。必要に応じて、両端がUSB-Cのケーブルを用意してください。
今回は旅行用に持ち運べる3-in-1のつもりで購入しましたが、デスク上に置いても全然使えるなって思いました。
これから充電器を用意される方は、次に紹介する充電器がオススメです。
↓こちらは、コンセントプラグが折りたためて、初期のiPhoneのACアダプタほどの小ささしかない、超コンパクトサイズ。なのに、MacBook Airも充電できるパワフルさがあります。
安さ重視なら、↓このACアダプター。セールでもないのに1,500円以下で安すぎ。Anker製という安心感で、iPhoneを急速充電できる。もちろん今回のワイヤレス充電器でも使える。
実はこのスゴい充電器SEを購入したきっかけは、会社の社員旅行でバリ島に行くことになっていたから。iPhoneだけなら充電器だけ持っていけばいいけど、Apple WatchもAirPodsも一緒にとなると、ケーブルと充電器で荷物がぐちゃぐちゃになりそう。だから、この3-in-1ワイヤレス充電器でスッキリ充電したかったんです。軽くて持ち運びやすくて、役立ちました。
AnkerのACアダプタは海外対応しているので、変換プラグさえ持っていけば、スゴい充電器SEも海外で使えました。
今回、3-in-1ワイヤレス充電器を選ぶ条件が「軽さ」と「安さ」でした。「軽さ」はもちろん旅行での持ち運びやすさに直結します。そして、「安さ」は万が一海外で壊れても惜しくないから……という理由からでした。
ところで、3-in-1ワイヤレス充電器は実物を見てから買いたい、という方には3COINSの3in1ワイヤレスチャージャーもオススメ。全国の3COINSで手に取ってみれる(かもしれない)し、通販でも買えるのがメリットです。
ただし、ワイヤレスイヤホン用の充電トレイ(三角形の内側)はスペースが狭いので、イヤホン以外のデバイスを充電する場合(例えばiPhone)にはスペースがなく使えません。私は、たまに2台のiPhoneを充電することがあるので、3COINSのこの製品は対象外でした。
スゴい充電器SEを実際に手に入れてみると、見た目からはわからない軽さで持ち運びやすいし、何より3COINSなみの低価格(3,000円台)で販売されていたお得な製品でした。この手軽さであれば、旅行に行くときもカバンに放り込んで、旅先のホテルではスマホの画面を立てたまま充電ができます。
正直なところ、ちゃんと使えさえすればいいと思っていましたが、思わぬ掘り出し物の3-in-1ワイヤレス充電器だったようです。
]]>今回は、ロジクールのトラックボール「MX ERGO S」のレビューをお届けします。なお、同時期に発売された「ERGO M575SP」については別の記事で紹介しています。レビューはこちらから。
※今回のレビューにあたり、ロジクール様より製品をご提供いただいています。
ロジクール MX ERGO Sといえば、「MX」と名がつくことから明らかなように、ロジクールのトラックボールマウス製品の最高峰。このレビューを行う直前まで、M575SPを使っていましたが、どのくらい違いがあるものなのか、楽しみです。
パッケージを開けると、Logi Bolt USB レシーバーがクリップされているので、こちらは忘れないように取り出しておきます。付属品は、MX ERGO SとLogi Boltレシーバー以外には保証書類のみです。
Amazonでは2種類のMX ERGO Sが販売されています。Amazon限定品は無償保証が1年になる代わりにお得に購入することができます。(通常は2年無償保証)
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MX Ergo Sは、ロジクールのErgoシリーズの最高峰製品です。(Ergoシリーズには、トラックボール以外にも縦型のエルゴノミックマウスが含まれています)
MX Ergo Sはトラックボールマウスということもあって、一般的なマウスと比べても大ぶり。M575SPと比べても、大きめに感じます。
とはいえ大きいぶん、作りには余裕があって、手をのせたときの安定感も抜群です。チラッと見えていますが、底面に金属プレートがあるため、M575SPと比べても重く、安定性を上げるのに一役買っていいます。
MX Ergo Sは全体的に山なりのデザインのため、指が置きやすいですし、親指も自然とトラックボールの位置にくるようになっています。つまり、手にジャストフィットです。
一般的なマウスは手首や腕を動かして操作するため、長時間の使用で腕に負担がかかりがち。トラックボールの最大のメリットは、腕の向きを自然に近くし、腕や手首の動きを大幅に減らすことにあります。各種ボタンは指先から最小の動きで押せる位置に配置してあります。
ポインタ速度の変更は、ソフトウェアのOptions+で設定できます。私の場合は、少しの指の動きで広いデスクトップを移動できるよう90%でビュンビュンに飛ばしつつ、少ない距離を移動することが多いExcelやIllustratorで困らないよう50%のノロノロ速度も設定しています。
しかし、トラックボールなら腕を固定したまま指だけで操作できるため、疲労が軽減されます。さらに、デスクスペースが限られている場合にも、トラックボールは省スペースで使えるという点が魅力です。
MX Ergo Sは、Logi Bolt USBレシーバーとBluetoothの両方に対応しており、2台のデバイスに接続することが可能です。たとえば、1台をLogi Boltで、もう1台をBluetoothで接続することで、簡単にデバイス間の切り替えができます。(Logi Bolt USBレシーバーを使う方が接続の安定性が増すので、私はLogi Boltで接続しています)
ただ、ロジクールのハイエンドマウスは3台までのマルチデバイス接続できる製品が多いため、それを期待している方からすると、少し見劣りする仕様です。
MX Ergo Sの底面には重い金属プレートが付いています。また、このプレート全体に滑り止めの加工が施されているため、デスクに置いても、ズレることなく非常に安定しています。
ちなみに、MX Ergo Sは、M575SPと比較すると約100g以上重くなっていて、金属プレートの重さを物語っています。
この金属プレートとMX Ergo S本体の間には20度のスペースが空いています。
このプレートのおかげで、MX Ergo Sはその傾斜角度を変えることができるようになっています。角度を付けると手首の角度も変わり、疲れにくくなりますが、慣れていないと違和感があるかもしれません。トラックボールが初めてだったり、M575SPからの移行であれば、平置きにしておくのがオススメです。
また、他のトラックボールマウス製品同様に、ボールは簡単に取り外して掃除することができます。ボールの取り外しには金属プレートが邪魔ですが、実はこのプレートはマグネットで吸着しているだけなので、引っ張れば簡単に取り外せます。
ボールは定期的に清掃して、スムーズな操作を保つことをおすすめします。
MX Ergo Sは、前製品のMX Ergoから大きく2つのアップデートが施されています。
1つは充電端子の変化です。前製品のMX Ergoの充電ポートはMicro USBでしたが、MX Ergo Sでは最新のUSB-Cに変更されました。一部のSNSではこの変更が大きなニュースになっていて、ユーザーが待ち望んでいたアップデートだったことがわかります。
