Inc.:知らない人ばかりのパーティーに参加して、初対面の相手と仲良くなってコネを作ることが、私はずっと苦手でした。でも、そんな私でも、ちょっとしたコツを試したら、知り合いがゼロに近いパーティーに参加して、2時間近く、まわりの人と楽しく会話することができました!知らない人ばかりのパーティーに参加する...。私にとって、このシチュエーションは、考えるだけで身がすくむものでした。でも、ライターやレポーターの仕事をしていると、こういった類の招待をわりと多く受けてしまい、招待状を読んで「ああ、行かなければ。でも、知り合いがいないな...」と思うこともしばしば。招待状を読み、考えた末に、行くこともあれば、行かないこともありました。でも、楽しめたことはほぼ皆無でした。
私の転機
最近では、たとえ知り合いが少なくても、交流会に参加するのがとても楽しみになりました。こういう集まりは、大きなゲームのようなもので、私はついに攻略法をマスターしたのです!
私が学んだのは、こんなやり方です。
先月、数名の同僚と一緒に仕事関係のパーティーに行きました。何人か知っている同僚と一緒だとはいえ、知らない人ばかりの集まりに行くのは憂鬱でした。私が嫌だったのは、知らない人に会うことだったのです。
そこで、同僚の1人が私に、いつも使っているちょっとしたコツを教えてくれました。1人で部屋に入ったら、同僚は必ず2人組に近づいて2人に自己紹介をする、というのです。今まで私は1人でいる人に話しかけるべきだとばかり思っていたので「2人の会話の邪魔になるのでは?」と聞いてみました。
同僚の答えは「そこに来ている人はみんな、他の人と知り合いになろうと来ているから、大丈夫」とのこと。2人組は、同僚と一緒に来ていて誰かと話さないと...と思っているか、1人で来た人同士で話していて「ああ、今夜はこの人とずっと話さなければならないのかな...」と思っているかの、だいたいどちらかだと言うのです(これなら、話しかけられた人は、一晩中話さなくて済む、よかった!と嬉しくなるはず)。
どちらにせよ、話しかけられた2人組は、話しかけられて嬉しい、ほっとした気持ちになっているはず。それに、3人で話したほうが会話も盛り上がる可能性が高いです。
1人に話しかけた場合を考えてみましょう。1人にアプローチした場合、その人との会話を終わらせるのは至難の業。その人物と共通点が全然なかったら、行き詰ってしまいます。それに、1人でいる人というのは自意識が強く、(本当は誰と話したいと思っていたとしても)電話を見つめながら「忙しい」オーラを出していて、話しかけにくいんです。とはいえ4人以上のグループに話しかけるのは難しい。だから、2人組が、ちょうどいいのです。
すごい効き目がありました!
これは、すごい発見でした。その後に行ったパーティーは、主催した会社の人1人しか知らず、その人は忙しくて私の相手をほとんどできない、という状況だったのですが、ワインを片手に持ち、深呼吸して2人組に話しかけてみました。そして...その夜、私は本当にたくさん、いろんな人と会話することができました。そのうち半分の人たちが名刺をくれました。これは今までにはなかった、とても珍しいことです!
家に帰って寝る前に、私はしみじみ思いました。「こんな簡単なコツに、大きな効果があったなんて、信じられない...」。みなさんも、やってみてくださいね。
How I Became the Kind of Person Who Can Work a Room | Inc.
Kimberly Weisul(原文/訳:曽我美穂)
Illustration by Nick Criscuolo.