画像編集ツールで写真の中の物を切り抜くのは少々やっかいな作業ですが、新しいウェブアプリ「Clipping Magic」を使えば一瞬で終わります。切り抜きたい物にある色を塗り、消したい背景に別の色を塗れば、後はアプリが勝手にやってくれます。まず、写真をClipping Magicのサイトにドラッグ&ドロップ。左上のツールで緑の四角をクリックし、切り抜きたい物の上を塗る、もしくは切り抜きたい物の範囲を選択します。次に、赤の四角をクリックし、背景もしくは消したい範囲を選択します。

記事冒頭の画像を見てもわかるように、対象物をきれいに塗りつぶさず、ざっくりと印を付けるように塗るだけでも、そこそこ細かく選択されます。2つ並んだ写真の左側が作業用、右側が切り抜き後のプレビューなので、納得いくまで切り抜きの範囲を変更することができます。細かく範囲を選択したい時は、ズームツールも使えます。

切り抜き範囲を選択したら、ダウンロードボタンをクリックすると、背景が透過された切り抜き画像が手に入ります。切り抜き画像のリンクを共有することもできるので、メールに画像を添付して送る必要もありません。

ロゴやスクリーンショット、境界線がはっきりとした画像の切り抜きに、Clipping Magicは向いています。開発者側は、「髪の毛や境界線が曖昧な画像は、ウェブアプリのツールでは切り抜きが難しく、残したい物が切り抜かれてしまうおそれがある」と言っていますが、なかなかどうしてかなり良い仕事をしてくれます。

Clipping Magicは、今のところアルファ版なので無料です。正式版になったら課金サービスになるかもしれませんので、興味のある人は今のうちに試してみてはいかがでしょうか。

Clipping Magic

Alan Henry(原文/訳:的野裕子)