いまやスマホもPCもUSB-Cは当たり前に装備しているので、ケーブルを共用できるようになり、利便性が向上しました。
もう1つは、クリック音の静音化です。これはMX Ergo Sに限らず、同時期に発売されたM575SPでも静音化されました。もっと言えば、この静音化はマウス製品でアップデートが進んでいて、2024年時点でのロジクールのワイヤレスマウス25製品中16製品が静音化されています。(ロジクールの公式ストアにて、特徴の「静かなクリック音」で確認できます)
従来のモデルでは「カチカチ」という音がしていましたが、MX Ergo Sではクリック音がほぼ聞こえないほどの静音性を実現しています。これにより、オフィスやコワーキングカフェなどの静かな環境でも、周囲を気にせず使うことができます。
ところで、MX Ergo Sに限った話ではないんですが、Options+のアクション設定の中に、AI Prompt Builderという見慣れない機能があります。
実際に機能を割り当てると、AI Prompt Builderの画面が開きます……が、表示は全て英語。
これ、AI Prompt Builderの設定から言語を日本語に切り替えることで、日本語でも扱えるようになります。
AI Prompt Builderというからには、AIで扱うプロンプトを構築することができます。例えば、文章をX投稿用に140字にまとめる手順を簡略化します。
すると、ChatGPTに投げる動作を簡略化してくれます。
AI Prompt Builderを呼び出さずに、ChatGPTを直接呼び出すこともできます。AIをより身近に使えるようになるアップデートです。
M575SPからMX Ergo Sに乗り換えて2ヶ月近く経ちました。MX Ergo Sの安定感と角度調整は素晴らしくて、もうM575SPには戻れないと感じています。ジャストフィットしてスイスイ使えています。静音化も(M575SPも同様ですが)ストレスがなくて、快適です。
ただ、他のMXファミリーと比べた場合に、唯一の不満点があります。
MX Ergo SはMX Ergoのマイナーバージョンアップ版に相当するので、スクロールホイールは従来のまま。MX Masterで言うと2S世代の状態です。MX Master 3SやMX Anywhere 3Sでは、スクロールホイールにMagSpeedホイールが採用されています。
MagSpeedホイールの使い勝手は静音でスムーズと快適そのもの。しかし、MX Ergo Sのスクロールホイールはゴロゴロと音がして、せっかくクリック音が静音化されたのに、片手落ち感が拭えません。
MagSpeedホイールを使ったことがなければ、スクロールホイールはこんなものかと思うかもしれません。もしMX Master 3SやAnywhere 3Sをお使いの方が、MX Ergo Sへ移行する場合は、留意してください。
他社からもトラックボールマウスは発売されていますが、正直なところ、ソフトウェアのOptions+も含めて、ロジクールのM575SPが最もバランスがよく、価格も手頃でオススメの製品です。そして、至高の製品はMX Ergo Sです。スクロールホイールの件を置いても、これは間違いありません。MX Ergo Sを使ってしまうと、M575SPには戻れなくなります。
価格のことを考えなければMX Ergo Sが最推しですが、まあ、トラックボールマウスを使い始めるならM575SPでしょう。なぜなら、価格がMX Ergo Sの半分なので。
なお、ロジクールのトラックボールマウスと双璧をなすエレコムのワイヤレストラックボールマウス「IST」を購入して使ってみましたが、ある1つの欠点のために、使い続けることができませんでした(M575に戻した)。
MX Ergo Sは、ロジクールのトラックボールの中でも最高峰の製品です。トラックボールに初めて挑戦する方は、まずERGO M575SPなどのエントリーモデルを試してみて、慣れたら「MX ERGO S」にステップアップするのが良いでしょう。
トラックボールの魅力を存分に感じられる「MX Ergo S」、ぜひ一度体験してほしいところ。製品の詳細や使い勝手について、ぜひ参考にしてください。
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……ちなみに、MX Ergo Sの価格は2万円に迫る、いわゆる高級マウスです。価格でいうとM575SPが2台買えてしまいます。トラックボール愛好家はさておき、一般のデスクワーカーにとってそれだけの価値があるのか?という疑問がわくのも当然です。しかし、デスクワーカーにこそ、MX Ergo Sを目指してほしいと感じています。
なぜなら、デスクワークにおいてマウスを使うことで、腕や手首には確実にダメージが蓄積されていきます。蓄積されたダメージは、不調を招く原因となり、いずれマウスを握ることもできなくなります。
ここまで言い切る理由はですね、私がそうだったからです……。ちょうどMX Ergo Sのレビューを行なっている頃、本業が忙しくなっていて資料作りに追われていました。オフィスではワイヤレスマウスのM750を使っていたんですが、激務がたたったのか、金曜の夕方に右手が痙攣し始め、右手で持ったマウスも震えてしまうくらいになってました(自分の意思と関係なくフルフルしちゃうので面白くなってた)。あと一息で終わるところだったので、カバンに入れていてMX Ergo Sをペアリングして右手を置いたところ、震えがおさまって操作できるようになりました。
マウスの握り方は腕や手首に負担がかかっていると知ってはいたんですが、それを実感させられる日が来るとは思いませんでした。
腕に負担をかけにくいエルゴノミックデザインのトラックボールマウスは、デスクワークに最適なのです。入門機としてベストセラーモデルのM575SP、さらに上の使い心地を求めるなら(あるいは予算に余裕があれば)ぜひMX Ergo Sを選んでほしいところです。
]]>ロボット掃除機使ってますか?当サイトで3年ほど前に、独自にアンケート調査したときは回答者の23.2%しか所有していませんでした。あれから少しずつ増えてはいるのだと思いますが、爆発的に増えている様子はありません。
一度導入すればその便利さは感じてもらえるはずですが、よく聞くのは「ロボット掃除機のために部屋を片付けなければならない」という声です。日本の(特に都市部の)狭い住宅事情をよく表していると思います。(逆説的には、ロボット掃除機を導入することで散らかりにくくなりますが……)
私自身、何台もロボット掃除機を使ってきて思うのですが、年々高機能化するのに応じて、集塵ステーション(ロボット掃除機のホーム)が大きくなって、存在感を増しています。また、ロボット掃除機は万能ではありません。たとえば、ロボット掃除機が入っていけないような狭い場所は、スティック型掃除機や、クイックルワイパーのような別の掃除器具が必要です。
多機能化・高機能化するロボット掃除機に対して、日本の住宅事情とのギャップが生まれています。そこで、今回レビューする製品は狭い家でこそ使いたいロボット掃除機です
ロボット掃除機は1台あれば、部屋の掃除が済んでしまいます。しかし、部屋の中に家具や棚やテーブルや椅子や、モノがあると、狭い隙間ができてしまい、実際にロボット掃除機ひとつでカバーするのは現実的ではありません。
都内の狭いマンションのわが家もまさにそんな状況。ロボット掃除機を使いつつ、入れない場所はスティック型掃除機でカバーするという、掃除機2台体制です。それぞれの場所も取るし、コンセントも必要です。スマートとはいえません。
