「OS X El Capitan」は10月1日(日本時間)に正式公開されました。ダウンロードの完了を待っている間に、新機能をザックリ予習しておいてはどうでしょうか? 米LH編集部による下記の動画には、今回新たに追加された新機能と、前バージョンの「Yosemite」からの変更点がまとめられています。

フルスクリーン表示と「Split View」

「El Capitan」では、アプリのフルスクリーン表示に大幅な改革が施され、ぐっと使いやすくなったと思います。これとセットで、今回新たに登場したのが「Split View」。フルスクリーン表示のまま、2つのアプリを左右に並べて使える機能です。アプリ表示の割合は、真ん中の分割線をクリックしてドラッグすれば変更できます。

「Mission Control」がわかりやすくなった

「Mission Control」も、全体的に微調整されて使いやすくなりました。「El Capitan」では、「Mission Control」のウィンドウが並んで表示されるようになりました。「Yosemite」までは同じアプリのウィンドウ同士は重ねて表示されていたので、見やすくなったと思います。

「メモ」で、チェックリスト作成や、ほかのアプリとの連携が可能に

先日の「iOS 9」でも刷新された「メモ」。「El Capitan」でも大幅な改良が施され、さまざまなコンテンツを扱えるようになりました。チェックリストを作れるようになったほか、添付ファイルを追加できるなど、ほかのアプリとの情報共有が簡単になりました。

「Spotlight」が自然文検索に対応

「Spotlight」も良い感じにアップデートされました。まず、ウィンドウがほかのアプリと同様に、サイズを変更したり移動させたりできるようになりました。それから、検索機能も改良され、iOS 9と同じように、文脈に左右される事柄でも自然文で検索できるようになりました。たとえば、スポーツチームの名前を入力するだけで、試合結果、登録選手一覧、日程などが表示されます。ローカルディスクの中身を検索する場合もこれと同じで、以前のように、検索語をいくつも並べる必要がありません。

「ディスクユーティリティ」も生まれ変わった

「ディスクユーティリティ」は、「OS X Panther」以降大きく変わらずにきました。今回、「El Capitan」で久々に新機能が追加され、確認できる項目が増えました。たとえば「暗号化」や、新しく導入された「システム整合性保護」が有効かどうかなどが一覧表示されます。「システム整合性保護」とは、特定のシステムプロセスに対し、たとえroot権限があっても手を加えられないように保護するものです。マルウェアなどの攻撃を防ぐのに役立ちそうです。

動かすとカーソルが拡大する

こう書くとバカみたいですけど、これは公式に取り上げられた「El Capitan」の新機能のひとつです。画面上でカーソル(ポインタ)が見つからない時、マウスをすばやく動かしたり、トラックパット上で前後左右にスワイプしたりすると、カーソルが拡大されます。大型の画面だと、これがけっこう便利なんですよ。

Thorin Klosowski(原文/訳:江藤千夏/ガリレオ)

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