誰もが共通して行うことの1つに「先延ばし」というものがあります。

その原因は、私たちの心の奥底に根ざすものです。

そして、成功につながったり、経験を積んだりできる一方で、一定の時間とエネルギーを要するような重要なことや重大なことへの取り組みを始めようとするときに限って表面化します。

誰もが不安になる局面です。そこでまた、気づけば作業を先延ばしにして、不安やストレスをあまり感じずにすむ、より簡単で、シンプルで素早くできることへと作業を切り替えているのです。

しかし、作業を先延ばしにすればするほど、事態は悪くなります。

先延ばしにした作業のことが頭から離れずストレスや過度の負担を感じるようになるのです。楽しいことをやっている最中でさえ、頭の中は先延ばしにした作業のことでいっぱいになります。

この問題の解決は、その原因を理解することから始まります。そして、多くの場合において作業をすぐに行わない理由は不安です。

生産的であること、そして重要なことに取り組む場合に、私たちを最も不安にさせるものを以下に示します。

1.なじみのない作業

何をすればいいのか、また、どこから始めればいいのかがわからないと不安になります。

2.居心地が悪くなること

作業に直面するよりも、ブラウザを開いて記事を読んだり、通知をチェックしたり、他の部屋へ行って他のことをするほうがずっと楽です。

作業を先延ばしにして自分が本当に楽しめることをするほうが、ストレスを感じずにすみますし、イライラすることもなく楽です。

しかし、そのような方法は簡単な解決法にはならないことがわかっています。不安の感情が高まると、するべきことについて考えずにはいられなくなるからです。

むしろ、さらに考えるようになります。作業をしたくないなら、作業をより早く終わらせる方法を全力で考えましょう。そうしなければ、リラックスどころか、他の活動を楽しむこともできません。

3.期限内に作業が終わらないことを心配する

皮肉なことに、作業を始めてさえいないのに、結果を想像して時間を無駄にし、最悪な事の成り行きを招いてしまうのです。

しかし、実際に作業に取りかかり、作業を完了するまでどのような結果になるかはわかりません。ですから、試しにやってみるまで不安に思う必要はないのです。予想よりもより簡単に、早くできるかもしれないのです。

4.失敗する可能性がある

言うまでもなく、失敗は人生の中のあらゆるものにつきものです。だからといって、ただ家から出ずに、何事にも挑戦しなくて良いのでしょうか。

答えは、ノーです。

つまり、挑戦すべきだということです。もし失敗したら、もっと効果的な別の方法を考えるだけです。

5.時間がかかる

時間がかかることを理由に、そもそも作業を開始しないということがよくあります。

そうなのです。物事には時間がかかるのです。自分自身や自分のライフスタイルを改善するために行う必要のあることは、特にそうです。

だからといって不安になることはありません。

作業はいつでもより小さく、扱いやすい大きさに分割できます。大きなプロジェクトであっても作業を小さく分割すれば、その一つひとつがばからしく思えるほどシンプルで素早くできるものにすることさえできます。

ToDoリストを目前にすると、他にも多くの不安が湧き起こってくるでしょう。それらの不安はすべて、義務から逃れてより楽なものに目を向けたいときなどに私たちの心が作る言い訳です。

しかし、より楽なものに走ると先々不安になることになります。ですから、決して作業から逃げないでください。

失敗する可能性があるから作業が不安になり、自分が嫌になるのです。

そして、他の人はそれに気づくでしょう。そのために、さらに他の作業で失敗するかもしれません。こんなことではどうにもなりません。

しかし、そんなことを考えたところで、すべて妄想です。

何が起こるかは決してわからないのです。唯一理解するための方法は、試しにやってみて、その日の最重要課題に着手することだけです。

どれか1つだけを選ぶようにしてください。今から始めてください。

まずは、小さなことからです。

今は他のことは全て放っておいて作業に集中しましょう。現時点で重要なことはそれだけです。

作業を開始すること以上に重要なことはないのですから。

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