今回紹介するSwitchBotのロボット掃除機K10+ Pro Comboはこの困った状況を解決してくれます。製品の特徴はシンプルで、ロボット掃除機とスティック型掃除機を1つの集塵ステーション(デュアル集塵ステーション)にまとめる、というもの。
このカテゴリの製品は、まだまだ数は少ないですが他社からも登場しています。前述したように、ロボット掃除機では掃除しきれない場所を補完するための掃除器具として、スティック型掃除機をバンドルする製品は増えていくでしょう。2025年以降は、トレンドになるかもしれません。
さらに、SwitchBotのK10+ Pro Comboは日本の狭い住宅でもストレスなく使えるよう、設置に必要な面積をA4サイズに収まるようにまとめています。そう、デュアル集塵ステーションの設置面積は、195mm × 297mmしかないのです。(A4サイズは、210mm × 297mm)
前置きが長くなりましたが、今回SwitchBotさんから先行して製品を提供いただいたので、1ヶ月ほど実際に使わせてもらいました。
こちらがSwitchBot ロボット掃除機K10+ Pro Comboのパッケージ。ロボットとスティック型の掃除機が2台も入っているわりに、意外とコンパクト。
今回のSwitchBot ロボット掃除機K10+ Pro Comboに含まれるものは大きく3つ。ロボット掃除機のK10+ Pro、スティック型掃除機、そしてこの2つの掃除機のゴミを一手に引き受けるデュアル集塵ステーションです。
まずは、2つの掃除機を1つにまとめる「集塵ステーション」を見ていきましょう。「集塵」と名が付く通り、2台の掃除機のゴミはすべてここに集められます。
まずは、スティック型掃除機を組み立ていきましょう。パーツの数に絶望するかもしれませんが、開始10分後にはスッキリするので安心してください。
バッテリー、本体、延長スティック、ブラシを組み合わせて、まずはスティック型掃除機が完成させます。順々に差し込むだけなので簡単です。
使わないブラシはスタンドに立てておけます。2つに分かれたパーツを組み合わせてスタンドを作り、余っているブラシを立てればスッキリ。
付属ブラシは全部で4種類。最も使用するであろう「床用ノズル」、布団や毛布などに使える「ダニ取りブラシ」、カーテンや天井に使える「2WAYすき間ブラシ」、窓や階段のすき間に使える「すき間用ノズル」です。
スティック型掃除機は、手元のボタンを押せばすぐ使い始められます。手始めに、セットアップ時に出た細かいゴミは掃除しておきましょう。
集塵ステーションはそのままでは使えません。スティック型掃除機のために、少し組み立てが発生します。集塵用のパイプを差し込んで、4箇所をネジで留めます。
最後に、集塵ステーションの背面にプレートを取り付けます。これは押し込むだけ。横からコードを逃して完了です。
集塵ステーションをコンセントに差して準備完了。スティック型掃除機を差し込みます。けっこう高さが出ます。ざっと測ってみたところ、その高さは122.5cm。子供の背の高さくらいありました。
なお、差し込むと集塵が始まり、大きな音が鳴ります。初めてロボット掃除機を使う人は面食らうかもしれません。この音の大きさはロボット掃除機って感じですね。マンションやアパートで夜使うには遠慮したくなる音ですが、スケジュール設定が可能です。後ほど解説します。
最後にロボット掃除機K10+ Proのセットアップですが、こちらはシンプル。緩衝材とシールをはがして、底面にサイドブラシを取り付けます。あとはフタを開いて、スイッチを入れるだけ。
ロボット掃除機K10+ Proを集塵ステーションに差し込んで、セットアップは完了です。
最後に、SwitchBotアプリを開いて、デバイスを追加しておきましょう。
セットアップの途中でWi-Fiパスワードが必要になるので、あらかじめ用意しておくとスムーズです。
K10+ Pro Comboを使い始めて1ヶ月ほど経過しました。いいところ、惜しいところ、いろいろ見えてきました。
K10+ Pro Comboに含まれるロボット掃除機は「K10+ Pro」。他社製品も含め圧倒的に優っているのは、そのコンパクトさ。なんと設置面積は248mm × 248mmしかありません!まさに世界最小級のロボット掃除機です。
ロボット掃除機として小さいということは、狭い場所や脚が邪魔で入れない場所にも入っていってくれるということ。K10+を使っていたので、目新しさはなかったものの、「圧倒的に小さい」というメリットを改めて感じました。
ちなみに、同じ大きさのK10+と比べても、吸引力は一つ上のレベルである3,000Pa。壁際や部屋の四隅のような、掃除しにくい場所に来ると、吸引力を上げてゴミを収集してくれます。
SwitchBotアプリ上では、ロボット掃除機の清掃モードを選択できます。吸引力も選べますが、強いモードを選ぶと音も大きくなりますし、バッテリーの減りも早くなります。フローリングの部屋なら下から2番目の強さでも十分だと感じています。
ちなみに、K10+ Proには水拭きモードもありますが、シートの交換はちょっと面倒。また、押し付ける力が強くないため、モップ式のロボット掃除機に比べると、おまけ程度の水拭きです。お好みでいいと思いますが、私は使っていません。
スティック型掃除機はダストカップの付いたサイクロン式です。手元のモード切り替えボタンで、強力な吸引力のMAXモードも使えます。このタイプの掃除機を使い慣れている方なら、何の違和感もなく使えるでしょう。
このスティック型掃除機の中でも、わが家で最も重宝しているのが、床用ノズルに内蔵された「ライト」です。グリーンに発光して床面のゴミを見つけやすくしてくてます。フローリングの色と同化して見えにくいゴミもすぐ見つかります。
付属ブラシは専用のスタンドに立てておけますが、このスタンドの置き場所に困っています。集塵ステーションはA4サイズの面積に置けるのに、収納スタンドが面積を取ってしまうので、床には置きたくない。でも近くには置いておきたい、という贅沢な悩みの末、集塵ステーションの上が定位置になってしまいました。何かいい方法はないものか、悩み中です。
ロボット掃除機は週に2〜3回使う程度ですが、スティック型掃除機は毎日使っています。定期スケジュールで動かすことの多いロボット掃除機と違って、ちょっとした時間に軽く掃除できるのがスティック型掃除機のいいところです。ダストカップの中をいちいち捨てることなく、集塵ステーションに挿せば、そのまま集塵してくれるのが楽で最高です。
ただ、前述したように、使い勝手はいいものの、ステーションでの集塵音がけっこううるさい。スティック型掃除機をステーションに挿すと必ず集塵してしまいます。便利なはずなのに、この集塵音のおかげで、夜に使うのは憚られます。
そこで活用したいのがSwitchBotアプリで設定できるスケジュール機能(おやすみモード)。「設定した時間は集塵しない」という設定を入れておくことで、例えば「夜から朝までは集塵しない」としておけば、ちょっとしたゴミを見つけたとしても、気にせず使うことができます。
とまあ、いろいろ書いてみましたが、この掃除機をよく使うのは妻です。既存の掃除機がある中で、どのくらい使うのか、何も言わずにしばらく観察してみました。すると、既存のスティック型掃除機を差し置いて、SwitchBotの掃除機ばかり使っています。
1ヶ月経って、総括のために妻に感想を聞いてみました。何がそんなに良かったのか?
