企画書、チラシ、WEBサイト...制作作業にはフォントに関する困った事が色々あります。今回は、そんな困り事を解消する、フォントに関する便利なツールやアプリを、まとめて一挙に18種類ご紹介します。見出しのラインナップは以下にまとめてあります。気になるところだけ見ていってください。
1)フォントを楽に管理したい
すべてのOSに、フォントビューアーやインストーラーは内蔵されていますが、外付けハードディスクには使えなかったり、仕事でフォントを使い込む人には不十分な場合もあります。
◎Font Picker [すべてのOS(Adobe AIRインストールが条件)] パソコンのシステム内にある全てのフォントを一覧で表示してくれるのが「Font Picker」です。(米lifehackerの記事はこちら)自分の好きな文字を入力すると、プレビューを一覧で見ることができます。使わないフォントはチェックしてクリアボタンを押すとプレビュー画面から消すこともでき、いくつかのフォントに絞り込んだ時など、一つの画面上で比べられるのでかなり便利。オンラインでもサービスがありますが、ネット環境が使えない時のために、フリーのアプリダウンロードをオススメします。
◎AMP Font Viewer, Cfont Pro [Windows] フォントの管理、プレビュー、分類、インストールなど、「AMP Font Viewer」があればすべてできます。(米lifehackerの記事はこちら)フリーフォントをダウンロードした後で、タイプ毎に分類することができたり、そのうちのいくつかだけをワンクリックでインストールすることもできます。また、インストールしていないフォントも、アーカイブやバックアップとして取っておくこともできます。さらに完璧にフォントを管理したい人は「Cfont Pro」もチェックすべし。(米lifehackerの記事はこちら)
◎Font Book, Quick Look [Mac]Macユーザーの場合は、フォント管理に便利な「Font Book」がOS X以降は内蔵されています。フォントをプレビューする時には「Quick Look」も使えることをお忘れなく。(米lifehackerの記事はこちら)
◎Fonty Python [Linux]Linuxユーザーは「Fonty Python」をチェックしてみてください。(米lifehackerの記事はこちら)
盗作というのは最上級の賛辞の形だとも言います。もちろんやっちゃダメですよ。その代わりに「これは欲しい!」と思うフォントを見つけたら、こちらのツールを使ってみてください。
◎WhatTheFont WEBサイトや雑誌で見たフォントが何のフォントだか分からない...でも、ど〜しても知りたい!そんな時は「WhatTheFont」にフォントのデジタル画像をアップロードすれば、フォントを判別してくれます。(米lifehackerの記事はこちら)WEBサイト上の画像(例えばこのページの一番上の画像とか)の場合は、その画像のURLをWhatTheFontに入れても、同じように調べてくれます。外出中に気になるフォントに出会ってしまった時のために「WhatTheFont for iPhone」もあります。ただし、きちんと判別してもらうためには、画像をアップする時に「文字の間隔が空いているものを選ぶ」とか「ボトムラインが揃っているものにする」とか、気をつけておいた方がいい点もあります。それから、ライフハッカーのロゴみたいなオリジナルで作られたフォントは、もちろん判別できません。
◎Identifont おぼろげな記憶を頼りにフォントを探す場合は「Identifont」を使ってみてください。まるで取調官のように「『Q』の下の棒は突き抜けてた?」「『P』のカーブした後の所はくっ付いてた?」など、次々と繰り出される質問に答えていくと、すべての答えにマッチするフォントを導き出してくれます。またフォントの名前がうろ覚えの場合は、その名前を入力すると、似た名前のフォントやフォントデザイナーの名前などを教えてくれます。
◎TypeNavigator 「等幅」と「プロポーショナル」の違いが分かるような、フォントについて知識のある人には「TypeNavigator」もオススメです。最初にフォントの形を選んで、フォント名、デザイナー、その他の質問に答えていきます。質問全部に答えられなくても、いくつかの質問に答えてサーチボタンを押せば、ページの右側に答えに該当するフォントを表示してくれます。
◎Typetester CSSが使えるWEBデザイナーやブロガーには、フォントスクリーンビューアー「Typetester」はいかがでしょう。サンプルテキストを入力すると、3種類のフォント(WEBセーフかそれ以外かでも選べる)のサイズやスタイルを並べた状態で比較できます。自分のWEBサイトで使いたいフォントの名前、サイズ、スタイルが決まったら、CSSの書き出しもしてくれます。CSSを使う人には、なんとも心憎いサービス!
どんなフォントやタイポグラフィーにしようかお悩みの人や、そういったプロジェクトが進行中の人は "Periodic Table of Typefaces" をオフィスの壁に貼ってみてはどうでしょう?デザインも良いし、毎日見ていると何かアイデアがひらめきそうです。(米lifehackerの記事はこちら)
最近では、これが無料?と思うようなクオリティの高いフォントが、いくらでもダウンロードできます。
◎Dafont(米lifehackerの記事はこちら)とにかくスゴイ数とバリエーションです。どんな人でも、気に入るフォントが一つは見つかると思います。
◎Font Squirrel「グラフィックデザイナーのために、すべてのフォントはライセンスフリーです」だそうです!
◎TypeNow.net's Themed Fonts映画やテレビ番組のタイトルロゴやブランドロゴなど、見たことあるフォントがわんさかあります。
◎Fonts 500WEB上で人気のフォントTOP500が、3ドル足らずですべてダウンロードできます。
◎Urbanfont.com's free font selection名前、スタイル、人気別...あらゆる角度からフリーフォントを探すことができます。
◎1001 Free Fontsオンラインプレビューとライセンス情報をWindows版とMac版で別々に見ることができます。
フォントの数が多過ぎて、どれを選べばいいのか分からなくなってしまったら、エキスパートが選んだフォントを参考にしてみましょう。デザイナーのVitaly Friedmanは、クオリティの高いベストフォントを25個選んでコチラで紹介しています。
ここまできて満足いくフォントが見つからなかったら、あとは自分で作るしかありません。
◎手書きフォントを作る場合 「YourFonts(無料) 」か、「Fontifier(有料:9ドル)」を使えば、手書きフォントを作ることができます。2006年にGinaが書いた「Make your own font」の記事から、彼女の味のある手書きフォントもダウンロードできますよ。
◎ドットでフォントを作る場合ミミズがはったような手書きのフォントは嫌だ!という場合は、オンラインで簡単にフォントが作れる「FontStruct 」をどうぞ。(米life
hackerの記事はこちら)無料のツールの割に、プロ仕様かと思うほどよくできてます。好きなドットを選んだら、ブラウザ上でドット絵を描くみたいに簡単にフォントを作ることができます。アルファベットすべてでも、一つの文字だけでもOK。自分が作ったフォントはもちろん、他の人が作ったフォントもダウンロードできます。設定できる文字の種類も豊富で、なんと「ひらがな」や「カタカナ」も選べます。
フォントやタイポグラフィーに関する情報、かなり盛りだくさんでご紹介しましたが、まだまだこんなのあるよ!という場合はコメントで教えてください。
Gina Trapani(原文/訳:的野裕子)
デザインフォントコレクション500書体収録
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