もう手放せない。
最近毎日のように行なっているオンライン会議。自宅や好きな場所で、いろいろな人と打ち合わせができるのはたいへんありがたいもの。しかし、オンラインならではのストレスもあります。
たとえば音声の問題。お互いの使っているデバイスや周囲の環境などにより、声が聞こえづらくなると、何度も聞き返したりすることがストレスになります。また、オンライン会議が増えてきたことで、議事録作成の時間が膨大になってきているのも辛い。
さらに、自宅で仕事をする時間が増えると、机の上もごちゃごちゃになりがち。Webカメラにマイク、外付けディスプレイに外付けHDD、その他スマートフォン類の充電などなど、机の上はありとあらゆるケーブル類が這い回っています。作業スペースが狭くなりますし、何より気分が下がります…。
このようなストレスを軽減するために、AIの技術を活用したあるガジェットを導入してみました。
その名も「HiDock H1」

「HiDock H1」は、マイクとスピーカーを搭載したWeb会議システムでありながら録音機能を搭載したガジェット。そしてChatGPTと連携することで、音声の自動文字起こしにも対応しています。世界的にChatGPTなどのAI技術が急速に普及している中で、ChatGPTとハードウェアを組み合わせたガジェットって、なかなか珍しいのではないでしょうか。これは期待が高まる…。
それだけでなく、高性能なノイズキャンセリング機能を備え、豊富な拡張端子を備えたドッキングステーションとしての役割も果たしてくれるという、オンライン会議およびテレワークのストレスを一気に解消してくれる一台。
いったいどんなデバイスなのか、詳しく見ていきましょう。
ChatGPTに文字起こしから要約までお任せ
オンライン会議後の議事録作成、面倒臭いですよね。録音した音声を聞き返しながら文字起こしをするには途方もない時間がかかります。
「HiDock H1」は、本体に録音機能を搭載。オンライン会議中の会話をワンタッチで録音することができます。その上、ChatGPTと連携して文字起こしから要約までを一気にやってくれるんです。これ、夢のような機能ですよ。あの修行のような文字起こしから解放されるんですから。
実際にオンライン会議の様子をChatGPTに渡して文字起こしから要約までやってみたところ、かなり実用的。文字起こしと要約が両方表示されるので、インタビュー原稿を書く際にもたいへん役立ちます。

プレミアムプランに加入すれば、話者認識にも対応。上のスクリーンショットの左側でも分かるように、声を聞き分けて、話者を分けた形式で書き起こしてくれるので、複数人でのオンライン会議も、議事録が非常に取りやすいんです。
なお、57カ国の言語に対応しているので、グローバルな会議にももちろん対応できます。
しかも、ChatGPTの基本料金は「HiDock H1」の本体代金に含まれているんです。つまり、「HiDock H1」を買ったらずっと無料でChatGPTの文字起こし→要約機能が使えるということ。太っ腹すぎる。
また、ChatGPTに送られる情報は暗号化され保護されているので、AIの学習には使われません。ちょっと外部に漏れたらまずい内容の会話でも、安心してお任せできます。ちなみに、ソフトウェアはOTA機能(デバイスのソフトウェアを無線通信で自動的に更新する機能)によりアップデートされるので、いつでも最新の状態が保たれるというのも安心です。
オンラインでの作業を効率化させる機能が詰まってるぞ

会議中に「ここだ!」という重要ポイントが来たら、本体のボイスマーカーボタンをクリック。すると、その部分が文字起こし後にハイライトで表示されます(リアルタイムボイスマーカー機能)。これで会議中の重要な部分を逃すことはありません。
ボイスマーカーボタンの下、ミュートボタンを押すことでワンタッチでミュート完了。物理ボタンがあると確実に消音できるので、安心感が段違いですよね。
「HiDock H1」は、基本的にパソコンに接続して使用しますが、スマートフォンとのBluetooth接続にも対応。パソコンやスマホの音声を録音できるということは、自宅でのオンライン授業やラジオ、動画なんかの内容もChatGPTで簡単にまとめられるということですよね。
スマホでの通話を録音できるのも、何気に便利じゃないですか? 夢が広がる…。
オンライン会議中に席を外しても会話が続けられる
「HiDock H1」には、ワイヤレスイヤホンが付属します。これがなかなか秀逸でして。
たとえば、オンライン会議中にちょっと本棚の資料を取ってきたいというときなどは、相手に「すいません、資料取ってくるので待っててもらっていいですか?」などと声をかけて離席する必要がありますよね。