ゴミをいちいち捨てなくていいじゃん
そう、集塵ステーションですべて吸い取ってくれるので、いちいちダストカップを開けて捨てる必要がない。カップ内のホコリを気にしなくていい、手が汚れる心配もしなくていい。
コーギーの毛がよく見えるし!
床用ノズルに内蔵されたライトが、愛犬コーギーの毛(ちょうど換毛期)をよく照らして見つけやすくしてくれる。掃除した後にまだ毛だまりがあった……なんてことが無い。最近のスティック型掃除機のトレンドだけあって、役に立っているようです。
イスを上げなくていいし!
何を言っているのかというと、これまで使っていたロボット掃除機は、リビングテーブルの下を掃除するのに、イスを持ち上げておかなければならなかったのが、K10+ならイスの脚の間をスイスイと掃除してくれるので、その手間が無くなったということなのだ。K10+ Proの小ささなら、入り組んだ椅子の脚の間も問題なし。
コンパクトに置けるじゃない?
極め付けはこれ。二つの掃除機のステーションが一体化した上に、設置面積が小さい。場所を取らないのです。
K10+ Pro Comboは、妻のニーズにおおむね合致するという、まさに「使わない理由がない」という結果になりました。最終的に、従来のスティック型掃除機は手放すことになった……。
ただし、一点だけ。K10+ Proの水拭き機能だけ不満だった様子。これまでモップ式の水拭きが可能なロボット掃除機を使っていただけに、汚れが蓄積することを懸念していました。(ただ、水タンクが必要なロボット掃除機はそれなりに大きくなりがちなので、K10+ Pro&集塵ステーションのコンパクトさは活かせなくなる)
まず、初めてのロボット掃除機を導入しようと考えている方には間違いなくオススメです。
また、スティック型掃除機の買い替えを考えている方にもオススメです。高性能なスティック型掃除機を買ったら、ロボット掃除機がおまけで付いてきたと考えてください。予備清掃をロボット掃除機が行ってくれるので、仕上げを人間がやるだけ。けっこう有能なセットだと思いませんか?
SwitchBot ロボット掃除機K10+ Pro Comboは、2つの掃除機に加えてデュアル集塵ステーションも使えてお買い得な製品です。床はロボット掃除機が、そのほかの場所は4つの交換ブラシを付け替えることでスティック型掃除機がカバーします。家の中を余すところなく掃除できるセットというわけです。
掃除機は別々に使うのではなく、統合された集塵ステーションで合理的に使いましょう。K10+ Pro Comboはロボット掃除機の新たなスタンダードとなる製品なのかもしれません。
]]>Ankerでは、以前からポケモンデザインの製品をリリースしていましたが、今回はピカチュウとのコラボ商品をリリースしました。
うち、一部の商品をAnker様より提供いただいたので、紹介していきます。今回紹介するのは「ピカチュウモデル」のコンパクトポーチ、タイプCケーブル(1.8m)2種です。
まずは、USB-Cケーブルです!イエローとブラックの2カラーが展開されています。プラトレーのカラーも2種類用意するという念の入れようで、取扱説明書もシルエットが異なります。
ケーブルも、一方にはAnkerロゴが刻印されていますが、もう一方のコネクタにはイナズマが描かれています(ポケモンのトレードマーク表記もありました)
USB-Cコネクタの根元は2トーン仕様になっていて、イエローとブラックの組み合わせでデザインされています。
このケーブルの元になったのは、AnkerのFlowケーブル。ホワイトのケーブルを所有していますが、同じデザインで展開されていることが分かります。
このケーブルの特徴は、ケーブルそのものが柔らかく絡みづらい性質を持っていること。取り回しがしやすく、使いやすいケーブルです。
ケーブルタイはポケモンをイメージして作られたもの。モンスターボールとピカチュウの尻尾がモチーフになっています。
USB-Cケーブルなので、スマホやパソコンでも使えますが、そこはやはりニンテンドースイッチでも使ってみたいところです。
デザインやカラーリングについつい目がいってしまいますが、USB PD100Wまで対応した本格的なケーブルです。ノートPCやタブレットの充電にも適しているので、末長く使えます。
ピカチュウモデルのUSB急速充電器がすでに発売中なので、これと組み合わせると最高ですね。
もう一つはピカチュウモデルのコンパクトポーチです。こちらもイエローとブラックのカラーリングで構成されています。今回レビューするのは、ピカチュウカラーのイエローをベースにしたコンパクトポーチです。
片手に収まるほどのコンパクトさで、オモテとウラにそれぞれワンポイントでマークが見えます。
ポーチの内側にはそれぞれメッシュポケットがあり、一方は中身が飛び出さないようファスナー付き、もう一方はすぐ取り出せるようオープンになっています。
ただ、コンパクトであるがゆえに、中に入れられるものは限定的です。たとえば前半でレビューしたUSB-Cケーブル2本を入れると、スペース的にはいっぱい。USB充電器なら1つくらい入りそう。手元にあったNintendo Switch Proコントローラーはぴったり収まりました。
Nintendo Switch Proコントローラーを入れた状態で自立します。
キャラクターコラボ商品はファンアイテムなので、主張強めのデザインが多い中、今回のピカチュウコラボ商品は、主張控えめでありながら、そのキャラクター性を発揮したデザインに仕上がっているといえます。特にUSB-Cケーブルは、従来のケーブルのカラーバリエーションといっても違和感がないので、いつもと違う色で使いたいと思ったならオススメです。
Ankerの新製品発表会「Anker Power Conference 2024 Fall」 で発表されたのが、Ankerがコクヨと共同開発したガジェットポーチ。この形状はどうやら、ツールペンスタンドのハコビズがベースになっているようです。
コクヨと共同開発し、Anker製品に合わせた特別仕様になっているとのこと。今回Anker様より製品サンプルをご提供いただいたので、実際に使ってみた感想をレポートします。
こちらがAnker Smart Pouchのパッケージ。Anker製品として、非デジタルな製品は珍しいですね。「Supported by KOKUYO」の文字が見えます。
従来のAnker製品と同様に最大24ヶ月保証が適用されるようです。購入証明(レシートなど)は捨てずに取っておきましょう。
こちらがAnker Smart Pouchの外観。左下にはAnkerブルーのタグが存在感を示しています。素材はポリエステルで、安心感のある頑丈な生地です。
ガジェットポーチにも関わらず、厚みはわずかに50mm。持った瞬間に「薄い」と感じます。斜めに入ったファスナーもAnkerブルー。全開にすると、ポーチが半分以上開きます。
左下のタグを開くとボタンがあるので、この開いた上半分に付け替えると開いたポーチを固定し、そのまま自立できるようになります。
ポーチの中には、数々のポケットやケーブルタイがあり、すべて使いこなすのが難しいレベルの多さです。
これまで使っていたガジェットポーチから中身を入れ替えてみました。……が、全部入れ替えても、なおスペースがありました。見た目以上に収納力があります。
