ぐずぐず泣き言を言う癖をなくす方法

泣き言は誰でも言いますし、なかには人並み以上に泣き言の多い人もいます。しかしいつも満足感いっぱいで暮らしていない限りは、自分が思っているよりも泣き言が多くなっているかもしれません。でも、そんな振る舞いを慎むことはできますし、泣き言を慎めば慎むほどハッピーになれるのです。

なぜ泣き言を言うのはためにならないか

ぶつぶつ文句を言っている人のそばにいると、いつも愚痴を聞かされるのがどれほど苦痛かわかります。自分が泣き言を言っていると自覚するのは大変なのです。手始めに、ウォール・ストリート・ジャーナル紙がどのように「泣き言を言うこと」を定義しているか、そして泣き言を言うことの最大の問題は何かを見ていきましょう。

セラピスト、配偶者、同僚など、他人の愚痴を聞かなければならない立場にある専門家の定義によると、泣き言を言うことは慢性的に愚痴を言うことで、ネガティブなコミュニケーションのパターンです。泣き言が耳に入る範囲にいる人なら誰でも気分が落ち込みます。泣き言を言う人は、仕事で問題を抱えたときにも解決策を見つける努力をせずに立ち往生してしまいがちです。人間関係に支障がでる可能性もあります。

人は特に目的もなく泣き言を言ったり愚痴をこぼしたりしがちですが、それが問題なのです。ただただ自己保身にまわり、ポジティブな結果を出す方法を探そうとしないなら、泣き言を言うのは何の役にも立ちません。あなたのためにはならないのです。ウォール・ストリート・ジャーナル紙はさらに続けています。

泣き言を聞く側の人間は、泣き言を言うことの奥にもっと深くて弱い感情が隠れていることを理解するのが大切だとHanks氏は言います。たとえば、上司のことで愚痴を言う人がいるかもしれませんが、その人が本当に感じているのは自分のキャリアがダメになる不安なのです。「泣き言を言うことは無力な愚痴です」とHanks氏。これが理解できれば、問題の根本に辿りつけます。

その無力感は自分が思う以上にあなたを薄っぺらくしてしまいます。この問題の解決の秘訣は、まず自分が泣き言を言っているという自覚を持つことであり、次に全力で泣き言を言うのをやめるようにすることです。

「泣き言を言わない声明」を書き出す

悲しいことに、多くの人は自分が泣き言を言っていることに気付いていません。誰もが交通状況のことで泣き言を言ったり、レストランのサービスのことで文句を言ったり、人生一般に対して特に深い意味も無くぶつぶつ愚痴を言ったりしています。

だから、私は自分自身に「泣き言を言わない声明」を出すことにしました。あなたも是非お試しください。基本的には、どんなことが自分にはちょっと煩わしくて嫌な気分にさせるかを認識して、それらを書き出すのです。それから書き出したことをしっかり見てみましょう。全体として見るとちょっと笑えるでしょう。そして、馬鹿げた愚痴のなかから理にかなった愚痴を簡単に選び出せます。以下はリストの一例です。

これでおわかりでしょう。何日かかけて自分を見つめ、自分が文句を言っていることを、すべて書き出してみてください。最後はちょっとバカバカしい気分になること間違いなしですが、それは良いことです。

友達に助けてもらう

自分の生活を厳しく見つめてポジティブな変化をして、もうぐずぐず言わないことにすると宣言するのは簡単です。声明文を書いても効果がないときは、友達の助けを借りるときかもしれません。

手っ取り早く言えば、自分がぐずぐず何かの愚痴を言いだしたら「黙れ」と言ってほしいと友達にお願いしなくてはいけません。ちょっと危険なゲームですが、それを承知なら長い目で見ると効果があります。慢性的な愚痴の対処については以前取り上げたので、そちらを参考にしてください。

丸々1週間、あなたがぐずぐず泣き言を言ったら友達に面と向かってはっきり言ってもらいましょう。友達が前向きな態度で「この問題をどう解決するつもり？」と聞いてくれるようにお願いするのです。そうすれば、あなたは愚痴から解放される方向に向かえるでしょう。

Thorin Klosowski（原文／訳：春野ユリ）

Photos by Mogen Creative, Kate Haskell.