テレビゲームをプレイしていると、やっていることに完全に没頭し、タスクを次々とこなすうちに時間がどんどん過ぎていきます。ゲームデザイナーが使ういくつかの原理を使えば、仕事にもこの流れの概念を応用することができます。

ゲームの設計から学べること

テレビゲームは、他のどのメディアよりも人を虜にし、集中させます。ゲームには、ずっとプレイしていたくなるような流れや仕掛けがあります。映像、音、操作などは、どれももっとプレイしたくなるように設計されているのです。米ビジネス誌『Fast Company』のJonathan Harrison氏が、テレビゲームのようにスムーズに仕事を進めるコツを紹介してくれました。

視覚的に気が散るものをできる限り排除:プレイヤーを現在のタスクに集中させるという点において、ゲームは非常に長けています。やるべきことを認識し、自分の手の届く範囲に集中しましょう。

サウンドトラックの選択:音楽がやる気を出させることは昔から知られていますが、映画やテレビゲームのサウンドトラックの音楽は、特にその気にさせてくれます。サウンドトラックは耳に心地よく、あまり集中を乱しません。

時間制限の設定:ゲームの世界では、常に緊急性を感じさせられます。仕事においても、時間を記録し、自分自身に時間制限を課して、緊急性を感じられるようにしましょう。

複数のステージ分け:大きな目標は、小さな段階に分けましょう。多くのゲームでは、全体がいくつものレベルやステージに分けられています。仕事でもそうすることで、少し進捗するごとに、目標をクリアできるようになります。

成功にはご褒美を:ここがゲームの得意分野です。なぜなら、ゲームを進めることで何かを得られなければ、プレイし続ける理由がなくなってしまうからです。仕事を進めて目標に到達するごとに、自分自身に小さなご褒美をあげることで、やる気を最高レベルに保ちましょう。

テレビゲーム自体は生産的なこととは言いがたいですが、だからといってゲームの設計から学ぶべきものがないというわけではありません。良いワークフローが見つかれば、すぐにレベルアップして、仕事というゲームをクリアすることができます。

Inspiration from Video Games to Get Into a Flow State at Work|Fast Company

Patrick Allan(原文/訳:Conyac

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