歩いて5分の最寄りのカフェへ行くことは大したことではないように思えるかもしれませんが、他のたくさんの作業と合わせて、塵も積もれば山となります。そして、その時間的コストはかなりの額になります。ビジネス誌『Fast Company』が紹介した研究によると、一度中断した作業に戻るには平均で23分15秒かかるそうです。わずか4回作業を中断しただけで、1日のうち1時間を無駄にしてしまうのです。Microsoft研究所の知見によると、作業者は4割の確率で、作業を中断してから再びその作業に戻るまでの間に、別の2つの作業をこなす傾向があります。
Facebookの製品開発の前統括責任者であるSam Lessin氏は、最近、できる限り従業員が働きやすい職場の配置構成の恩恵をじっくりと検討したといいます。
Facebookで働いていたころは、時間面である大きな負担がありました。それは、サンフランシスコからメンローパークまで毎日だいたい45分の通勤時間です。活動の間の移動にかかる時間を節約できることのありがたみに気づいていませんでした。
特に会議から会議への移動や、食事やサービスを利用するのにかかる時間を減らしてくれる企業キャンパスの恩恵を見くびっていたのです。
通勤渋滞に巻き込まれることは、非常に無駄な時間のように感じられますが、私は現在、サンフランシスコから出ていないにも関わらず、それほど移動時間を節約できていないのです。サンフランシスコでは通勤の代わりに、かつては1ヶ所で済ませられたさまざまな活動に、ちまちまと時間を取られています。
職場は従業員に対する時間や労力の負担を減らすユニークな方法を考案するようになってきています。あなたの1週間分の時間である168時間が、どう使われているかを分析し、日常の中にある無駄な時間を探し出してください。あちらに歩いたり、こちらに自転車で出かけたりしていると、頻繁に作業が中断され、あっという間に時間が消費されます。それを防ぐためには、「意図的な休憩」を取るようにしましょう。日々を合理化し、無駄を減らし、燃え尽きるリスクを減らす方法を見つけるのです。
Schedule Breaks Instead of Wasting Time on Interruptions|99U
Hamza Khan(訳:Conyac)
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