WindowsがプレインストールされたノートPCなどを購入すると、必要のない余分なプレインストールソフトが多数入っていたりすることがあります。大抵の場合、PCに同梱されていたプロダクトキーでWindowsをバニラインストール(余分な機能を除いてインストール)することができますが、もっと簡単な解決法があることをご紹介します。プレインストールソフトは時に迷惑なものですが、最終手段を使う前に、そのプレインストールソフトを[プログラムの追加と削除]メニューから削除してみてはいかがでしょうか? メニュー上にそのプレインストールソフトが見つからない場合には、Revo Uninstallerが役立つかもしれません。また、他にもDecrapのようなすべてのプレインストールソフトを自動的に削除してくれるプログラムもあります。というわけで、最初にこれらを試すことをお勧めします。

とは言っても、何らかの理由でクリーンインストールが必要となる場合もあります。その場合、大抵のPCでは可能です。ここに書かれているやり方は一般的な方法です(どのPCにもそれぞれ固有の癖があり、手順が多少異なるかもしれません)。

ステップ1: ライセンスキーを探す

PCにWindowsがプレインストールされていた場合には、Windowsを再インストールする際に必要となる、正規ライセンスが付属されています。まずはPCの裏、または、ドライブの後部をチェックしてください。Windowsのバージョン情報とライセンスキーが記載されたステッカーがあるはずです。次のステップに行く前にこの両方の情報をメモしてください。

ステッカーが見当たらない場合は、Magical Jelly Bean KeyFinderのようなユーティリティソフトを実行すると、PCをスキャンし、ライセンスキーを見つけてくれます。

最後に、多くのWindows 8搭載PCはBIOSにプロダクトキーを組み込んでいます。私たちはまだWindows 8搭載機でのWindowsの再インストールを試したことはありませんが、検索した結果では、ISOを再インストールすると自動的にプロダクトキーが適用されるということがわかりました。ここでも、手順が異なる場合がありますので、お使いのPCモデルについて軽く検索し、この方法が有効かどうかを次のステップに行く前に確認したほうがいいかもしれません。

ステップ2: Windows のディスクの入手

あなたのノートPCにリカバリディスクやパーティションなどが前もって付属されている場合には、それは使用しないでください。というのも、今まさに削除しようとしているプレインストールソフトとおそらくセットになっているからです(Windows 8の[最新の情報に更新]オプションにも同じ問題があります)。バニラインストール用のディスクが必要になりますが、これは簡単に入手できます。友人から借りたり、Microsoftのインストレーションディスク公式配布ソースであるDigital Riverから直接ISOファイルをダウンロードする事ができます。そこからDVDやUSBドライブに焼くことができます。

Windows 8ユーザの場合には、Microsoftのツールを使ってISOをダウンロードすることができます。

これは著作権侵害ではありません。というのも、これらのISOファイルを使用するには有効なライセンスキーが必要だからです。ディスクを入手した場合には、ライセンスキーと同じバージョンのWindows用だということを確認してください。あなたのノートPCに同梱されていたのがWindows 7 Home Premium の場合には、Windows 7 Home Premium 用のディスク、というように。

あなたが友人から借りたディスクが異なっていた場合、またはWindows 7 StarterまたはBasicが必要な場合には、Ei.cfg Removal Utilityをダウンロードし、ISO上で実行してください。その後、Windowsをインストールする際に、ユーティリティでインストールするエディションを選択することができます。ここで重要なのは、あなたがキーを持っているバージョンをインストールすることです。それ以外の場合には有効になりません(その理由は言わずもがなですが)。

ステップ3: ドライバーのダウンロード

Windowsを再インストールする前に、後ほど必要になるドライバーをダウンロードし、USBメモリに保存しておくことをお勧めします。そうすることで、再インストール後にインターネットへの接続ができない場合でも、問題なくネットワークドライバぐらいはインストールすることができます。

あなたのPCメーカーのウェブサイト(例:Dell、AsusやHPなど)のサポートページに行きます。あなたのノートPCやデスクトップPCのモデルから可能なドライブのリストを見つけることができます。

チップセット、LAN、Wi-Fi、グラフィック、そしてオーディオのドライバは確実に必要です。ノートPCの場合には、固有機能を使うためのタッチパッドドライバ、Bluetoothドライバ、USB 3.0など、あなたのPCに必須なドライバも同様です。これはPCモデル毎に異なりますので、リストをチェックし、必要だと思われるものをすべてダウンロードする必要があります。USBメモリに保存し、とりあえず取っておきましょう。

代案としては、Double Driverのようなツールを使って現在インストールされているドライバをバックアップすることもできます。

ステップ4: Windowsの再インストール

やっと再インストールする時がきました! このプロセスはおなじみでしょうが、そうでない場合には以下のようにします。ディスクもしくはドライブを挿入して立ち上げます。「CDまたはDVDから起動するにはいずれかのキーを押してください」というメッセージが出たらその通りにします。するとWindowsのインストール処理が始まります。

パーティション画面以外のプロセス自体は一目瞭然です。あなたのディスク上に、[リカバリ]と名前のついたパーティションがあるかもしれません。これはWindowsやプレインストールソフトなど、全てを購入時の状態に復元するのに使うパーティションです。リカバリパーティションは簡単に削除することができ、Windowsを最初からインストールすることができますが、万が一の時に備えてこのリカバリパーティションを保存しておくことをお勧めします。そうすることで、何か問題が起こった場合にも、工場出荷時の状態に戻すことができます。[Windows]のパーティションを選択した後、[フォーマット]ボタンをクリックし、そこにWindowsをインストールします。

ウィザードに従って残りのインストレーションプロセスを実行すれば準備万端です。Windowsのアクティブ化を求めるメッセージが出たら、プロダクトキーを入力します。このとき、正確に入力するよう気を付けてください。キーのステッカーのサイズは小さく、印刷の質もあまりよくないため、初めての時には数字や文字を間違いやすいのです。

正しいキーを入力してもうまくいかない場合には、「後で認証する」を選択します。「電話による Windows のライセンス認証手続き」をクリックし、Microsoftの自動応答システムを使う必要がある場合もあります。これは数分しかかかりません。

ステップ5: ドライバーのインストールとWindows Updateの実行

さて、これからドライバを保存したUSBメモリを挿入し、1つずつインストールします(私は通常、チップセットドライバをインストールしてからその他のものをインストールします)。Windows Updateに行き、必要な更新プログラムをダウンロードします。これらをすべてインストールするには、何度か再起動して更新プログラムの確認をしなくてはいけないかもしれません。

PCを使う準備が整いました! 米Lifehackerが提供しているLifehacker Pack for Windows 2013からは、その他に必要なソフトウェア(ウェブブラウザー、ウイルス対策ソフト、その他プロダクティブツール等のソフトウェア)を、ひとまとめにしてダウンロードすることができます。どうぞご利用ください!

Whitson Gordon(原文

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