でも、「HiDock H1」はワイヤレスイヤホンを装着して本棚まで行けば、会話を中断することなく資料探しができます。ちょっと飲み物を取りに行ったり、宅配便に対応したりする際なんかも、シームレスにイヤホンに切り替えられるのはかなり快適。
パソコンの前から自由に移動できることで、オンライン会議の「ちょっとお待ちを」というストレスから解放されます。
高性能ノイキャンマイクでクリアな通話を実現

多彩な機能を搭載している「HiDock H1」ですが、肝心のマイク性能も抜かりありません。高品質な双方向ノイズキャンセリングマイクを搭載しており、自分の声も相手の声もクリア。

このノイキャンマイクの効果は、オンライン会議が快適になるだけではありせん。録音後の文字起こしにも影響します。ノイズの少ないクリアな録音データを使うことで、より高精度な文字起こしができるようになるのです。
個人的にChatGPTを使って文字起こしをしたことがありますが、ICレコーダーで録音したデータでは、周囲の環境音などのノイズが入ってしまって、どうも文字起こしの精度が低いなと感じて、あまり使っていませんでした…。
一方、「HiDock H1」を使った文字起こしは満足できるレベル。その理由は、このノイキャンマイクの恩恵も大きかったんですね。納得。
なお、自分の声を録音しておくこともできるので、仕事中に急にアイデアが降りてきたときなどに、ボイスメモを録っておくなんて使い方もできます。こういうこまめなメモから、ビッグなアイデアが生まれることもあるんですよ。
多彩な端子を搭載したドッキングステーションとしても活躍
自宅での作業時間が大幅に増えたことで、気になっていたのが机の上。とにかくいろいろな機器を使うので、ケーブル類でごちゃごちゃなんですよね…。まあ自分が整理整頓下手っていうのもあるんですが。
そんなストレスも「HiDock H1」が解決してくれます。そう、ドッキングステーションでもあるのです。


USB-C×3、USB-A×2、HDMI×2、2.5Gbt対応イーサネット、SDカードスロット、microSDカードスロットを搭載。これだけの端子があれば、机の上のごちゃっとしたケーブル類をすっきりひとまとめにすることができます。
HDMI端子が2つあるのでデュアルディスプレイ環境を簡単に構築できますし、ノートPCとあわせてトリプルディスプレイ…なんて使い方も可能になります。
僕が気に入ったのはイーサネット端子。Wi-Fi接続では電波が不安定になり、ビデオ会議の画質や音質が乱れてしまうこともありますが、有線接続なら安定した通信が行なえます。もし、自宅にイーサネット接続環境があるなら、ぜひ試してみていただきたい。
また、SDカードスロットとmicroSDカードスロットがあるのもうれしいポイント。別途カードリーダーを用意する必要がなくなりました。
仕事に出かける時は、HiDockからUSB-Cケーブルを抜いてノートパソコンを持って行き、帰宅後はUSB-Cケーブルに接続。HiDockをハブとしていつも使うアクセサリーやデバイスたちと瞬時に繋がるので、効率的に、即仕事が始められるんです。
テレワーク時代の必須ガジェット
今回「HiDock H1」を使って感じたのは、とにかく「オンライン会議のストレスがなくなった」ということ。ChatGPTによる文字起こし→要約が実用的で、これからは一生お世話になろうかと思っています。長く辛い文字起こしとは、おさらばだ!
また、リアルタイムマーカー機能のおかげで要点を逃すことがなくなり、会議の重要なポイントの抜けもなくなりました。この2つの機能だけでも、導入する価値があります。
その上、強力な双方向ノイズキャンセリングマイクのおかげで、声が聞き取りにくいというストレスからも解放されます。
加えて、ドッキングステーションとしても使えるのですから、テレワークをする人には、これ以上のガジェットはないのではと思います。
「HiDock H1」は、現在Makuakeにて先行予約受付中。オンライン会議を行なうすべての人にオススメしたい一品です。
Makuakeで「HiDock H1」をチェック!Source: Makuake / Text: 三浦一紀 Photo: 小原啓樹
ギズモード・ジャパンより転載(2024.3.28公開記事)