健康管理の面だけでなく節約志向も相まって、以前よりも自炊が注目されています。自作のお弁当を毎朝持参しオフィスでランチを食べる「弁当男子」も増えているとか。

食事のレシピのみならず、ヨーグルト・グラノーラなどの食料品を自分で作るためのレシピも世の中にはたくさんありますが、実際、コスト効率の観点から見ると、どうなんでしょうか?

料理研究家のJennifer Reeseさんは、ブログメディア「Slate」で、以下の食料品に関して、自家製と市販とのコスト比較を行った結果を紹介しています。

ベーグル

レシピ本『Bernard Clayton's New Complete Book of Breads』のレシピに沿ってベーグルを作ったところ、1個あたりのコストは23セント(約23円)だった。業務用のイーストを使えばさらにコスト削減できるので、1個あたり15セントくらいになるだろう。一方、Thomasのお得用ベーグルでも1個あたりの価格は45セント(約45円)。味も、自家製のほうがずっと美味しい。

結論:作ったほうがいい

クリームチーズ

Anne Mendelsonの本『Milk』のレシピに従い、24時間かけて作ってみた。ヨーグルトと同様、牛乳を発酵させるだけなので手間はあまりかからない。しかし、コスト面でいうと、市販のほうが安い。クラフト社のフィラデルフィアブランドですら、コストよりも安く入手できる。味の観点でも、自家製のほうが明らかに美味しいというわけでもない。

結論:買ったほうがいい

ヨーグルト

Milk』や米ニューヨークタイムズの記事で紹介されていた法則に従い、0.5ガロン(約1.9リットル)の牛乳を温めたあと冷やし、ヨーグルト菌を大さじ4入れて、暖かい場所でひと晩放置したところ、自家製ヨーグルトが出来上がり。1.75米ドル(約175円)で4カップ(800ml)作ることができる。市販だと一番安くても2.5米ドル(約250円)はするので、コストは市販に比べて安い。味も自家製のほうが酸っぱさも少なく、濃くてずっと美味しい。

結論:作ったほうがいい

ジャム

ジャムの作り方は簡単。果物と砂糖を弱火で90分くらい煮込めばよい。コストは季節や果物の種類によるが、市販の安いジャムならば、買ったほうが安い。甘みなどを好みに調整できることもあり、味は市販のものよりもいい。

結論:原料の果物が安く手に入るとき以外は、買ったほうがいい

クラッカー

レシピ本『King Arthur Flour Baker's Companion』を使ってクラッカーを作ってみたところ、市販のほうがずっとコスト効率がよいことがわかった。味も自家製のほうが明らかに美味しいというほどでもない。楽しみで作りたいとき以外は、買ったほうが効率的。

結論:おそらく買ったほうがいい

グラノーラ

グルメブログメディア「Food Network.com」で紹介されているBrownさんのレシピに従って、オーツ、黒砂糖、メープルシロップ、アーモンドを混ぜ、オーブンで焼き、自家製グラノーラを作った。1カップあたり1.45米ドル(約145円)と、市販のものを買うよりコストは高い。しかし、甘みを強くしたり、レーズンを除いたり、チョコレートチップを加えたりと、自分の好みのグラノーラに仕上げることができるのはよい。味も市販に比べて格段によい。コストはかかるが自分で作ってみる価値あり。

結論:買うよりもお金はかかるが、作ったほうがずっといい

作るもよし、買うもよし。

コスト、味、食の安全性確保など、様々な観点を加味して、自分にとってよりよいものを賢く選びましょうね。

How cost-effective is it to make pantry staples from scratch? [Slate Magazine via Consumerist]

Kevin Purdy(原文/松岡由希子)

 

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