よく持ち歩くガジェットを詰め込んで、行きつけのコワーキングスペースに持ち込んでみました。
ポーチ全体が大きく開くので、どのツールにもすぐアクセスできます。デスク上のツールをそのまま展開できる感じです。ケーブルも複数収納できる上、バラバラに絡まないのがいいですね。
正面から見ると、それほど多く見えないかもしれませんが、上から見ると多数のガジェットが入っているのが分かるでしょうか。
何が入っているのか、すべて取り出してみました。マウスやモバイルバッテリー、USB-CハブにUSBケーブル3本、完全ワイヤレスマウス、充電スタンド、ノートパソコンスタンドなど、数多くのガジェットを収納することができました。
私自身ガジェットを多く持ち歩くので、サンワサプライや無印良品の(ガジェット)ポーチを使っています。ただ、複数のケーブルが収納しにくかったり、中で絡まったり、ガジェット同士が中でぶつかったりと、収納力はあっても、けして収納上手なアイテムではありませんでした。
Ankerがコクヨと共同開発したポーチは、ハコビズと似たポーチでありながら、ケーブルタイが常備されていたり、多数のポケットが用意されていたりと、ガジェットに合わせた収納ができるようになっていました。ポーチの中で散らからないので、とても使いやすいです。
出先で開いたときでも、そのまま使い始められるので無駄な時間がなくスムーズに作業が進みました。これからガジェットポーチを探そうとしている方には、ぜひ候補に入れてもらいたい一品です。
]]>私は、iPhoneとApple Watchの充電のために2-in-1の充電スタンドを使っています。ベッドサイドに置いて、寝る前にセットして、起きたらフル充電されているというサイクルです。1日1回充電が必要なデバイスは、このサイクルで事足りています。
……で、それはそれとして、デスク上での充電が必要になるシーンはあるんですよね。完全ワイヤレスイヤホンのバッテリーが低下したとき、日中にiPhoneを使いすぎてバッテリーが心許なくなったとき、そういったときにワイヤレス充電ができると便利です。
そこで今回購入したのがAnkerから発売された、新規格Qi2に対応した「Anker MagGo Wireless Charger (Stand)」です。
これまでにもワイヤレス充電スタンドは所有していましたが、本製品に感じた魅力は「高速なワイヤレス充電が可能」「シンプルなデザイン」「性能のわりにリーズナブル」です。
こちらがAnker MagGo Wireless Charger (Stand)。スタンドの底面積があるのでちょっと大きめのパッケージです。
パッケージの開封方法は、最近増えてきた切り離しタイプ。環境配慮ですね。パッケージには、Qi2のロゴマークが記載されています。AndroidでもQi2採用が増えてくるでしょうから、今後ワイヤレス充電器を選ぶときはQi2対応製品を選んでおきたいですね。
付属品はUSBケーブルなど。コンセントに挿す充電器は付属しません。製品マニュアルはオンラインのQRコードが案内されています。
スタンドとして使用するので、底面にはやや厚めの滑り止めが貼られています。デスク上で滑ることがないでしょう。
充電パッド面はマグネットで吸着できるようになっています。iPhoneならMagSafe、AndroidスマホならQi2対応またはマグネットリングを使用しましょう。
iPhoneを吸着できる充電パッド面ですが、iPhoneの画面を見ながら充電できるよう、回転します。
ただ、このパッドは回転するときに「チチチチチチ」と音がします。大きな音ではありませんが、回すたびに鳴るのでちょっと気になりました。
スマホ用のシンプルなスタンドとしても魅力的です。わが家では、VIJIMのシンプルなMagneticスタンドを使っています(充電機能はありません)が、本製品はそれよりも設置面積が小さくなっています。
見た目にもシンプルなので、ケーブルを取り外してスタンド単独で使うのも便利です。
MagSafe用のシンプルなスマホスタンドって意外とバリエーションがないので、本製品のような存在は貴重です。
ちなみに、内容物を見てもわかるように、Anker MagGo Wireless Charger (Stand)には充電器が付属しません。USBケーブルのみです。USB充電器を別に用意する必要があります。
パッケージには、22.5W以上の出力が可能な充電器を使うように書かれています。オススメは2024年10月に発売されたばかりの「Anker Charger (25W)」です。古いUSB充電器を使っていた人はそろそろ買い替え時期かと思いますので、ぜひ検討してみてください。
……と新製品をおすすめしつつ、私が本当にオススメしたいのは「Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)」です。昔のiPhoneに付属していたUSB充電器サイズ、しかもプラグも折りたためて持ち運びやすい。なのに、最大30Wの電力を供給してくれます。分かりやすく言うとMacBook Airの充電器としても使えます。
Amazonや楽天市場のセールで安くなることがあるので、チェックしてみてください。
iPhone 14の頃に発売された製品ですが、いまだにこの小ささは魅力的です。
2025年春にはさらに電力供給を上げた45Wタイプ「Anker Nano Charger (45W)」も出る予定です。
スタンド自体がスッキリしているので、iPhoneと組み合わせたときの見た目も美しいです。iPhoneの中で最も大きいiPhone 16 Pro Maxでも余裕で支えています。
iPhoneを取り外すことなく、画面を回転させたり角度を変えることができます。
ただ、iPhoneに手がちょっと触れただけで、少し動いてしまうほど、回転の自由度は高め。勝手に回ってしまうことはないので、けして緩いわけではないんですが、ほんの気持ちだけ締まっているとちょうどよかったのにな、と思いました。(一方、回して止めた場所でピタッと止まる気持ちよさもある)
スマホだけでなく、汎用のワイヤレス充電器としても使えるので、充電パッドを真上に向ければ、AirPods Proなどの完全ワイヤレスイヤホンを充電することができます。
基本はiPhone用のシンプルなワイヤレス充電スタンドとして使用しつつ、リビングでスタンドとして使ったり、家の中でのちょっとしたスタンドとして使っています。充電パッドを回す際に出る音はちょっとだけ気になりますが、安定すればなんということはないです。
スマホとワイヤレスイヤホンでは充電のサイクルが違うので、本製品のように同時に1台しか充電できないスタンドでも、ストレスなく使い回すことができます。ワイヤレス充電もしたいし、スマホスタンドも欲しいという方にはオススメのワイヤレス充電スタンドです。
余談ですが、バッテリーや充電アダプターのように電力を使う機器は、信頼のあるメーカーを選んでください。Amazonのマーケットプレイスにあるような格安製品に飛びついて、発火事故が起きても自己責任です。その点で、私はAnker製品には絶大な信頼を置いています。オススメです。
