1999年の大学卒業後にモルガン・スタンレー証券に入社するも、スポーツビジネスへの憧れを捨て切れず2003年に独立。ITバブル崩壊後のどん底を経て、楽天の三木谷浩史氏に直談判し楽天イーグルス創業メンバーの座を獲得。黒字化成功に貢献したのち2007年に退社し、2009年には年収1000万円以上の転職市場に特化した求職者課金型の転職サイト「ビズリーチ」を開設して急成長...と、『ともに戦える「仲間」のつくり方』(南壮一郎著、ダイヤモンド社)の著者がたどってきた半生は波瀾万丈。本書には、そんななかで会得した「仲間のつくり方」が記されています。

ぐいぐい読ませるダイナミックなストーリー性が魅力ですが、特に各章末にまとめられた「仲間づくりのステップ」にクローズアップしたいと思います。

1.まずは巻き込まれてみる(31ページより)

なんでも自分ひとりでやろうとする極端な「自前主義」は、夢を遠ざけてしまうことにもなりかねない。「相乗り」でもかまわないから、おもしろいことをやっている人がいないか探してみる。そして、もしもいまやりたいことがないのなら、積極的に巻き込まれてみるべきだと主張しています。

2.会う人すべてに夢を語って、仲間を探す(63ページより)

会う人全員にやりたいことや夢を語るべき。「仲よくなってから語る」のではなく、「夢を語るから仲間が集まる」という方向に意識を変える。相手の価値観が違うからといって、理解してくれないとは限らない。逆に、いままでつきあいがなかったタイプの人からヒントがもたらされることもあるといいます。

3.ニーズを聞き出し、仲間に誘う(96ページより)

自己中心的な気持ちで誘ってもかまわない。自分の気持ちに素直になって、想いを伝えることが大切。その際、相手のニーズを聞き出すことを意識すれば、想いはより届きやすくなるそうです。

4.仲間の言葉を信じて、限界を超える(125ページより)

仲間の言葉を拒絶せず、オープンマインドで受け止める。仲間が連れてきた新しい仲間の言葉にも耳を傾け、それを信じてみる。自分が信頼した仲間が信頼しているなら、そこには必ず理由があるはずだから。

5.仲間の心を動かして、信頼関係を築く(160ページより)

できないことを認めれば、仲間がそれを補ってくれる。そうすれば、「自分でやればいい」という自前主義を打ち消すことができる。人称を「自分」から「みんな」に変えて語ってみれば、仲間と同じ目標に向かって突き進むうえで、まったく新しい気持ちになれるといいます。

6.仲間と一緒に成長する(190ページより)

躊躇する仲間がいれば、一緒に壁を乗り越えてみせる。その経験は、相手も自分自身をも成長させる。主体性を発揮できない仲間がいたら、発揮しやすい「場」を作ってみる。少しずつ自信をつけ、コミットしてくれた仲間は、いつか必ず助けになってくれるそうです。

7.仲間と任せ合って、最強のチームへ(234ページより)

あなたにできないことが得意な仲間がいたら、口出しせずに任せてみる。仲間にはない強みがあなたにあるなら、そう思える分野に集中する。「なにをやるか」にばかりこだわらず、「誰とやるか」を意識すれば、夢への最短距離を見つけることができるとか。

以上は要点をまとめたものですが、本編ではその根拠となる体験談が興味深くつづられています。読み進めてみれば、仲間を持つことの重要性をきっと実感できるはずです。

(印南敦史)

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