カフェインは、摂取するタイミングさえ誤らなければ、神経を研ぎ澄まし、集中力を高めてくれます。ところが、新たな研究から、脳に対してより効果的に働きかけ、エネルギーを与えてくれるものがあることがわかりました。

それは、ブルーライトです(正確には、波長が380~495ナノメートルの領域にある青色の可視光線のことで、太陽光などにも含まれています)。スウェーデンの研究者たちが、21人のボランティアを被験者として集め、精神の動きおよび認知機能の実験を行ないました。被験者たちは4グループに分けられ、それぞれ異なる条件のもとで実験に臨んでいます。白色光を浴び240ミリグラムのカフェインを摂取したグループ、青色光を浴び240ミリグラムのカフェインを摂取したグループ、白色光を浴びカフェインだと思わせた偽薬を摂取したグループ、青色光を浴びカフェインだと思わせた偽薬を摂取したグループです。

すると、「白色光+カフェイン」のグループと「青色光+偽薬」のグループは、残り2つのグループよりも、決断力を要する視覚反応テストで、正確性、スピードともに良い結果を出しました。また、総合的な精神運動機能も、他の2グループより優れていました。

それだけではありません。「青色光+偽薬」のグループのほうが、「白色光+カフェイン」のグループより、いろいろな邪魔が入っても、集中力および正確性を維持したのです。視覚反応でもはるかに優れた結果を出しています。

ブルーライトは、頭がぼんやりしやすい「魔の昼過ぎ」に、集中力を保つのに役立つと指摘する研究もあるようです。さらには、視覚障害者の脳を活性化させる効果もあるとされています。

というわけで、青い光を発するライトは、見た目がクールなだけではなく、仕事の能率もアップさせてくれるかもしれません。

A Comparison of Blue Light and Caffeine Effects on Cognitive Function and Alertness in Humans (Abstract) | PLOS One via Natural News

Melanie Pinola(原文/訳:遠藤康子/ガリレオ)

Photo by Serge Saint.