消費税増税を前に、通信料金を見直すいいきっかけになりそうですよ。
11月1日から、NTTぷららのLTE対応の高速データ通信「ぷららモバイルLTE」がスタートしました。スマートフォンやタブレットにデータ通信専用のSIMカードを挿し込む、いわゆる「MVNO」サービスですが、他社と比較して特徴的なのが「二段階定額プラン」の存在(月額1980円の「定額プラン」も別途用意されています。後述)。データ通信を使用しない月は380円、最大でも2480円という金額設定で、まさにこれから通信量を見直そうという人にとって、検討すべき選択肢のひとつに躍り出ました。
私としては、ぷららモバイルLTEを活用しての「ガラケー+スマホの2台持ち」をすれば、毎月の財布がかなり助かりそう。以下、サービスの詳細とあわせてご紹介します。
使わないときは380円、で、気軽にはじめられる
MVNO、データ通信用SIMと聞いて「面倒くさそう」と躊躇うことはありません。
ここ最近の新iPhoneリリースに飛びついて、使っていたAndroidスマートフォンから乗り換えた人も多いと思いますが、要はその残ったスマホに、SIMを入れてあげればそれでいいのです。
届いたSIMを挿し込んで、いくつかの設定を行えばそれでOK。データ通信専用なので通常の通話はできませんが、頼りになる「無料通話アプリ」はたくさんあります。それらのアプリを使用すれば通話はできるし、メールやSNSもできる。問題になるのは、料金と、通信速度です。
・料金はどうか
使う/使わないがはっきりしている人は、特にオトクです。ぷららモバイルLTEの最大の特徴は、先述したとおり、料金プランが二段階制になっていること。こちらのページによると、使用するデータ通信量が25万パケット以下であれば、当月は380円、25万パケットを超えると2480円になるとのこと。25万パケットという数字だけではちょっと分かりにくいですが、25万パケット=3200万Byte≒30MByte(1パケット:128Byte)。メイン回線として1カ月使うには不安がありますが(何百通ものメールをやり取りし、頻繁にウェブを見ていると、すぐに超えてしまいます)、これも使い方次第。われわれ編集部の場合は、オフィスに飛んでいるWi-Fiに繋いでおけばいいわけで、いざ外に持ち出しハードに使うと決めた月だけ、月額2480円の使い放題に切り替わると考えればよさそうです。
また、初期費用3150円、ユニバーサルサービス料として毎月3.15円がかかります(現在キャンペーンを実施しており、初期費用が0円になるなど特典が多数あるようです。詳細はこちらからどうぞ)。
・通信速度はどうか
LTEに対応しています。こちらのページによると、NTTドコモのサービスエリア内において、下り最大112.5Mbps、上り最大37.5Mbpsの速度を得られるようです。LTEとして充分なスペック。通話アプリの利用に問題はなさそうなので、あとは二段階制の料金との兼ね合いですね(通話をすれば当然、その分データ通信量が発生します)。「2台持ち」に活用したい
通話にメールにネットに道案内。SNSやその他様々な機能を一台ですべてまかなえるスマートフォンが便利なのは、言うまでもありません。ただ、スマートフォンにも欠点があって、ひとつにはバッテリーがもたないこと(あまりにもたくさんの操作をしていれば、電池を消耗するのも当然ですが)、それから通信料金の問題です。
それらの問題を解決する方法としておすすめしたいのが、フィーチャーフォン(ガラケー)とMVNOスマートフォン(タブレットでも可)の2台持ちです。ポイントは、両者の役割をしっかり分けることにあります。
ライフハッカーで以前紹介したように、スマートフォンのバッテリーの大敵になるのが、ディスプレイとモバイルデータ通信です。前者については明白で、メールやFacebookなどのSNSをチェックするたびに明るく光るディスプレイが大量の電力を消費しているわけです。
また、後者についても2台持ちにすることのメリットは大きいです。スマホのデータ通信プランでは、ガラケーにあった手厚い通話料金へのサポート(「無料通話分」という言葉も、スマホユーザーにとっては死語になった観さえあります)もなくなっています。
最近では、街のあちこちにWi-Fiスポットが設けられていますし、Wi-Fiが飛んでいるオフィスで働いている人たちも多くいると思います。ガラケーとスマホで役割を分け、スマホを必要以上に使わないことで、バッテリーと通信料金のどちらにも貢献できるのです。自分の使い方を見直し、ムダにスマホの画面とにらめっこしない、空いた時間を自分の思考に充てるという点でも、2台持ちから得られる恩恵は大きいのではないでしょうか。
2台持ち以外のヘビーユーザーにおすすめの使い方
とはいえぷららモバイルLTEの二段階定額プランなら月間の通信量制限もないわけで、「ヘビーユーザー」にしてみれば上限となる2480円で目いっぱい使いたくなります。そこで、ヘビーユーザーにぴったりな使い方を考えてみました。
・たまに乗るクルマでカーナビとして使うなら
特にカーシェアやレンタカーでたまのドライブの機会があるという人におすすめします。
クルマを持っている人ならカーナビの必要性は言うに及ばずですが、たまにしかクルマに乗らない人にとっては、スマホのナビゲーション機能は非常に大きな存在です。
頻繁に地図の読み込みが必要なナビゲーションアプリを使うには、二段階定額に月間通信量制限がないことは、大きなメリットになるはずです。
・海外行くことが多いなら
使うときはしっかり使う、使わないときはほとんど使わない。そんなメリハリのきいたスマートフォンの使い方をしている人といえば、海外と日本との行き来が激しいジェットセッターが思い浮かびます。
本サービスについてひとつだけ注意点があるとすれば、契約解除手数料がかかること。利用開始月から12カ月以内にサービスを解約した場合、1万500円の支払いが発生します。もっとも、使わなければ月380円で済むわけで、「もしも」のときのために契約し続けるという選択肢もあると思います。
メリハリのきいた「二段階定額」か、余裕をもてる「定額」か
冒頭でふれたとおり、ぷららモバイルLTEでは月額1980円の「定額プラン」も用意されています。たとえ月間3GBの通信容量を超えても450Kbpsという速度で通信できるのもポイントです(両プランとも、1日の通信量が100MBを超えると、最大200Kbpsの通信制限がかかるようです)。
どちらのプランにしても、MVNOをはじめてみようかという人にとっても検討する価値は充分。下記リンクより詳細を確認できますので、どうぞ見比べてみてください。
スタートキャンペーン(初期費用0円、月額利用料最大0円その他詳細)
(ライフハッカー[日本版]編集部)