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止まらぬビットコイン暴騰…年内10万ドル到達は固い?高騰の理由、どこまで上がるかを解説=高島康司

ビットコインの相場は高値を維持している。来年の1月20日にトランプ政権が成立する。ビットコインを中心とした暗号通貨を強く推進するトランプ政権のもとで、ビットコインはどこまで上昇するのだろうか?その議論を紹介する。(『 ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン 』高島康司)

※本記事は『ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン』2024年11月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

高値で安定的に推移するビットコイン

トランプの勝利で高騰したビットコインは、相場を維持しながら安定的に上昇している。

過去5日間では少し下がっているものの、過去1カ月では38.47%の上昇だ。11月18日現在で、約1,400万円で取引されている。1,500万円を突破するのは時間の問題だ。

そのような中、やはりビットコインがどこまで上昇するのか、注目が集まっている。

高騰の背景、トランプの勝利

前回の記事でも書いたが、ビットコインを中心とした暗号通貨高騰の背景を再度詳しく確認しておこう。これからの推移を予想する上でも重要だ。

トランプが3度目となる大統領選に勝利した。トランプは選挙期間中、米国を地球上の暗号の首都にすると述べた。その公約が実現されるのか、またどのように実現されるのか、まもなく明らかになる。

今のところ、選挙後のトランプの公式発表で、暗号資産と関連性のあるものは、「X/SpaceX/Tesla」の創立者、イーロン・マスクCEOと元共和党大統領候補のヴィヴェク・ラマスワミを「政府効率化省」のトップに任命したことだけだ。大統領就任前の段階では、大きな動きはない。

米国、そして世界の暗号通貨業界は、トランプが暗号通貨業界をめぐる政策や規制をどのように策定するのか、そしてそれがビジネスにとって何を意味するのかを注視している。

その中でもやはりもっとも注目されているのは、暗号通貨関連法案が可決される可能性が高まったことだ。

共和党が下院、上院、ホワイトハウスを掌握する。暗号通貨関連の法案が優先順位の1位になることはおそらくないだろうが、「21世紀金融革新技術法(通称FIT21)」の新バージョンであれ、「ステーブルコイン法案」であれ、「ビットコイン戦略準備法案」であれ、何らかの暗号通貨法案が立法プロセスを通過し、法律となる可能性は劇的に高まった。

ただ、その法案が実際にどのようなものであるかは、あまり明らかではない。ロビー活動団体である「ブロックチェーン協会」のクリスティン・スミス最高経営責任者(CEO)は、業界団体は同じ見解を得るために調整していると述べた。

「今こそ政策を実現する時です。 私たちは本当に興奮しています」と彼女は語った。

さらに、暗号通貨容認派の人々が、「証券取引委員会(SEC)」「財務省」「商品先物取引委員会」を率いることになるのは間違いないことも相場上昇の背景になっている。

現在、ゲンスラー証券取引委員会委員長のような暗号通貨の規制に積極的な人々が規制当局の責任者になっている。バイデン政権は暗号通貨を規制する方針なので、それに則った人事だ。だが反対に、暗号通貨を全面的に容認する方向のトランプ政権になると、やはりその方針にしたがって、容認派の人々がこれらの機関をリードすることになる。まだ誰になるかはもちろん分からないが、トランプ政権になると暗号通貨関連の訴訟の多くが取り下げられる可能性も高いと見らている。

このようなトランプ政権の成立後の動きを見越して、暗号通貨が高騰しているのだ。

Next: 今後の上昇も約束されている?ビットコインを吹く追い風とは

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