参加できない遠方の人、時間が合わないと悔しい思いをした人に、朗報。
先日、「16〜20歳は受講無料。アプリ専門のプログラミングスクールが今夏開講」と記事にて取り上げた、Androidアプリ開発の人材育成プログラム「Tech Instituteアプリ開発者養成講座」。
早稲田大学エクステンションセンター、サムスン電子ジャパン、角川アスキー総合研究所の三者がタッグを組んで運営する本講座。半年間で全65回のカリキュラムがあるボリュームながら、16~20歳は無料で受講でき、21歳以上でも受講料7万円と格安なのが大きな特徴です。講座の意義や「アプリ開発に向いている人の特徴」などは、角川アスキー総合研究所の遠藤論氏へのインタビュー記事でも伺いました。
そのTech Instituteアプリ開発者養成講座から新たな情報が届きました。地理や時間の制限がある人のことを考え、講座で使用する教材を無償公開することにしたのだそうです。
教材をクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで提供
Tech Instituteアプリ開発者養成講座は使用する教材を、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(以下CCライセンス)で提供します。提供形態は「表示-非営利-継承」となり、以下の条件下であれば、自由に利用、改変、再配布が可能です。
・クレジットを表記すること
・非営利目的であること
・改変を行った際には、同じ組み合わせのCCライセンスで公開すること
独学での利用はもちろん、勉強会での配布、非営利の個人ブログやサイトなどでの転載も可能ということです。講座の運営3者への許諾も不要とのこと。Androidアプリを開発したい!という思いを助けるツールとして活用できるわけです。
教材の提供開始は12月を予定。Tech Instituteアプリ開発者養成講座は7月~12月にかけて行われる講座のため、カリキュラムがすべて終了した後に提供されるのでしょう。受講者が教材で情報が足りないところ、あるいは解説が必要なことを付け足して再配布するといったように、ユーザー間でのアップデートがあると、なお素晴らしい取り組みになると感じます。
7月7日にはRuby開発者・まつもとゆきひろ氏のオープンセミナーも開催
また、先日の紹介記事でも触れた、受講者以外でも有料で参加できるオープンセミナー第1回に、プログラミング言語「Ruby」の開発者であるまつもとゆきひろ氏の登壇が決定。「プログラマーという生き方(仮)」をテーマに講演予定とのこと。日程は7月7日を予定しています。詳細はTech Instituteアプリ開発者養成講座の公式サイトにて。
プログラミングが「読み書きソロバン」になる日まで
遠藤論氏はインタビューでこのように話してくれました。読み書きソロバンとなる日に備え、誰しもがプログラミングを学ぶ環境をつくる。Tech Instituteアプリ開発者養成講座はその一歩となり得るでしょうか。実際、私の周りでも「受けようと思う」という声、上がっています。
関連記事:16〜20歳は受講無料。アプリ専門のプログラミングスクール「Tech Institute アプリ開発者養成講座」が開講|ライフハッカー[日本版]
2014,5/2 UPDATE:まつもとゆきひろ様のお名前を誤って記載しておりましたので修正しました。申し訳ございません。ご指摘ありがとうございました。(長谷川賢人)
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