]]>PCの操作に使い出すと、快適な操作性がクセになってしまう入力デバイス「トラックボールマウス」。ふだんからマウスを使い慣れていると、しばらくはその独特な操作性に戸惑いますが、慣れてしまうと、もうマウスに戻れません。
トラックボールマウスは、腕のひねりを軽減し、腕の筋肉活動を約25%減らす効果があります。長時間の作業で腕の負担を減らす点でも非常に優れています。私自身も疲労感が減り、トラックボールを使用する機会が増えました。
トラックボールマウスの主な利点は3つ。操作時に指先しか動かさない「省力性」、マウスのように動かさないので腕の捻りが少ない「身体負荷の少なさ」、本体が動かないので可動エリアを確保しなくていい「省スペース性」、です。つまり、ノーマルなマウスよりもストレスが少なく健康にいい、というわけです(強引)。
そして今回は、トラックボールマウスの代表的な製品とも言える、ロジクールのワイヤレストラックボール2製品、「MX Ergo S」と「ERGO M575SP」をレビューします。※本レビューにあたり、ロジクール様より製品提供をいただきました。
この2製品はそれぞれ前モデルが存在し、マイナーアップデートされた製品になります。どう変わったのかを見ていきましょう。(本記事ではM575SPを取り上げ、MX Ergo Sについては別記事で取り上げます)
まず「ERGO M575SP」は、トラックボール製品の中でもエントリーモデルとして人気の高い製品です。もともと完成度が高かったのですが、何をアップデートしたのでしょうか……?(と言いつつ、前モデルのM575を使っていた私としては嬉しいアップデートでした)
ERGO M575SPには3種類のカラーバリエーションが存在します。従来のグレーモデルに加え、ブラックが新たに登場しました。さらに、ホワイトモデルも引き続き展開されています。
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なお、トラックボールマウスとしての基本性能は変わらないので、詳しいレビューは前モデルのM575の記事もご覧ください。
前モデルのM575同様、エコに配慮したパッケージで、プラスチックを排除した紙素材の梱包が採用されています。なお、前モデルと包装方法は変わらないし、製品のサイズも変わらないのに、パッケージサイズは一回り小さくなっていました。意味不明です、マジックか。
内容物はとてもシンプルです。
外見は前モデルとほぼ変わりませんが、大きな違いが二つあります。一つはクリック音が静かになったこと。
従来モデルは「カチカチ」と音が聞こえていたのに対し、今回のモデルでは静音性が大幅に向上し、クリック音がほぼ聞こえなくなります。静かなカフェでも気にならないレベル。
M575SPをしばらく使った後で、前製品のM575に戻ると、クリック音が気になって仕方なくなるほどに。
ロジクールの資料によれば、前製品と比べてクリック音を80%軽減した、と書いてありましたが、体感ではゼロになったような感覚です。それくらい静かになっていました。
もう一つの大きな違いは、付属するUSBレシーバーです。前製品は「Unifyingレシーバー」に対応していましたが、今回のモデルでは最新の「Logi Boltレシーバー」に対応しています。
見た目では左下のマークで判別できる程度ですが、内容は大きく異なります。両製品とも、Bluetoothよりも安定した接続を可能にし、複数のロジクール製品を一つのレシーバーで接続できるメリットがあります。Logi Boltレシーバーはさらに、より高いセキュリティ性を実現していて、着々と採用製品を増やしています。
ちなみに、Logi Boltレシーバーと従来のUnifyingレシーバーには互換性がないため、それぞれの製品が混在してしまうと、USBポートを多く使ってしまうことになります。例えば私の場合は、キーボードはLogi Boltで接続し、トラックボールはやむなくBluetoothで接続する、といったこともありました。
M575SPのLogi Boltレシーバー採用により、私の環境ではBluetooth接続をやめて、Logi Boltに統一することができました。スッキリ……。
もともと完成度の高さから不動の人気を誇っていたM575ですが、静音性とLogi Boltレシーバーの採用によって、最新のトラックボールマウス製品と比較しても、欠点が無くなりました。トラックボールマウスを始めるなら、M575SPから始めましょう。新たなスタンダードの誕生です。
もし、さらに予算に余裕があり、より上位のモデルを検討している方には、「MX Ergo S」もオススメです。こちらは、より高度な機能と使い勝手を備えていて、私はこのレビューを機にMX Ergo Sに移行して使っています。
詳細なレビューは別記事で紹介する予定ですので、ぜひご覧ください。「MX ERGO S」と「ERGO M575SP」、どちらのモデルも優れたトラックボールマウスです。使い方や予算に応じて選んでみてください。
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]]>iPhone 15シリーズ以降、iPhoneのインターフェースはUSB-Cになりました。Pro / Pro Maxなら理論値で10Gbpsの通信が可能になりました。期待されるのは高速通信で、マグネットで背面に固定できる外付けSSDが流行りそうです。ただ、SSDは1TBクラスでもまだまだ高価、内蔵SSDとケースを用意して自分で作ればリーズナブル、といった感じです。
そこで注目したいのがSDカードです。外付けストレージといえばSSDが定番ですが、SDカードも着々と進化を続けていて、カードの選択を間違えなければ、高速なストレージとして活躍してくれます。
今回紹介するのは、Ankerから登場したMagSafe対応のSD/microSDカードリーダーです。
MagSafe対応といっても、MagSafeそのものはワイヤレス充電をサポートするための規格で、データ通信はできません。それでは、何のためにMagSafeに対応したのか、今回のレビューを通して見ていきましょう。
今回は楽天市場のAnker公式ストアで購入しました。
内容物はカードリーダー本体のみのシンプルな構成です。
これが「Anker MagGo USB-C カードリーダー (3-in-1, 10Gbps)」です。コスメとかコンパクトミラーのようなサイズ感のデバイスに、ストラップが付いています(このストラップはUSBケーブルも兼ねています)。
カードリーダーとして使うためのUSB-Cコネクタは、内側に格納されています。
iPhone 16 Pro Maxの背面に貼り付けてみました。マグネットで強力に貼り付くので、カードリーダーだけ持っても、iPhoneは落ちません。
※本製品を使う際には、iPhoneをケース無しで使うか、MagSafe対応ケースを装着した状態で使いましょう。本記事ではmemumiのMagSafe対応ケースを使ってレビューしています。
なお、USB-Cケーブルはギリギリの長さ。iPhone 15 Pro Maxや16 Pro Maxで使う際は、USB-Cを先に挿してから背面に貼り付けてください。背面に貼り付けたあとでケーブルを伸ばしても、長さが足りずコネクタが届きません……。
