目標が高過ぎると大きなストレス要因になります。目標がなかなか達成できないでいると、嫌になったり、やる気がなくなったりします。マネー系サイト「The Simple Dollar」では、とてもシンプルな解決策を提案していました。「約束は控えめにして、成果は大きく残す」です。ライターのTrent Hamm氏は、仕事でクライアントにこれをやっている人は多いと説明しています。できることも控えめに約束をしておいて、実際には約束以上の成果をクライアントに届けて良い印象を残すというやり方です。
できると思ったことをすべて約束していたら、スケジュールがキツくなり実現が難しくなります。何か1つがうまく行かなかっただけで、連鎖反応的に他にも影響してきます。約束したことを守ることすらできなくなってしまう可能性も出てきます。
Hamm氏は、この心理をローン返済に応用していました。お金に多少余裕があっても、実際に返せる金額よりも少し低めに設定します。こうしておくと、時々返済目標を上回ることがあります。毎月の返済額を高めに設定していると、その金額を返済するのがストレスになり、やる気が続かないのだそうです。
今になって考えてみれば、余裕のある時に返済額を増やして1年半で返すよりも、より長い時間をかけて返済したほうが2倍の額でも支払えたと思います。
考え方として新しいわけではないですが、Hamm氏のやり方なら、ローンの返済に対するプレッシャーが低くなるでしょう。彼の説明によると、この方法を応用すればお金を節約することもできるそうです。
少し頭の転換が必要ですが、時間的な余裕があれば試してみる価値はありそうです。
Kristin Wong(原文/訳:的野裕子)
Underpromise. Overdeliver. |The Simple Dollar
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