不要な広告を非表示にできる、広告ブロック機能。読み込み速度の向上や通信料の削減により、快適にWebサイトを閲覧できます。

Androidの広告ブロック方法は大きく分けて、「Google Chromeの設定変更」「広告ブロック機能付きブラウザを使用」「広告ブロックアプリを使用」の3種類。使用するツールによって保護のレベルなどに違いがあります。

この記事では、Androidの広告ブロックの設定方法をタイプ別に解説。まずは広告ブロックのメリット・デメリットからご紹介します。

広告ブロックのメリット・デメリット

メリット

・広告を見なくて済む

・データ通信料の節約になる

・Webサイトの読み込み時間が短縮される

・不適切な広告から身を守れる

デメリット

・商品を知る機会の損失

・閲覧できないWebサイトがある

・セキュリティリスクに晒されることも

広告ブロックは、設定することで煩わしい広告を非表示にできるのが大きなメリット。悪質なWebサイトへの誘導や不適切な広告を目にする機会が減少します。

また、Webサイトの表示速度が向上し、通信料の削減にもつながります。Webサイトの閲覧がスムーズになるため、生産性の向上にも期待できるでしょう。

一方で、広告をブロックすることで、有益な新商品やサービスを知る機会を失う可能性があります。さらに、広告ブロックツールを使用することで、個人情報ろう洩などのセキュリティリスクに晒される可能性もあるので注意が必要。

なお、広告ブロックを使っても、必ずしもすべての広告をブロックできるわけではありません。一部のWebサイトは、広告ブロックを解除しないと閲覧できない場合も。また、使用する広告ブロックツールによって、ブロックできる広告の範囲は異なります

YouTubeの広告はブロックできる?

基本的にYouTubeをアプリで視聴する際に広告を非表示にする場合は、有料会員サービスのYouTube Premiumに加入する必要があります

YouTube Premiumは広告が非表示になるだけでなく、バックグラウンド再生やダウンロードしたコンテンツをオフライン再生できるなどのメリットがあります。月額料金1280円(年間プラン1万2800円)

なお、広告ブロックのツールによっては、ブラウザでYouTubeを視聴する際に広告を非表示にすることも可能。ただし、最近はYouTube側が広告ブロックを排除する対応を取っているため、今後はYouTubeでの広告ブロックができなくなる可能性もあります。

>>YouTube Premiumの詳細を見る

広告ブロックの設定方法

ここからは、広告ブロックの設定方法を「Google Chrome」「広告ブロック機能付きブラウザ」「専用アプリ」の3つに分けてご紹介します。

「Google Chrome」の広告ブロック方法

Google Chromeは、Androidの標準ブラウザ。 Chromeの設定を変更すれば、広告ブロックや、ポップアップの非表示が可能です。

アプリのインストール不要で、手軽に設定できるのがメリット。ただし、実機で検証したところ、こちらの設定ではYouTubeなどの広告を非表示にするほどの強力なブロックは行えませんでした。

※本記事の実機による検証は「moto g52j 5G」を使用

<Chromeで広告ブロックをする手順>

1. Chromeを開いて、メニューアイコンをタップ

how to set ad brock chrome step1

2.「設定」をタップ

how to set ad brock chrome step2

3.「サイトの設定」をタップ

how to set ad brock chrome step3

4.「煩わしい広告」をタップにして設定がON(許可)になっている場合はOFF

how to set ad brock chrome step4

※「煩わしい広告~がブロックされます」「ブロックする(推奨)」などの表示がされていれば設定完了

how to set ad brock chrome step5

<ポップアップをブロックする手順>

ポップアップは標準設定で、ブロックの状態になっています。ブロックされていない場合手順は上記1〜3までは同じ。「サイトの設定」をタップ後に、「ポップアップとリダイレクト」をタップして、許可になっている場合は「OFF」にすればOK。

how to set ad brock chrome step6

「ブロックする(推奨)」と表示されていればOK。

「広告ブロック機能付きブラウザ」の広告ブロック方法

広告ブロック機能を備えたブラウザを使う方法もあります。普段Chromeなどを使っている方は、新しいブラウザに慣れる必要がありますが、一部の新しいブラウザには強力なプライバシー保護機能が搭載されています。

ここでは人気の広告ブロック機能付きのブラウザ「Brave」「Firefox」の2つをご紹介。

Brave

Brave top page screenshot

Braveは5000万人以上に利用されている信頼性が高いWebブラウザ。プライバシー保護高速表示を求める人に向いています。

強力にプライバシー保護できるのも魅力で、Webサイトの表示速度が速いです。角川アスキー総合研究所による調査で、主要コンテンツサイトの表示速度が最速というデータも。

マルウェアやフィッシングから保護し、Cookieの許可を促すバナーもブロックします。また、Google Chromeの拡張機能を使用することが可能なのも魅力。

▼設定画面

Brave setting page screenshot
Screenshot: Brave

>>Brave|ダウンロードページ

Firefox

Firefox top page screenshot
Screenshot: Firefox

Firefoxは、Mozilla Corporationが開発したソフトウェアで、2018年にはChromeに次ぐシェアを獲得していたこともあるメジャーなWebブラウザ。信頼性が高く、安心できるWebブラウザを使いたい人にも向いているでしょう。

トラッキングも防止でき、プライバシーを強力に保護することも可能。保護レベルのカスタマイズがしやすいのも特徴です。

▼設定画面

Firefox setting page screenshot

>>Firefox|ダウンロードページ

「専用アプリ」の広告ブロック方法

アプリをインストールしてブロックする方法もあります。ブロックを設定できる範囲などはアプリによって異なるため、保護のレベルや利便性などを考慮して選ぶとよいでしょう。

▼人気アプリの例

280blocker

App Storeの広告ブロックアプリのカテゴリで3年連続NO.1を獲得した国産有料アプリ。

日本のスマホ広告に最適化されている。価格は買い切りで800円。

>>DNSブロッカー280(Android版)|ダウンロードページ

Source: 角川アスキー総合研究所