パソコンやスマホが普及した今でも、やはり紙のノートとペンは手放せません。独特の使い心地の良さはパソコンには無いものです。
とはいえ、世の中に選択肢はたくさんあり過ぎます。いったいどのノートを選べばいいのでしょうか? 今回はおすすめしたい「最高のノート」5選を紹介します。
1.Leuchtturm1917
「Leuchtturm1917」は、100年近くにわたってつくられてきた高品質のノートです。ポケットサイズのノートからフルサイズの日記帳、レポーター用のメモ帳まで、さまざまな商品を展開しています。
特に人気が高いのは「Jottbook」と呼ばれる薄型の軽い日記帳です。日々の出来事を記録するのが好きであれば、5年間にわたって毎日短い記録をつけられる「5 Year Memory Book」もありますよ。
他にも、穴あき、横罫線、方眼、無地、ページ数入り、目次付き、角に三角のポケット付きなど、さまざまなタイプがあります。ほかのデザインノートと比べると比較的手頃な値段なのに、ディテールにこだわってつくられています。紙やカバーの品質が良いノートです。
2.Whitelines
「Whitelines」もさまざまなタイプのノートを展開しています。クラシックな堅表紙のものも、薄表紙のものもあります。布張りのノートは特に素敵です。そのほか、広げたときに完璧に180度広げることができるリングタイプや、上下・左右どちらの方向にも使えるのも見逃せません。
このノートの特徴はブランド名の通り罫線が黒ではなく白であるという点です。また、「Whitelines Linkシリーズ」という、デジタルとアナログのノートのギャップを埋めようという試みから生まれた製品も注目を集めています。このシリーズは、普通のノートのようにメモをとったあと、スマホのWhitelinesアプリで内容をスキャンして読みとり、Evernoteと同期するなど、さまざまに活用できます。
Whitelinesを推薦した人の多くは、とりわけこのLinkシリーズを高く評価していました。特に学生にとっては、講義中はペンでノートをとりつつ、その内容を簡単にデジタル化してシェアしたり、復習のときに見直せるという柔軟さが魅力のようです。
3.Rhodia
「Rhodia」の商品ラインはそれほど多くないと思われがちですが、実はそんなことありません。主商品であるオレンジと黒のカバーのメモ帳・ノート以外にも、革張りのノートやリングノートなど、ユーザーが自分の好みと用途にぴったり合致したものを見つけられるよう、非常に多くのサイズとデザインを展開しています。また、商品に使う紙へのこだわりが強いことで知られています。
品質の高さ、耐久性の高い素材、インクペンや万年筆でも書きやすい紙、そして手頃な値段という点で評価できます。
4.Field Notes
「Field Notes」はその名の通り、どんな環境下においても持ち運び、使用できるように設計されたノートです。机の上や、平坦な場所以外での使用も想定されています。
さまざまな形やサイズ展開をしていますが、最も知名度が高くユーザーに愛されているのはシンプルなポケットサイズのノートでしょう。
使われている紙の品質が高く、どんな場所でアイデアを書き留めるにも、ペンをうまく走らせることができます。「Expedition Editionシリーズ」は、特に頑丈につくられており、製造元も「ほとんど破壊できないほどだ」と誇っているほどです。
売れ筋のポケットサイズのノート以外にも、マルチカラー、リングノートなどさまざまなタイプがあります。
5.Moleskine
ああ、「モレスキン」。それを愛する人、憎む人、一生大事にする人、「流行のノート」とみなす人...。扱いはさまざまですが、とにかく至るところで目にするということは間違いありません。
モレスキンは1997年に創業しました(ルーツはさらに昔にたどることができますが)。創業以来、多くの熱狂的なファンを生み出し、コピー製品をつくり出す企業もいくつか登場するほど。モレスキンは、全てを把握するのは難しいほど、とにかくさまざまな形とサイズ、紙の種類のノートを展開しています。
たとえば「city notebooks」はその街の地図と、メモをとれるスペース、訪れたい場所の住所や名称を書き留められるスペースがついているノートです。「Moleskine Smart Notebook」は、Evernoteと連携して、書いた内容をデジタル化して整理することができます。
サイト上で使用できる「myMoleskine」というツールはオンラインで自分のオリジナルのノートをつくることができます。また多くのアーティストやデザイナー、プロデューサーとコラボして、さまざまなテーマのオリジナルノートをつくっています。
共同創業者であるマリア・セブレゴンディ(Maria Sebregondi)氏へのインタビューも参考にどうぞ。
Alan Henry(原文/訳:佐藤ゆき)