Inc.:私は、時間管理をどのようにしているのかと聞かれるたびに驚きます。

そんなときは、「君の言う時間管理って、何のことだい?」と冗談で応じます。

まぁ冗談みたいに言いますが、実はそうでもないのです。私が管理しているのは時間ではなくストレスなのです。

時間管理は、大学の簿記の授業で教わるものです。ストレスの管理は、生活の中で学びます。天秤に重りを載せていくかのように、さまざまな負担が重くなると、何をするにも時間が足りなくなります。しかし、ストレスを管理すると、ものごとを行う余裕ができます。ここでは、その方法を紹介します。

  1. 1番大変な仕事をまず片付けましょう。あとからやってくるストレスから解放されることで、気持ちに余裕ができます。
  2. リフレッシュのため、仕事中にも一旦手を止め、散歩をしましょう。フレッシュな気持ちで仕事と向き合う準備が整うまで、戻ってきてはいけません。
  3. 午後にストレスを感じる仕事がある時は、午前中は楽しめることをしましょう。そうすれば自由な気持ちになり、自分をコントロールできるようになるでしょう。
  4. 明瞭な思考を促進させてくれる食品を食べましょう。特に、グラノーラや全粒パンのトースト(不純物を含まない)といった、全粒小麦は必須です。明瞭な思考は、ストレスを軽減し、より効率的な作業へ繋がります。
  5. 会議は、電話でも顔を合わせるものでも、決して雑に処理してはいけません。ひとつひとつ、間違いが無いように終わらせてください。議論や対立をずっと扱うのは、ストレスの始まりです。
  6. 仕事は一気に終わらせましょう。ビジネス書類の処理は、昼食直後に全部やってしまうと良いです。「時間管理」は忘れてしまいましょう。やり終えればストレスが減り、あらゆる時間の問題も解決するのです。
  7. 邪魔なものは容赦なく排除しましょう。これは、決して冗談ではありません。必要なら、寝室の入り口を板でふさいで邪魔が入らないようにしてください(ちょっと見た目が変ですが、そんなことは構いません)。仕事の締め切りまで数時間しかないという事実よりも、雑念のほうがストレスの元凶なのです。
  8. 質の良い運動をしましょう。仕事前に長距離ランニングをする事業家を私はたくさん知っています。長距離を走るには時間がかかります、つまり、大切なのは「時間管理」ではないのです。運動することでエネルギーが生まれ、シナプスが活性化します。そうすると、より短い時間で多くの仕事を片付けられます。
  9. 日に数回、数分ずつ休憩し、ゆっくり呼吸をしましょう。これは、気分を変えてほかのことに取り掛かるのにとても有効な方法です。
  10. 休憩中に楽しめる本や雑誌を読みましょう。仕事のストレスから脳が解放されます。これもまた時間管理とは反対の行動ですが、興味深いことに、ストレスを発散して、やる気を引き出すために、20分から1時間ほど、自由な時間を取るのは良いことなのです。

Forget Time Management; Focus on Stress Management | Inc.

John Brandon(訳:コニャック

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