MagGo USB-C カードリーダーを使っている間、USB-Cポートを塞いでしまいます。このままだと充電できませんが、カードリーダーの側面にはUSB PD入力ポートがあります。ここに充電器を挿すことで、カードリーダーを使いつつ、同時に充電できます。
USB PDによる電源入力は最大45Wまで対応、USB-Cからの出力は42.5Wまで出るそうです。iPhoneやiPadだけでなく、MacBook Airでも使えそうです。
MagGo USB-C カードリーダーのフタを開けると、SDカードとmicroSDカード用のスロットがあります。スロットが並列に並んでいて、挿しやすいです。
ちなみに、Anker製のUSB-C 2-in-1カードリーダーは、iPhone 15 Pro MaxやiPhone 16 Pro Maxでも使えました。動画撮影用途でなく写真データの読み込みが目的であれば、1,000円台と安いのでオススメです。
SDカードもmicroSDカードも、一度挿して、カチッというまで押し込みます。このままフタを閉めて、iPhone用の常設ストレージとして使えます。
対応するSDカード・microSDカードは、SDXC・microSDXCまで。各カードの容量は最大2TBとなります。また、説明書にはSD 4.0/3.0の記載があるので、UHS-IIまで対応しているようです。
MagGo USB-C カードリーダーは、iPhoneの背面に貼り付けておくことで、外付けの動画撮影ストレージとして使えます。容量が足りない場合に使うのもアリですが、やはりiPhoneの超高画質な動画撮影で使うならProRes形式で撮影したいですよね。
ただ、内蔵ストレージでProRes 4K/60fpsの録画をしようとすると、外部ストレージが必要だとアラートが表示されます。通常であれば外付けのSSDなどを使うわけですが、今回はこのMagGo USB-C カードリーダーを使って、ProResの録画を行ってみます。
さて、ProResで録画するためにMagGo USB-C カードリーダーを使おうとしている方は注意してください。どのSDカードでもいいというわけではありません。下記の表は本製品のマニュアルにあった表です。
ビデオ形式 | 推奨書き込み速度 | 推奨容量 |
---|---|---|
ProRes 4K/60fps | 220MB/s 以上 | 256GB以上 |
ProRes 4K/30fps ProRes 4K/24fps | 150MB/s 以上 | 128GB以上 |
ProRes HD/60fps ProRes HD/30fps | 100MB/s 以上 | 64GB以上 |
高速なSDカードはそれなりに高いですし、信頼度・安定性を求めて有名メーカーの製品を選べばさらに高価な製品になります。素直にSSDを購入した方が安くつくこともあります。ご注意ください。
というわけで、本製品を組み合わせてiPhoneでProRes撮影を行うと何が起きるのか、実際に試してみました。撮影に使用したカードは下記のものです。いずれもマニュアルにあったProRes 4K/60fpsでの撮影にはスペックが足りません。
まず、前提条件としてProRes 4K/60fpsでの撮影には外部ストレージが必須です。また、カードのフォーマットはexFATのみです。AFPSでも試しましたが警告が出ました。
本製品を接続した状態でカメラアプリを開くと、画面最下部に「USB-C」の表示が出ました。これで撮影準備は完了です。なんだ、スペック不足のカードでもProRes 4K/60fpsで撮影できるじゃないか、と意気揚々と録画を開始したんですが……録画終了時に「録画書き込みスピード不足」の表示が出て、撮影した内容は記録されず……。
結果、どちらのカードでもProRes 4K/60fpsでの録画は不可でした。ただし、フレームレートを落としてProRes 4K/30fpsであれば録画することができました。V90で超高速なSDカードが必要と思われます。
なお、ProResで撮影するとストレージがみるみる消費されました。ProRes 4K/30fpsですら、30秒でも3-4GB、1分でも7GB超えていました。また、iPhoneもカードリーダーもほっこり熱くなっていたので、かなり負荷がかかっているようです。
iPhoneを使ったProRes撮影についての詳細はAppleのヘルプページを参照してください。
本製品はMagSafeで吸着することから、iPhone専用と思われるかもしれませんが、USB-Cポートを使えばMacでも使えます。見た目はトリッキー。なお、SDカードスロットとmicroSDカードスロット両方とも同時に使用できます。macOS上には2枚のカードが見えていて、カード間でのファイルコピーも可能です。
microSDとSDカード両方が使えるカードリーダーは数多ありますが、「同時に使えるのはどちらか1スロットのみ=排他利用」の製品もあったりします。その点では親切設計ですね。
MagGo USB-C カードリーダーは、カードを挿しっぱなしにすることを想定した、ストレージ用途での使い方が向いています。(逆に、たまにSDカードを使うくらいなら、安いカードリーダーでもいいんです。)
MagSafeを活用した新世代カードリーダーは、常設ストレージのように使えます。SDカードやmicroSDカードが余っていれば好都合、本製品を使ってiPhone専用のストレージとして使ってしまいましょう。
また、Amazonのセール時には特定メーカーのSDカードが安くなることが多いので、そういった機会を活かしてリーズナブルなストレージを作り上げるのもアリですね。
]]>スマホの進化の歴史は、画面保護フィルムの進化の歴史です。ガラケー時代に画面保護フィルムはほとんど進化していません。なぜなら、折りたたみで画面は保護されるし、タッチパネルのように画面を直接触ることはなかったから。
ところが、スマホが登場すると状況は一変します。落とせば画面は割れるし、タッチ操作ですぐ汚れるしで、画面保護フィルムは必須。ガラスフィルムも登場しました。スマホの大画面化が進むと、貼り付けで失敗しないよう専用キットが登場したり、塗るコーティングも出てきます。
2015年発売のiPhone 6sでは、ステッカーでフィルムを固定するアイデアが使われ始めました。
2024年現在、貼り付けフレーム付きのガラスフィルムが一般的になっています。この貼り付けフレームが登場した当時は衝撃でした。なにしろ、面倒な位置合わせが不要で、正確に貼り付けできるのです。
というわけでiPhone 16 Pro Maxに合わせて購入したのが、Ankerの新製品「Easy Fit ガラスフィルムキット」。Anker Japan代表の猿渡さんのポストがバズっていたので、知ってる人もいるかもしれません。
新しいiPhone 16シリーズだけでなく、一つ前のiPhone 15シリーズ用も発売されています。
Anker Easy Fit ガラスフィルムキットは、フィルム2枚セット。パッケージを確認してみると、箱が2つ繋がっています。これはいったい……?
