料理の初心者から上級者まで、料理をする全ての人が知っておきたい美味しくて簡単なレシピを、プロのシェフや米Lifehackerチームが紹介します。

目次

1.Anthony Thomasシェフの「ローストガーリック・スパゲティーソース」

2.Shaya Klechevskyシェフの「バスマティ米」

3.Chris Whitpanシェフの「簡単トマトクリームソース」

4.Doug DuCap氏の「フライド・シーフード」

5.Jeremy Tuiteバーテンダーの「簡単に作れるドリンク」

6.Adam Pashの「フライドエッグ」

7.Adam Dachis氏の「レンティルとマッシュポテトのグアカモーレ」

8.Alan Henryの「レタスとベーコンのサラダ」

9.Melanie Pinolaの「チキンスープ」

1.Anthony Thomasシェフの「ローストガーリック・スパゲティーソース」

130216dishes01.jpg
Anthony Thomas氏が経営するカリフォルニアにあるFresh and Natural Food Service, Incによると、料理を楽しく身につけるには基本のスパゲティーソースから始めるのがいいのだとか。また、調理には同時作業が必要で、時間配分や優先順位を意識しなければなりません。それらが完璧にできれば基礎を理解できたと思っていいでしょう。

彼は「レシピを覚えたり食材を揃えたりするよりも大事なのは、どう調理するかということ。レシピを忠実に再現するよりも基本のテクニックを学ぶべきだ」といいます。私たちは焼く、蒸す、茹でるなどといった技術を覚えるより先に、ただレシピに沿って料理をしてしまいがちです。レシピがあっても料理の基礎ができていなければ、美味しい料理は作れません。調理をするときに基礎を学ぶことを意識しておくと、知らない間にテクニックも習得できます。


Photo by H Michael Karshis.

2.Shaya Klechevskyシェフの「バスマティ米」

130216dishes02.jpg
At Your Palate Blogの著者であり料理番組「Food Network」にも出演、そしてニューヨークを拠点にフードライターとして家庭からプロの料理まで幅広く携わっているShaya Klechevskyさん。彼の推薦するレシピ、それは「米」です。

「カリフォルニア米、でんぷん質の強い長粒米、調理後はパラパラになる性質を持つバスマティ米など、米には実に様々な種類があります。私はふんわりとして美味しいバスマティ米(主な原産国はインドやパキスタン。サンスクリット語で「良い香り」を意味する)を好んで食べています。いくつかの簡単なコツを覚えるだけで調理はぐっと楽になります。

「調理方法はたくさんあり、米の可能性は無限大」と彼は言います。「たくさんの種類があるように、味の個性もさまざまです。しかし、ほとんどの種類の米はほぼ同じ調理方法で味わえます。珍しい調理法をひとつ紹介すると、ペルシャやイランで見かける<Tahdig>と呼ばれる方法。わざと鍋底の部分の米を焦がします。カリカリしていて味に深みが出てきます。


Photo by Laura Turner.

3.Chris Whitpanシェフの「簡単トマトクリームソース

130216dishes03.jpg
Chris Whitpanシェフは米Lifehackerの参照元としてもよく登場するサイト「The Kitchen Hacker」を陰で支えている人物。 レストラン業界に携わって20年の彼は「二種類のソース」を推薦してくれました。

「誰かにレシピをひとつだけ教えるならば、トマトやクリームのソースを選びます。ソース作りには基本の下準備とその次のレベルを必要とし、このレシピで学ぶスキルはこれから先ずっと役に立ちます」

さらに彼は「シェフが初めに習うことの中には、保存の手順ソース作りがあります。なぜならこれらは全ての料理の基本だからです。美味しいソースは普通のチキンを全く別のものに変える力をもっています。それに、缶詰のソースではなく手作りすれば、塩分の摂取量を抑えることもでき健康的です。ぜひトマトソースとリッチクリームソースのレシピを覚えてください。この2種類のソースは案外短時間で作れて、初心者にもオススメです」


Photo by Neeta Lind.

4.Doug DuCap氏の「フライド・シーフード」

130216dishes04.jpg
Doug DuCap氏はAbout.comのシーフードクッキングガイドであり、HuggingTheCoast.comの編集、『The Knack Fish and Seafood Cookbook(年中使えるシーフードレシピ)』の著者とさまざまな姿をもっています。この料理本には彼のお気に入りレシピばかりが収められています。

「正しく調理されたフライド・シーフードの美味しさは格別です。もちろんロースとしたヒラメやグリルドサーモンステーキ、生牡蠣も美味しいですが、山盛りのサクサクしたフライドシュリンプやフィッシュ&チップスは病みつきの美味しさですよ」

DuCap氏が紹介してくれるのは、味や食感を損なわずに作るフライド・シーフードのレシピ。「シーフードを揚げるなんてもったいないと思う人もいるでしょう。それに、失敗した時のことを考えると、金銭的にも怖気づいてしまいます。しかし、簡単なヒントを覚えるだけで、誰でも簡単にサクサクのフライド・シーフードが作れます」

