仕事の面接ではいつでも緊張するものですが、英語面接のときはなおさらです。でも、ベストな状態で受けられるように準備する方法はいろいろあります。会社のことについて事前によく調べておいたり、きちんとした服装をしたり、にこやかで友好的でありながらも礼儀正しい態度を身に付けたりすることは、すべてプラスになります。

言葉のことになると、練習しておくべき面接英語がたくさんあります。今回は、「オンライン留学体験」を提供する世界最大級のオンライン英会話スクール「EF イングリッシュタウン」の記事より、仕事の面接でちゃんと答えられる準備ができるように、特によく聞かれる質問と、回答に使える単語や熟語をいくつかご紹介しましょう。

覚えておかなければならないもっとも重要なことは、自分自身に正直であることです。雇用者は本当のあなたについて、そしてあなたがその会社にどれだけ適応することができるかを知りたいと思っています。言葉の間違いについてあまり心配しすぎると、雇用者から神経過敏だと思われてしまいますよ!

英語面接で聞かれがちな質問

1. Tell us about yourself

この面接の質問は簡単な自己紹介のことですから、回答が長くなりすぎないようにしてください。あなたがどんな人かという全体の印象を伝えるようにしたいのですが、どんな面接でも仕事に関連した経験が中心ですから、職歴に集中して答えるようにしてください。最近はどこで働いていたのか、なぜ新しい国で仕事を探しているのかなどを伝えましょう。すでに履歴書に書いてあること、例えば学歴などについて話すことは心配しなくても大丈夫です。英語圏の国もしくは企業では、職歴がもっとも重要な要素になる傾向があります。

2. Where do you see yourself in ... years?

面接官は、未来に目を向けて、あなたが将来どうなっていたいかを想像するように聞いています。仕事の観点からの、現実的な想像をするように言っているのです。5年後には南フランスのプール付きの大邸宅に住むことを夢見ていたとしても、ここはそれを言う場所ではありません! 仕事に関連したことに留めておきましょう。その会社で働いている自分を想像できますか? もちろん面接官は想像できることを願っていますが、どのポジションで働いているのでしょうか? 自分のキャリア目標について考えてから答えましょう。

3. What are your strengths and weaknesses?

もしかするとあなたはクロスワードパズルが得意でチョコレートが苦手かもしれませんが、雇用者はそんなことが知りたいと思っているわけではありません。彼らが知りたいのは、職場での長所と短所なのです。あなたはコミュニケーションが上手い人ですか? 仕事の飲み込みが速い人でしょうか? 自分の優れた特質と、それが職場でどのように役立つかについて考えましょう。短所に関していえば、あまりたくさん認めたくはないですよね。短所を認めるときには、それが長所に見えるようにしたいものです。自分は完璧主義者すぎるので、何かが100%完璧になるまで満足しない、といったことです。

4. Can you give me an example of a time when you ... and how you dealt with that?

これは最近人気が高まっている面接の質問で、仕事で経験した特定の出来事について思い返すように面接官は言っています。よく聞かれるのが、気難しい顧客に対応したときや、問題に直面したときのことです。実際に例をあげて、その問題を解決するために行ったことを正確に教えて欲しいと思っているのです。

5. Do you have any questions for us?

将来の上司になるかもしれない人に対して質問をするのは緊張することかもしれません。でもこれは、会社への熱意を示すことができる絶好のチャンスなのです。もしかすると、面接中の会話に出なかった就業時間などについて、「実際のところ」を教えてくれるかもしれません。会社のことで何か質問しておいて損はありません。会社がどんなことをしているのか、そして会社がもたらしてくれるものについて質問することで、あなたの純粋な興味を示すことができるからです。

回答に使える英語表現たち

1. I'm good at multi-tasking(私はマルチタスクが得意です)

雇用者はマルチタスクができる従業員を好みます。これは、一度に複数の仕事をこなすのが非常に得意だという意味です。忙しい環境では、今日中に終えなくてはならないたくさんの業務を抱えつつ、締切りに追われて仕事をしていることが多いからです。マルチタスクが得意な人は、どのように仕事に対処するかという例をあげて、そのことを雇用者に伝えましょう。

2. I'm eager to learn(私には新しいことを学ぶ意欲があります)

雇用者は、仕事を首尾よくやり遂げることができるレベルの能力と知識がある社員を探しています。そしてまた、学ぶ意欲がある社員も探しています。どの会社にも独自の働き方があり、そのやり方を学んだり、それに適応できる能力は重要です。新しいスキルを習いたがっていると雇用者に伝えることは、彼らのために働くことや、あなたが働くことになる部門について非常に興味を持っていることを示すとてもよい方法です。

3. I perform well under pressure(私はプレッシャーに強いです)

忙しい環境で働いたことがある人は、そのことを雇用者に伝えましょう。仕事のプレッシャーの中で、落ち着いて冷静に対処する能力は本当に強みになります。例えば、生まれつき穏やかな性格であるとか、仕事量の優先順位を決めるのが得意なので時間を上手く管理できるなど、プレッシャーの中でどれだけ上手く対処できるかという例を挙げてみましょう。

4. I'm looking for the chance to progress(私には向上心があります)

雇用者は今日から働ける従業員だけではなく、将来のための従業員を探しています。彼らは自分たちの会社が成長することと、あなたがそれに貢献できることを望んでいます。優れた雇用者は、あなたを進歩させる手段や、成長させる方法を社内に持っています。

(ライフハッカー[日本版]編集部)

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