パッケージ下部のストッパーを外すと、書籍のように背中で繋がっていて、2つに見えたパッケージも、実は1つになっていることが分かります。箱の裏には、スポンジのような柔らかいクッション素材が貼り付けてあります。
箱の中には、ガラスフィルムとクリーニングキットが入っています。クリーニングキットは、ウェットシートやクリーニングクロス、ダストリムーバーシールなど定番のアイテムが含まれますが、それぞれに利用する順番が書かれている親切設計。
iPhoneにガラスフィルムを貼り付ける手順はいたって簡単。画面をクリーニングキットで汚れをとり、ホコリをすべて除去したら、画面を下にして、箱の中に入れるだけ。
ここからがこのEasy Fitの本領発揮です。箱のフタを閉めたら、そのままフタを軽く押さえます。あとは箱の下から出ているベロを引くだけ。力を入れて引っ張るので、ゆっくりやりましょう。
ベロをすべて引き抜いたら完了です。フタを開くと、そこには貼り付けが完了したiPhoneがあります。
なんと、iPhoneには一切触れてないのに、ガラスフィルムが完璧に貼られています。
貼り付け直後、画面端が少し浮いていますが、これは指で軽く押さえて何回か擦れば消えました。
フィルム自体の品質も良いですね。透明度も良いし、画面ギリギリまで覆ってくれています。
iPhoneのガラスフィルム貼りがこんな進化をするとは、感動ものです!
スマホへのフィルム貼り付けに苦手意識を持っている人は多いはず。そういった人たちにこそ、ぜひ使ってもらいたいのが本キット。家電量販店でスタッフによるフィルム貼り付けサービスとかありますが、あのレベルで安心して貼り付けることができます。神業を、自分の手に宿らせることができます。絶対使ってほしいキットです。次も買います。
]]>数あるiPhoneのモデルの中でも、大画面で選ぶならPro Maxです。SNSもマンガも大きな画面で楽しめるので最高なんですが、デメリットは「重さ」。世代を追うごとに重くなっていくPro Maxラインでしたが、iPhone 15からチタン素材になり軽くなりました。iPhone 16 Pro Maxも引き続きチタン製です。
しかし、ケースをつければそれなりに重くなります。軽いケースが欲しい、できればMagSafe付きで。そこで今回購入したのが、超極薄ケースでおなじみmemumiのiPhoneケースです。
従来memumiのケースは、まるで紙のような極薄ケースが特徴で、大画面のPro Maxを少しでも軽く持ち運ぶなら必須の超軽量ケースでした。Pro Maxばかり機種変更している私としては、「ファーストケースはとりあえずmemumi」くらいの気持ちでいました。
その流れが変わったのはiPhone 12 Pro Max、そう、MagSafeの登場です。従来の超薄型ケースではMagSafeの磁力が弱まってしまい、充電スタンドから落下しやすくなりました。軽さ・薄さよりもMagSafeの利便性……そう思ってmemumiのケースから離れ、CASEFINITEのケースなどを使うようになっていました。
iPhone 16 Pro Maxのケースを選ぼうと改めて探してみると、memumiが超薄型のMagSafe対応ケースをリリースしていたではないですか。
と言うわけで、ひさびさにmemumiのケースを購入してみました。購入当時の価格は2,399円。Amazonで10%OFFクーポンが適用できたので、2,159円で購入しました。
相変わらずの軽さと薄さ。0.3mmの薄さなので、厚紙製のケースのようです。
memumiのケースの軽さはなんと12.5g。iPhone用のMagSafe対応ケースの重量は30〜40g程度が相場なので異次元の軽さです。iPhone 16 Pro Maxに装着しても、250gを超えません。これは軽い。
これだけの超薄型・超軽量ケースだと、マグネットリング一つとっても邪魔な存在です。どのように実装しているのでしょうか。背面を触ると、少し飛び出しています。裏返してケースの内側をよーく見てみると、ケース自体が凹んでいて、そこにリングが埋め込まれています。
リングは内側にあるので、万が一にも脱落の心配はありません。
今年購入したiPhone 16 Pro Maxのカラーは、新色のナチュラルチタニウムです。輝きを抑えた高級感のあるゴールドで、非常に美しいデザイン。これにmemumiのケースを装着すると、半透明素材からうっすらナチュラルチタニウムのカラーが透けて見えます。これはこれで美しいです。
iPhoneの画面側を見てみると、0.3mmのフレームの薄さで、ほぼケースをつけていないような見た目になります。ベゼルが薄くなったiPhone 16 Pro Maxなので、ケースの厚みが出てしまっては本末転倒です。memumiのケースを選んで正解でした。
ちなみにあまりに薄すぎて、片手で掴んだ感じも、iPhoneを裸で掴むのと感覚が一緒。最高ですね。
iPhone 16シリーズから採用されたカメラコントロールボタン。memumiのケースでは穴が空いていて、少しスペースが空いているため、ボタンが押しやすくなっています。
しばらく使ってみて、まだ慣れないのがマグネットリングの盛り上がりです。リングに合わせてケース自体も盛り上がっているので、指が触れたときに厚みを感じやすいです。
1日2日は気になっていましたが、1週間ほど使っていると慣れてしまいました。
薄くて軽いケースは快適です。スマホを最低限保護できればいい、できるだけ軽く持ち歩きたい、小傷を予防できればいい、でもMagSafeは使いたい。こういった考えの方には最高のケースです。くれぐれもコンクリの地面に落としたりしないよう、お気をつけて……。
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