  • 用意するのは高温の油(例:ピーナッツ、グレープシード、大豆、ひまわりやキャノーラオイルなど)
  • 油専用の温度計を使います(180度位まで測れるものがオススメ)
  • 少量づつ揚げることにより、油の温度が大幅に下ることを防ぎます。油の温度が低いと油っこい仕上がりになってしまいます
  • 魚のフィレを使う場合、厚さ約1.5センチにつき調理時間は5分未満を心がけましょう。エビ、牡蠣などの小さな素材の場合は2分位が目安です
  • ペーパータオルを揚げ物用のパッドの上に敷けばサクサク感が保てます。そして先に揚げた材料を温かいオーブンの中に入れて保温しましょう

彼の料理本に掲載されているレシピ「チェダーチーズ味のチップスを使ったシュリンプフライ」は簡単で子供との料理や、誰かに自慢したい秘密のレシピとしてオススメです。


Photo by The Shreveport-Bossier Convention and Tourist Bureau.

5.Jeremy Tuiteバーテンダーの「簡単に作れるドリンク」

130216dishes05.jpg
美味しい料理には、もちろん美味しくて簡単に作れるドリンクが必要です。バーテンダーのJeremy Tuite氏に3つの覚えておきたいドリンクレシピを教えてもらいました。

簡単なカクテル:フレンチ・ベルモット酒のエレガントな味を楽しみたい時は、ノイリー・プラットやロシアン・スタンダード・ウォッカのロックがオススメです。グリーンオリーブ(できれば生)を3粒入れ、振らずにスプーンでかき混ぜます。

ウォッカ&ソーダ:氷を入れたハイボールグラスの中で好きなように混ぜて、くし型に切ったレモンやライムの1/4を絞ります。パイントグラスに移し替え、さらにハイボールグラスに戻したら出来上がりです。

二日酔いに効くドリンク:ブラッディー・マリー以外にもミチェラーダがあります。パイントグラスを氷で一杯にします。そしてメキシカンビールを3/4まで注ぎ、ライムを1個まるごと絞り、残り1/4にトマトジュースを注いで、ホットソースを数滴たらします。そして次のグラスの縁を初めに使ったライムで一周させ、グラスをひっくり返して塩の中に入れます(グラスの飲み口に塩が着くように)。塩の着いたピントグラスに飲み物を注ぎ、ライムを縁に飾れば完成です。

Photo by Dana Robinson.

米Lifehackerチーム

米Lifehackerにプロのシェフは在籍していませんが、どのようなレシピが推薦されているか見てみましょう。

6.Adam Pashの「フライドエッグ」

短時間で簡単、タイミング命のフライドエッグです。「今年になってフライドエッグを上手く作る方法をマスターしなければ」と決意した彼。これぞまさに基礎を学び練習するのみな一品です。半熟でも完全に火を通す場合でも作り方は同じです。このビデオはウイリアムバーグのレストランSerious EatsのGeorge Weldシェフによるものです。

7.Adam Dachisの「レンティルとマッシュポテトのグアカモーレ」

たくさんのお気に入りレシピの中から、美味しくて栄養があり、あまり料理したくない気分の時にも簡単に作れるものを選びました。

130216dishes06.jpg


Photo by stu_spivack.

8.Alan Henryの「レタスとベーコンのサラダ」

子供の頃に家族や兄弟と一緒に作った思い出の料理です。作るたびに大切な思い出が蘇ります。哀愁に満ちた話かもしれませんが、作るのが難しくても思い出の一品は、作るたびに幸せな気分になれるでしょう。

130216dishes07.jpg


Photo by Scott McMurren.

9.Melanie Pinolaの「チキンスープ」

ヘルシーで、冬の寒い日や気分がすぐれない温かい春にも嬉しいレシピです。冷蔵庫に入っている野菜で作れます。

残り物の骨付きローストチキンに(All Recipesのスープレシピのように)別のチキンを追加したあと、刻んだ人参や玉ねぎ、セロリ、ローリエを入れ30分ほど煮込みます。ジャガイモやコーン、冷凍豆などお好みでなんでも入れてください。彼女によればセロリは必ず入れたほうが美味しく仕上がるそうです。保存する場合は、麺や米はスープと別に調理してください。家庭で作るスープはやっぱり格別です。

130216dishes08.jpg

Photo by Brandi Jordan.

ゆでたまごパスタなどさらに簡単な料理もありますが、料理の基礎を学べば、難しそうな料理にもチャレンジできるようになるでしょう。

簡単なソースや料理、ドリンクの作り方を覚えて、友達や家族に振舞って、より美味しくて健康的な食べ物を取り入れましょう。

Alan Henry(原文/訳:Rhyeh)