1:世はなべて3分の1
Photo by Balancing Elements
どこかで聞いたようなTipsかもしれませんが、この写真のように垂直・水平方向を3分割する線を、ファインダーを覗いたorモニタを見たときに常に意識してください。このラインに沿って対象物を配置するように撮影すると、構図バランスがキレイになり、写真が引き締まります。モニタへこの9分割グリッドを表示できるデジカメもありますので、手元のカメラに機能があれば使ってみましょう。
2:メインの被写体は、真ん中から敢えてはずす
Photo by manipula
1つめのルールの応用編。メインとなる被写体を中心からはずすことで、写真のなかのムダな空きをなくすことができるのです。構図のなかに被写体が複数あるときは、それぞれのバランスを考え、一番重きを置くものは中心から外して構図を決めてみましょう。
3:線で視線を誘導せよ
人は、「線」を目で追う習性があります。表現したい主題がひきたつように被写体の中の「線」を利用して、見る人の目線が流れるように誘導してあげましょう。直線、斜め、曲線、ジグザク、放射状など異なる種類の線が数多くありますが、脇役として構図内に配置する線の存在にひと工夫すれば、写真がぐんと良くなります。
4:シンメトリーとパターンを見つける
わたし達の周りには、自然や人の手が作った「対称性のあるもの」や「同じパターンの繰り返し」がたくさん。それらを写真に写したときも、とても目を惹くものになるんです。特に、意外なものにシンメトリーやパターン繰り返しを見つけたときは、なおさら目を惹きます。撮影ポイントで目を凝らしたり、視点を変えたりして、シンメトリーやパターンを見つけてみましょう。
5:視点をちょっと変えてみる
Photo by dollie_mixtures
「何を撮るか」よりも「どこから撮るか」を決めるほうに時間を掛けましょう。視点は構図に大きく影響し、なおかつ写真のインパクトを決めるといってもいいでしょう。視点を定めることで、メッセージ性を込められますよ。通常の目の高さだけではなく、ちょっと台に上って高いところから、地を這うような視点から撮ってみましょう。可動液晶モニタ搭載(SONYのα300とか)のデジカメなら、変わった視点でも確認しながら撮影できます。
6:背景も写真の一部
Photo by Triotex
何度「これはいいぞ!」と思って撮影しても、出来上がりをみると、背景がうるさくごちゃついてどうもインパクトに欠ける、と思ったことはありませんか? その一因には、人間の眼とレンズとの違いがあります。つまり、人間の眼は2つなので、奥行きを感じ取ることができ、異なる要素を区別しています。一方、カメラのレンズは前景も背景も平らかになります。これが実際に見たときと、写真で撮ったときの違和感の原因。これを解決する方法は、前景と背景が混ざらないようにすること。上の例のように、背景は真っ黒にするなどして、前景となる被写体と背景が明確になるよう、撮影位置を変えてみましょう。もし背景にも写したいものがあったら? そんなときは、背景の被写体をメインに据えてもう一枚撮っちゃいましょう。
7:奥行きを意識せよ
Photo by spodzone
写真は2次元、見ている風景は3次元。風景の奥行きを2次元の写真を見せたときに伝えられれば、一歩ステップアップしている証拠です。そのコツとは前景と背景を分けること。6つ目のTipsの応用編ですね。前景も背景も遠くにあるような、風景写真を撮るときには、こちらの作例みたいに、レイヤーを重ねるがごとく、「手前」(道)「中(木々と山)」「奥(空と雲)」と、何段も対象物を重ねることで、奥行きを生み出せます。
8:被写体を利用してフレームを作ってみる
Photo by Les Bessant
木々やアーチ状(穴状)の造型など、フレームになる被写体は案外沢山あるもの。視点を変えるだけではバリエーションも限られてしまいますので、被写体の影や造型を使ってフレームにしてみましょう。構図の端にアイテムを写し込むことで、中心となる被写体へ、自然と視線が行ってしまうものなのです。
9:余計なものはトリミングでなかったことに
Photo by m00by
撮影時に思った通りの視点から構図を作れなかった場合、トリミングで背景のノイズを取ってしまうのも一つの方法。構図に迷ったときには、あとでトリミングしやすいよう、なるべく大きな画素数で撮影しておきましょう。
デジタル写真全盛の今、 もっぱら使うのはデジカメや携帯カメラって人が多いのでは? 撮った画像がその場で見られ、手ぶれやピンぼけなどの失敗作も即座に消去(削除)できるのがデジカメの便利なところ。思ったような写真が撮れるまで、現像・プリント代などの費用や枚数を気にせず、電池と気力の続く限り何度でも撮り直しOK。どんどん撮って消してまた撮って、結果を確かめながら繰り返し挑戦できるのは腕前UPに役立つはず。
カメラに興味の尽きない方は米lifehacker過去記事『avoid mediocre portraits』や初心者向け自分撮りチュートリアルもチェックしてくださいね。
10 Top Photography Composition Rules [Amateur Snapper]
Jason Fitzpatrick(原文/訳:kiki)
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